OTLクラブ

 増築した 「真空管OTL」 のコーナーです。
OTL礼賛派の人は勿論、アンチOTL派も遠慮なく投稿してください。

投稿は「OTL投稿」として小生宛のメールで送って下さい。
1日と15日の更新時にアップします。

cadeau@netlaputa.ne.jp
NO.172 【】
NO.171 【シャーシー木製化リポート】 京都 前田

 おはようございます、京都の前田です。
 OTL投稿するレベルではありませんが、皆様のご参考になればと思い投稿させていただきます。
 既に、加銅先生からウッドシャーシ化のご報告がありますが、私も先生のPTL OTLをウッドシャーシ化しま したので、試聴結果を書かせていただきます。
・アンプ  PTL OTL 6082管4本 X2  シャシー 全てウッド化
・試聴結果 音が出た途端、SACDかなと感じた。 滑らかでありながら、のびやかで躍動感ある音楽を 聴かせてくれる。ハイブリッド盤で、CDとSACDを聴き比べたが、その差が縮まった。 CD+DAコンバーターが不要になるかもしれない。

NO.170 【OTLアンプ製作報告】  東京 渡辺  8月16日
 こんにちは。以前、6C33C-Bのクワッドを安価に入手したものの、トランス式とするにも最適トランスが国内の一般品に見当たらず、OTLは一度しか経験がありませんでしたが、思い切ってOTLとしてみました。
 回路はオーディオ専科さんのキットを基本に、MJ誌1993年4月号の森川先生の記事を参考とさせて頂きました。調整も概ね終わっています。
 ソフトの録音の良否をハッキリ示してしまう音質です。上手く作れたトランス式では、上手に音質に色付けしていたのだと感じます。発熱が凄いのでゆっくり聴けるのは秋頃になりそうです。(エアコンが無いので)

 反省点は、部品の配置です。
また、ひとつ気になるのは、周波数特性が150kHz位までフラットで、1MHzでも-2dB程度だった事です。念のため出力側で高域を減衰させた方が良いか?と考えています。

加銅から

 OTLの完成をお祝い申し上げます。出来れば、8Ω負荷で何ワットの出力が得られたか、測定データーがあると完璧です。
NO.169 【標準型OTLの計画の進行−4】 東京 加銅  8月5日

 ようやく木製シャーシーの材料も揃い、ウレタンニスで塗装して、いよいよ組立開始です。
 今回の目標は

1.木製シャーシーの音質向上の確認
2.SG2の高電圧化と大出力化
3.標準回路の安定度確認

などです。
 秋のオーディオフェア(10月の真空管オーディオフェア)でお聴かせできる予定ですので、是非聴きに来て下さい。
 当社自慢のDAコンバーター「DA−5000W」でたっぷりお聴かせします。
NO.168 【標準型OTLの計画の進行−3】 東京 加銅  7月3日 

 待望のフロントパネル、リアパネルも出来てきて、木製のシャーシー、サイド板、電源トランスも揃って、あとは「組立」となりながら、時間が取れずに放置されたまま。
 その理由は新刊の校正に追われていたためで、それもようやく終わって、いよいよ着手。
NO.167 【標準型OTLの計画の進行−2】 東京 加銅  6月6日

 木製ケースを造って、何が何でも「音の純度」の追求と張り切っていますが、アルミの表パネルと裏パネルの完成が遅れていて、現在は待機状態です。近々、秋葉原に出かけて、ソケットやらラグ板やら集めてきます。 
NO.166 【標準型OTLの計画の進行】 東京 加銅  5月24日

 アンプの基盤になる6ミリベニヤ加工品、電源トランス、檜15ミリの側板が出来てきて、後はアルミのフロントパネルとリアパネルの出来上がりを待っているところです。
 今度はしっかりと Esg2>Ep 実現の巻線も用意してあります。
 このトランスが意外と重くなって、4.5kgにもなって、強度的に大丈夫かなと少し心配している所です。

 26HU5または26LW6の2パラで何ワット得られるか、楽しみです。
NO.165 【標準型OTLの計画】 東京 加銅  5月7日

 見積もり依頼をしてあったトランス屋さんから見積もりと寸法図が届いて、早速に注文しました。モノラルアンプなので226VAのもので、11,600円/@
 今度こそはまともにEsg2>Epを実現すべく、Esg2用の巻線を用意しました。
 標準という意味は、もっとも合理的で、誰が作っても容易に動いて、それでいて最高の音を、という意味です。
 明日から木製のシャーシーの設計にかかって、秋にはお聴かせ出来る予定です。
NO.164 【さすがに諦めた】 東京 加銅  5月2日

 増幅段からB+電圧を借用して、Esg2>EpなOTLは動作するだろうかというケチケチ型の実験は、ブリーダー電流を5mAとしても結構な分圧抵抗になり、変動のありそうなsg電流のことを考えると、これはどうもうまくいきそうもないと諦めることにしました。残念。

 そこで新規に1台作ることにして、電源トランスを発注し、それが上がってきたら筐体の設計に入ります。
 筐体はこの間の木製シャーシーの音の生々しさに啓発されて、主要部分は木にします。勿論、Esg2>Epを別電源にして、万全を期します。3結なら25W見当という構成で、果たして何ワット出るか、今から期待しています。

 さて、高Esg2と木製シャーシーでどんな音が出るか。
NO.163 【OTL Esg2>Ep の事例】 Woddy

 ルーツはフッターマンH-3アンプに有ります。その後ラ技1983年9月及び10月号に石井義治氏が30KD6を使ったOTLアンプとして発表されています。更にMJ無線と実験 1995年10月号 に上条信一氏がEL-509を使っ たOTLアンプを発表されています。

 私はOTLにせずマッチングトランスを入れて小型化を図りました。
回路図はこちら。
http://homepage2.nifty.com/Kame/25HX5amp/25HX5%20SEPP.png

加銅から

 貴重な情報を有り難うございました。
 その後、テクニクス20Aの回路図を調べて、確かにそのようになっていて、参考になりました。
 現在、木製シャーシーのOTL(26LW6の2パラ)で、増幅段から30V高い電圧を借用して、簡易型でどうなるかを実験する予定です。
 計画では増幅段で使用する560Vから、抵抗で分圧して
230V  上側用
30V   下側用
を作ってつなぎ込み、同時にEsg2を47μのケミコンでカソードに落とします。問題は、このような簡易方法をとらずに、なぜ、本気でSg2電圧を作っているのか、です。
 
NO.163 【資料】 東京 加銅 3月25日/30日

 ESg2>EPとしたOTLの資料を京都の石崎さんからコピーで頂戴して、暇を見ては勉強しています。どうやら出力は1.5倍ほどにもなるようで、これは魅力的です。ただ、Sg2の電圧は別個に用意しているようで、増幅段から借用などというケチな回路ではなく、現在考え込んでいる所です。

 30日には西河さんからも情報を戴きました。かつてのテクニクス20Aがそれだと言うことで、回路図がありますので、早速調べてみます。
NO.162 【新型OTLの構想−2】 東京 加銅  3月10日

 新型OTLの構想に悩んでいます。スクリーン電圧をプレート電圧より30V〜50V高くすると、3結の時より大きな出力が得られるということは「真空管オーディオハンドブック」(誠文堂新光社)に宮崎さんが書いているのですが、回路図だけで詳細は分かりません。この記事ではスクリーン電圧を別に用意しているのですが、単純に考えると、電圧増幅段から借用しても間に合いそうで、そうしなかった理由がよく分からないのです。

 どなたか、実験された方がおられたら教えて下さい。
NO.161 【新型OTLの構想】 東京 加銅  2月10日

 皆さんからの御意見を並べてみて、やはり6080系のローコスト管に関心があることが分かりました。また、6080WCというタイプは特に内部抵抗が低く、OTLとして有望という情報もありました。

 その間、もう一度「真空管オーディオハンドブック」(誠文堂新光社)の宮崎良三朗氏の記事を読み直して、

Esg>Ep

という回路があることに注目し、現在、調査中です。
 
 従来、水平偏向管では

Esg=Ep

の3結ばかり製作してきましたが、Esgを上げるだけで高出力が期待できるとしたら、試してみる価値は十分あります。
NO.160 【OTLの提案】 川越 阿曽

  先生のHome PageおよびMJ誌の製作記事を 楽しみに拝見させていただいております。
 以前私も6080X6 OTLの製作(モノラルで2台作成)について投稿させて いただきました。

 その後、より安定動作を期待して、以下の改造を行いました。
  (1)初段は、12AU7のSRRP
  (2)ドライブ段は、P-K分割から時定数を減らすため直結し、
    、利得を稼ぐため
    12BY7Aの差動に変更。
    (ここのため、15dBのNFは簡単にかけれる)
  (3)ドライブ段の電源のMOS FETのDC390Vの安定化電源に
    変更。 
  (5)出力段6080の±125Vについてもパワ−MOS FETの
    安定化電源に変更し、低リップル化を計りました。
   
   これらの改善で、低歪(5Wで0.07%から程度)化と
   オ−バ−ドライブによる6080のいわゆる「クラッシュ」についても
   安心できる様になりました。
   出力は、大体最大で40W位(8Ω)です
   (±120Vの安定化電源のお陰で、最大出力時も電源が低下しない)。
   残った懸案事項は
  (6)6080の保護回路なない。
     (アイデアが浮ばない)

 さて、私の要望についてです。(■印のところ)
    
1.出力  40W〜50W(片チャンネル)
   ■この程度の出力は、必要
2.出力管 26HU5/26LW6/6082のどれか
   ■26HU5/26LWについては、
     @比較的これら真空管の入手が困難あり、
      価格もかなり高く、同一ロットの入手が簡単ではない。
     ATOP Plateが好きになれない。
   ■6080/6082での製作を希望
     @これらの真空管は、価格が安い。大量入手が簡単
     A6HU5/26LWの様な発振を心配しなくてもよい。
3.無信号時の消費電力(両チャンネルの合計)
   ■真空管OTLは、ある程度の消費電力は仕方ない。
4.電源トランスレスの是非
   ■電源トランス付が作りやすい。
5.総部品コスト
   ■真空管OTLを真空管フアンにより身近な存在にするためには
     可能な限り安く。
     (1項目との兼ね合いが難しい、と思いますが。。)
6.その他
  @6080/6082を使用するため、長期間安定動作対策。
   異常に6080/6082に対する保護回路付。
  Aドライブ段と6080/6082の直結回路
     
以上です。

加銅から

 貴重な御意見を有り難うございました。
 6080/6082は価格も1,000円程度と安く、魅力的ですが、次の点で悩みます。

1.最大プレート損失26W(両ニットの合計)に対してヒーター電力が16Wで、
  16/26=0.615
  と効率が良くない。
2.プレートに過電流が流れるとカソードのヒューズが溶断して廃品になる。
3.両ユニットのバランスを選別すると歩留まりが悪い。

 しかし、何と言っても8本構成で8,000円程度と安いのが取り柄です。仮に選別をして歩留まり60%としても8本のコストは13,000円程度です。

 現在、26HU5が4,400円、26LW6が4,600円と出ていましたから、8本構成で35,200円から36,800円となります。 また、プレートキャップも値段のうちに加算されます。
 ただし、26HU5は26V/0.6Aで最大プレート損失が38W(Sg込みで)ありますから
 15.6/38=0.410
 と、高効率です。
 それと頑丈にできていて、あまり不良が出ないのも長所でしょう。


 ここで一寸質問です。仮に4本/ch構成として6082だと出力は20W程度、ヒーター電力は60Wです。
 一方の26HU5は同じ構成、同じヒーター電力でも出力は25W〜30W得られます。この点を勘案しても、6082が魅力的かどうか、どんなものでしょう。

NO.159 【どなたか】 東京 加銅  1月4日

 新年にあたり、40W〜50WクラスのOTLを計画しています。ついてはOTLファンの方々がどんなOTLアンプに関心があるのか、聞かせて欲しいのです。

1.出力  40W〜50W(片チャンネル)
2.出力管 26HU5/26LW6/6082のどれか
3.無信号時の消費電力(両チャンネルの合計)
4.電源トランスレスの是非
5.総部品コスト

 魅力のあるアンプの案ができたら、着手します。
NO.158 【謹賀新年】 東京 加銅  1月1日

 昨年は「第3回真空管OTLフェア」開催など、微力ながらOTLアンプを知って貰いたいと頑張りました。今年も宜しくお願いいたします。

 昨年は回路の他に「木製シャーシーOTL」を手がけてみて、幾つか知識を増やしました。音の鮮度が向上することの他に、コスト的にもメリットが認められることから、今年はそれを進展させていきたいと考えています。

 アンプは骨董品ではありませんから、品薄、高価な真空管を選択するなどというのは健全な方向ではないというのが小生の信念です。
 出力トランスを省き、安い真空管で、シャーシーも木製にして音質を向上させようと、いささか欲張りな構想を立てています。
NO.157 【木製シャーシーOTL】 東京 加銅  12月9日

 木製シャーシーOTLは11月に開催した「第3回真空管OTLフェア」でご披露しましたが、その製作過程を原稿にして編集部に送ってあります。電源トランスの容量をケチッたために最大出力は20W/8Ωと少々物足りない点が残念でしたが、音質そのものは満足のゆくものでした。回路はMJ誌10月号のものと同じですので格別に変わった点はありませんが、主として木製シャーシーを製作する過程の失敗談を読んでください。

 今後も続けて木製シャーシーを作ると思いますが、ベースは出来たと思います。
NO.156 【6080×2SEPPOTLアンプ完成】 岡山 三村 11月15日

 先日から6080×2SEPPOTLアンプを製作していましたが、このほど完成しました。
 ドライブ段供給電圧を500V以上に設定したおかげで予想をはるかに上回る最大出力(19W/8Ω)が得られました。
 しかし、最大出力は大きくても出力1Wを超えた辺りでプレート損失は13Wをオーバーしますのであまり無理な使用は出来ません。
 将来的には6336が使用できるようにトランスに余裕を持たせています。
 写真、回路図、測定データ等を下記のURLにアップしていますのでご覧ください。

 http://www12.ocn.ne.jp/~seppotl/6080otl.html
NO.155 【新・新型OTLアンプ計画−7】 東京 加銅  11月13日

 「木製シャーシーOTL」が「真空管OTLフェア」でデビューしました。調整が完了したのがフェアの2日前で、通電テストは2日間だけという、慌ただしさでした。
 そのデビューが振るっていて、なんと「最高の真空管アンプは何? 比較試聴」に出たのです。相手は
マランツ8B/300Bpp/フッターマンV型(OTL−A)/OTL−B
という強豪揃いでの中に「OTL−B」で出たのです。

 この試聴は完全にブラインドで、アンプの周りは目隠し板で囲まれています。
 気になる結果は?
 
 アンケート(採点表)を集計するのは小生ですが、どんな結果になるのか、まだ、見当ももつきません。近々にMJ誌に発表されますから、期待してください。
 自分でアンプを出して自分で集計して大丈夫かいな、と疑われそうですが、そんな御懸念は無用で、アンケートの全数も一緒に編集部に渡しますから大丈夫です。
NO.154 【新・新型OTLアンプ計画−6】 東京 加銅  10月31日

 誤配線が判明

 何とも恥ずかしい、原因は誤配線で、電源回路のアース線が1本抜けていました。
 ようやく出力が出るようになり、今日から本格的な調整と測定です。始めての木製シャーシーに気を取られ、2階建てという構造に惑わされた結果でした。

 出力管は26LW6を使用し、今度の「OTLフェア」に持ち出す関係上、少し感度を上げるためにトップの増幅は12AT7/SRPPとしています。

 どんな音が出るか、10日/11日の「第3回真空管OTLフェア」に是非聴きに来てください。
NO.153 【新・新型OTLアンプ計画−5】 東京 加銅  10月29日

 組立が終わって調整にかかっていますが、難航しています。ドライバー7044のSRPPまでは問題はないのですが、出力管「26LW6」に所定の電流を流しているにも拘わらず、出力が出ないのです。多分、どこかに誤配線があるのでしょうが、まだ、判明しないのです。OTLフェアでお聴かせしますと高言しましたので、何としてでも調整しますが、始めての体験です。
NO.152 【新・新型OTLアンプ計画−4】 東京 加銅  10月11日

 木製シャーシーOTLの組立が順調に進行しています。とは言うものの、どんな結果が得られるか、多少不安でもあります。
 その一つは、木材が真空管の熱で乾燥し、収縮したときにどんな不都合が生ずるか、全くの未体験だからです。組立のビス、ナットの締め付け程度で済めばよいのですが、予想外の事があるかも知れません。
 もう一つの未体験は電源トランスにフェニックス社の「Rコアトランス」を使用したことです。これは高さ60ミリで160VAのものが出来るのが魅力で採用したのですが、使用状態での発熱量、うなりなどの程度がどうなるかは初体験と言うことになります。

 回路はMJ誌10月号に発表したものと同じですが、初段だけは12AT7にして、少しゲインを上げる予定です。
 
 音質については、金属シャーシーから離れて、どんなメリットが得られるのか、大きな期待を持っています。
NO.151 【自作アンプコンテスト】 東京 加銅  9月16日

 11月の「第3回真空管OTLフェア」において「MJ・自作OTLアンプコンテスト」があり、MJ誌10月号(9月10日発売号)に募集のお知らせが載っていました。
 コンテストともなれば、これまで自分だけで評価していたのが、その道の専門家が目を通して、実際に音も聴いて評価してくれるのですから、大いに参考になるはずです。
 仲間内でアレコレ批評するのも参考になりますし、面白いものですが、プロは何と言ってもその道で飯を食っているだけに、厳しい経験を積んできていますから、為になる意見が聞けるでしょう。
 また、音の評価では、データーの比較と違って、身贔屓な判断も有りませんから、正直な感想を聞くことが出来ます。

 OTLアンプを手がけた方は、是非ご参加下さい。
NO.150 【新・新型OTLアンプ計画−3】 東京 加銅  9月9日 

 「木製シャーシー」というのが今度のOTLのポイントですが、穴開けが完了して、ニス仕上げの段階です。しかし、慣れない塗装仕上げはまんまと失敗して「茶色(チーク)になりました」というだけで、何のことはない「木柱の防腐剤」みたいなものになってしまいました。
市販品のスピーカーの綺麗な仕上げを見ると、まさに天と地の差です。
 で、この話は横に置いて、11月の「第3回・真空管OTLフェア」ではその音をお聴かせします。回路と音質については自信があります。
NO.149 【MJ・自作OTLアンプコンテスト】 東京 加銅 8月25日

 11月10日(土)11日(日)に「第3回真空管OTLフェア」の開催が決まり、当日のイベントとして「MJ・自作OTLアンプコンテスト」の実施が決まりました。
 詳しくはMJ誌10月号(9月10日発売)に発表されますが、OTLファンにとってはまたとないチャンスです。
 頑張ってMJ賞を狙いましょう。
NO.148 【新・新型OTLアンプ計画−2】 東京 加銅  8月8日

 新宿の東急ハンズでシャーシーにする木材を探して、それから図面を書いて加工を依頼しました。それがピッタリのものがあって、改めてハンズに脱帽です。

 構造は、ゴム足の付く1階が電源部で、2階が真空管の増幅部。その間は40φの木柱4本で支えました。電源トランスはフェニックス社の「Rコア・トランス」。これは高さ制限からの採用ですが、意外と安く、2個で2万円丁度。
 以下、幾つかの注意した点を書きます。
1.ハンズで売っているシナベニヤのサイズは 300×225×厚さで、厚さは1階用の9.0ミリと2階用の5.5ミリの2種類を各2枚ずつ。ラワンベニヤは木質が粗いので使いません。
2.角をR=24ミリで丸めます。これが25ミリにすると工賃が104円と倍増します。
3.出力管用ソケットの穴は28φ、MT管用は18φで開けて貰います。
4.加工済みのベニヤを2枚重ねてガムテープで固定し、3.5φなどのビス穴を2枚同時に開けます。木ネジの使用は考えてはいけません。穴位置は部品を並べて、木材の上に鉛筆で書き込みます。
5.穴開け工作が済んだら、スプレー塗料で塗ります。

 と、もっとらしく書いていますが、現在はビス穴工作の直前です。
NO.147 【新・新型OTLアンプ計画】 東京 加銅  7月31日

 いつも新型と名付けて気が引けるのですが、今度は木製シャーシーのモノラルアンプの計画です。
 ケースの設計に着手して、昨日は新宿の東急ハンズに材料の買い集めに行って来ました。しっかりした木のケースを作るには「鬼目ナット」が必要になりますが、丁度よいサイズの6ミリの鬼目ナットがあり、一緒に支柱にする丸棒も切って貰ってきました。あとはケースの図面を引いて、再度、東急ハンズのお世話になる予定です。

 出力管には26HU5を使用するタイプと、6082を使用するタイプの2種類を考えています。御期待下さい。

鬼目ナット:木材にボルトを立てるための特殊なナットで、木材に下穴をあけ、そこに抜けることのないような鈎爪の付いた特殊なナットを埋めます。打ち込むタイプと、捻込むタイプがあります。
NO.146 【OTL出力管と周辺の金属】 東京 加銅  7月10日

 「新型DAコンバーターDA−5000」のケースを金属から木に変えてみて明らかな音質の向上をみたので、完成したばかりの中型OTLアンプの、出力管周辺の熱遮蔽板をステンレスからアルミに変えてみた。これもまた明瞭に音質が向上したのにはビックリした。

 金属なら同じだろうと強度のあるステンレスを使用していたのが間違いで、ステンレスは今後お役御免となりそうだ。

 もっとも、このような音質の変化を明瞭に検知するためには、CDの録音が良く、CDプレーヤーとDAコンバーターが良く、スピーカーの分解能が良くなければならない。
 このことは、歪み率計の性能が向上し、それで発振器の性能が向上し、それが再び歪み率計の向上を促すのとよく似ている。

写真

 中央の8本の出力管を囲んでいるのがステンレスの熱遮蔽板。 これをアルミに変えて、音質がはっきりと向上した。
 「灯台もと暗し」


NO.145 【 OTLアンプ製作レポート/3】 柏市 窪嶋 6月30日

 3月12日・4月12日に 36LW6×3×2×2  OTLアンプ製作レポートをお送りした柏市の窪嶋です。
 実は、5月中に測定や、所属しているオーディオクラブ月例会でのお披露目とかは済ませておりました。当クラブのHPに掲載予定なので、それを待って3回目の投稿をさせていただくつもりでしたが、都合でしばらく出来ないようなので、ここに概要のみご報告させていただきます。
 
 まずは写真です。製作・可搬性の容易さを考えて、筐体にボンネット付リードMK-400を使い、アンプ部・電源部を分けて製作しました。
 アンプ部(フロントパネルのメーターはB+/B-の電圧を右手のスナップスイッチで左右を切り換えて表示)       電源部(フロントパネルのメーターは、左右のB+電流をを表示)
LW



 測定に関しては連休中に時間を作って、入力-出力、出力-歪率、負荷抵抗による最大出力変化、DF,A補正残留雑音、1W時周波数特性、パワーバンドウィズ、バイアス電流量やNFB量による音色変化・安定度など計測・観測・試聴を済ませました。
 測定結果のグラフ等をごちゃごちゃ投稿するのははばかられます(HP掲載を待っていた理由です)。
 ここでは、オシロで波形が崩れ始めるのが30W(左右で若干ばらつきがあります)、最適負荷約40オームでそのときの最大出力50Wということと、100Hz・1KHz・10KHzの矩形波の2W出力時のオシロ観測写真をご報告いたします。また、歪率・雑音は加銅先生の改造型II型よりやや悪いのですが特に桁違いと言う程でもありません。
 
100Hz 矩形波                                              

 1KHz 矩形波 


10KHz 矩形波


 5月19日(土)午後に、所属している東葛クラフト・オーディオクラブの月例会が我孫子市施設内の音楽室であり、アンプ・スピーカを持ち込みました。月例会に乗用車で運べるスピーカシステムなので、W 25センチ(ケンウッド補修部品+バスレス箱)・M パイオニアPD-100+クリスキットマルチセルラーホーン・H コーラルH-105と自作の3ウェイネットワークです。

 真空管OTLのデモとのことで、ありがたいことに、クラブ所属メンバーほぼ全員と茨城の方から真空管OTLに熱心なゲストが参加されました。約3時間色々なジャンルのCDをかけての試聴結果はおおむね好評で、「低域も中域も高域も素直に聞こえる」 との声に励まされました。
やはり、もっと大型のスピーカで聞いたみたいというのが事実で、1年半ごとのクラブの公開発表会の時は軽トラックをレンタルするなりして、自宅から大型SPを運んで対応できるようにします。
 
 真空管OTLアンプは実際に作ってみると安定度もあり、特に真空管・半導体アンプの両方をいろいろ製作した経験のある方々なら時間と根気があれば製作技法上の困難はありません。
 私の 36LW6 3x2x2  OTLアンプ は6月以降封夏場は封印して部屋に飾ってありますが、11月になったら、歪率・雑音・100KHzまでの周波数特性の更なる改善を目指して、アースライン・初段ドライバー管選別・信号経路配線引き回しなど色々いじってみます。 加銅先生の新しい前段+ドライブ回路なども雑誌で拝見したら追試を予定します。
 
これからもよろしくお願い申し上げます。
 

加銅から

 完成されて活躍している由、大慶です。今度、機会があったら、是非、一度拝聴したいものです。
NO.144 【古い製作記事】 埼玉県 高木敬奨 6月22日

 初めてメールさせていただきます。加銅様の真空管OTLアンプ設計及び製作に関する理念には尊敬の念を抱いております。私もこよなくOTLアンプを愛している一人です。現在マルチチャンネルの低音用として使用している自作アンプが稲葉 保さん設計TRのA級DC片ch30W、ラジオ技術誌1965年1月号掲載の武末数馬さん設計6336A単管OTL16Ω時片ch15Wの2台所有し、メンテナンスをしながら3,40年程使用しています。

 先日MJ誌を眺めていました折、加銅様のOTLアンプの記事が目に止まり、久しぶりに製作意欲に駆られました。厚かましいお願いで恐縮なのですが、記事は3回連続となっていました。手元には2004年7月号のみあり、後続の記事を見たいのですが、出版社では品切れ絶版だとの言です。後続の記事をコピーでも良いのですがお譲りいただけないで しょうか。

加銅から

 早速探してコピーして差し上げます。送り先をメールで入れて置いてください。

 それと、このページの{新OTL計画/1〜10}をお読み下さって、反転段の共通カソード抵抗代わりの真空管には、12AX7(2ユニット並列使用)を採用してください。ドライバー段の歪み率が低下するという効果があります。
                       

NO.143 【新OTL計画/10】 東京 加銅 6月7日 

 慣れないデジカメに振り回されて、写真撮影に半日がかりでした。それをフロッピーに入れるのにまた一苦労と、原稿書きも楽ではありません。
 データーは満足のいく仕上がりで、何時かオーディオ誌で御覧頂けるかと思います。

 今度試作したOTLのねらいは「中型OTLアンプの回路構成の決定版」ということで、本人は満足しているようですが、大方の評を聴かなければ本当のことは分かりません。
NO.142 【内部抵抗】 岡山 三村  6月1日

 江川さん はじめまして。

 SYLVANIAのデータから3結時のプレート特性図を作成してみましたが、12AV5GAの3結時の内部抵抗は400Ω程度とかなり大きいですね。
 最大出力時のプレート電圧が±160Vまで低下したと仮定して16Ω負荷時の最大出力を試算しましたが7W程度しか得られません。OTLの場合、もっと内部抵抗の低い球を使用された方が良いと思います。
 トッププレートがお嫌いであれば6KV6A(17KV6A、22KV6A)、6JG6Aなどがあります。17KV6Aの4パラ16Ω負荷であれば、プレート電圧にもよりますが±150Vで最大出力は30W弱が得られる計算です。

NO.141 【質問】 福島県 江川  5月28日

 MJ記事の加銅さんのOTLアンプ3台作りました、うまく動作しているのですが、プレートがトップに出ている真空管が嫌いで、12AV5GAが手に入ったので上4下4本 電源 +−190V、SG抵抗33Ω グリッドバイアス20Vで試験しているのですが16Ω負荷で6Wしか出ません。何か問題があるのでしょうか。
 
 プレート電流は、電源のプラス、マイナス側に入れた10オームの抵抗の両端が2.5Vですので4本で250mAということになるのでしょうか。
 グリッドバイアスは ー20Vです。
 12AV5GA 最大定格は
プレート電圧     550V
第2グリッド電圧   175V
平均カソード電流  110mA
プレート損失      11W
第2グリッド損失    2.5W

宜しく御願いします。  


加銅から

 MJ誌に発表した6082×4本のOTLがプレート損失の総和から、丁度同じ程度の規模であり、参考になろうかと思います。
 6082×4(上下各2本/各4ユニット)では、24W/8Ω、40W/16Ωでした。
 問題の「6W/16Ω」というのは不思議な感じで、考えられる原因は
@最大出力時に、電源電圧が100Vあったか。
A測定器の校正(特に交流電圧計)は大丈夫か。
の2点です。
 その中でも、出力を測った電圧計が、測定周波数(多分1000Hz)で正しいかということに注意してください。うっかりしやすいのがデジタルテスターで、1000Hzでは感度の下がるものもあります。
 それと、最大出力の判定ですが、オシロスコープで眺めて、明らかにクリップした点で測定します。歪み率ですと5%程度です。
 なお、もっと出力が欲しいときは電源に入っている10Ωを3Ω程度まで減らす手段があります。

NO.140 【新OTL計画/9】 東京 加銅 5月24日 

 26LW6の概要はほぼ分かってきたので、出力管を26HU5に差し替えて、今度はオーディオ誌に載せるべく、徹底的にデーターを取り始めた。
 誌面から音は出ないので、アンプの製作記事の重心はデーターに掛かる。肝心の出力はやはり26HU5の方が少し大きく、34W/8Ωとなった。

 PTL−OTLで散々苦労したノイズは、電源トランスが付くと忽ち0.03mV(A)とまずは言うことなし。初段を12AU7と、わざとゲインを低く設定したのでNFB量は8.8dB。

 現時点では音出しはまだだが、原稿が仕上がって、写真撮影が終了したらバイオリンから聴き始める。

NO.139 【新OTL計画/8】 東京 加銅 5月11日

 26LW6の中型ステレオアンプが完成して、さて、待望の出力はと測定してみると、

Lch:28W(8Ω)
Rch:32W(8Ω)

と少々不揃いで、原因は片チャンネル4本づつの球のバラツキがどちらかに偏ったものと思われます。まあ、この程度の差ならば実害があるというわけではなさそうなので、これで収めることにしました。
 音の方は全く問題なく、新型の「スケルトン型DAコンバーターDA−5000」の魅力を存分に鳴らしています。
NO.138 【OTLアンプの製作】 三重 永幡 4月28日

 昨年MJ誌にOTLアンプの記事を見てこの方式の音をぜひ聞いてみたい気持ちになり制作いたしました。
 MJ誌にはポイントを適切に記されてあり段取り良く組み立て調整することが出来ました。
 制作にあたり電源部を変更しています
 
1. ドライブ段のヒータ電圧
2. 出力管Gバイアス電圧 ┗ 電源トランスから供給
3 初段管ヒータ ┗スイッチング電源 (AC100V-DC12V)
4. メイン電源にCHを入れハム打消し回路を省略
 
 三月末に音だしをすると音の立ち上がりの素晴らしさ、埋もれていた音が鮮明に しかも力強さを感じ満足しています。
 しばらくして気づいたのですが、無信号時スピーカー(タンノイ社のアーデン38p)に耳をあてると整流ノイズが出ており(当初は初段管のみブリッジ整流してDC6.3V定電圧方式 )対策として上記のスイッチング電源に変更して解消しました(オッシロでは0になってません)。
 
*メイン電源にCHを設け二段式にしておりますので電解コンデンサー(250V1800μ)を更に2コ追加しました。
*メイン電源にASCの6.8μと出力コンデンサーにメタライズドフイルムコンデンサー47μを付加しています。
*ハム音はSPの直前で聞き取ることが出来ません。
*入力ピンを二組設けて一方を直入力、あと一方をVR経由にしています、プラグの差し替えで選択。
 *残留雑音計、歪率計を手持ちしてませんのでデータ未測定です。


 
加銅から

 無事完成して祝杯ものです。PTLに拘らずに、必要な所にはチョークコイルでもヒーター電源でも取り入れたのは賛成です。MJの記事の完全鉄心レスというのは意地を張っただけで、調整には随分苦労させられました。
 あと、出力その他のデーターが揃えば完璧です。                                              
NO.137 【新OTL計画/7】 東京 加銅 4月28日

 26HU5×4/chが完成したので、同じ仕様で26LW6×4/chに取りかかっています。
 この26LW6はプレート損失が40Wと26HU5より20%ほど大きいので、その分出力が大きくなるかというと内部抵抗が少し大きいため、8Ω負荷だと逆になります。
 ただ、管形も一回り大きく、いかにも頑丈そうで安心な感じを与えます。無信号時のプレート損失を75%としたとき、何W出せるか楽しみです。
NO.136 【水平出力管36LW6 3x2x2】 柏市 窪嶋 4月13日

 前回3月12日付で水平出力管36LW6 3x2x2 12本でステレオ構成真空管OTLアンプ製作中のレポートをお送りした、千葉県柏市の窪嶋です。

 今週、2ヶ日間くらい自由になる日があったので、前回までの左右の初段+ドライブ段の調整に引き続き、左右の出力段を含めて調整・音出しをしてみました。
 電源部の筐体には出力段の左右のB+電流を読めるように1Aの直流電流計を2つフロントパネルに実装、アンプ部の筐体のフロントパネルにはDC150Vの直流電圧計を2つ実装してスナップ・スイッチで出力段の左右のB+-電圧を直読できるようにしてあります。

 8オームのダミーとオシロをつなぎ、スライダックスを使いメータを見ながら左右別に恐る恐るAC電圧を上げ、バイアスをかけながら1KHzの正弦波を入力しての試行でしたが、結果的にはあっけなく電流が安定的に流れ、上下のバランス調整もすぐできました。のちNFBもかけております。
 B+-電源はAC100V-120Vの”絶縁トランス”を使ったので、DC電圧は無入力実測で+-148Vです。8オ−ム負荷で、無入力で実測AC供給は4.9Aです。オシロで波形が崩れ始めるのが30W、そのときに実測でAC供給は7.8Aです。8Aのスローブリュー・フューズを使います。

 無入力時の内部雑音も気にならないレベルなので、音を聞いてみましたが確かにトランス付真空管アンプとは違います。
 アンプ部の発熱は春先なのにかなりのものがありますが、小型の強制空冷用ファンは回転音の発生が酷いので、自宅ではフロア型の扇風機を微弱で回転させるのが風量も多く静かで実用的なようです。

 ざっと所定項目を測定してみましたが特に問題はないようです。連休中にかけてエージングを兼ねてもっと通電し、色々なスピーカで音出ししてみるほか、入力-出力、出力-歪率、負荷抵抗による最大出力変化、DF,A補正残留雑音、1W時周波数特性、パワーバンドウィズ、バイアス電流量やNFB量による音色変化・安定度などなど改めて精密に測定・実験するつもりです。 その段階で、もう一度レポートさせていただきます。 加銅先生も過日述べられているように、「アンプ作りました。いい音です。」では中学生並みなので、ここはきちんと測定・記録します。

 所属しているオーディオクラブ(東葛クラフト・オーディオクラブ)の月例会で仲間の意見を聞いてみるとか、1年半くらいの頻度で行う公開発表会でも披露したいと思います。

 今回は、加銅先生の MJ 2004年9月掲載「改造型II型」 に準拠して作りましたので、これからご発表予定の新回路での初段・ドライブ段の記事が出る前に私の真空管OTLをひとまず完成させ、次の記事の回路もあまり間をおかないで追試できるようにしたいと考えております。

加銅から

 完成おめでとうございます。どうやら基本動作は無事通過されたようですので、最後のデーター発表が待たれます。
 OTLの強みは編成の大きなオーケストラの音が混濁しないという事ですが、その実験には高音質のCDと良質のCDプレーヤーが不可欠です。他のアンプとの比較実験ではその点に注意が必要です。
NO.135 【新OTL計画/6】 東京 加銅 4月10日 

 初段管に12AU7SRPPという低増幅度の回路をもってきたのは、全体のゲインが高すぎるので、ここではゲインよりも低歪みを意図してオーディオ管のU7にしたのです。
 これでプリアンプのボリュームは−10dB程度と丁度良くなり、使いやすくなりました。
 もし、もっとゲインが欲しいときは12AT7SRPPに置き換えます。ただし、12AX7SRPPでは内部抵抗が高すぎて高域が落ちてしまいます。ただし、ゲインは最高にとれます。
NO.134 【新OTL計画/5】 東京 加銅 3月28日 

 3月も終わり頃になってようやく完成しました。ラインナップは

初段           12AU7SRPP
位相反転/ドライバー 7044SRPP×2
共通カソード抵抗    12AX7 2ユニット並列
出力管          26HU5×4 /ch
出力            28W/8Ω /ch
残留ノイズ        0.6mV(無補正)
               0.05mV(A補正)

 音出しはこれからですが、出力段平滑コンデンサーを±5,400μFと頑張った効果がどう出るか楽しみな所です。
 初段に12AU7を使用したのは、ここでの利得を低く押さえておきたかったからで、ゲインを大きくしたいときは12AT7を使用すると10dBほど大きく出来ます。抑えた結果としてプリアンプのボリュームの位置が−10dB〜−15dB程度で聴取出来るようになって、丁度使いよいレベルになりました。

 音の姿

 今日の午後、ようやく音出し。パガニーニのV協奏曲から五島みどりのバイオリンを聴き、ここで一旦中止して5,400μの平滑コンデンサーに1μのポリプロピレンを並列に追加。これでバイオリンの艶が蘇った。次いでコープランドの序曲の出だしの込み入ったオーケストラの音で、楽器音の分離の程度と空間表現をチェック。
 次は有賀誠門のパーカッションアンサンブルでティンパニーと大太鼓の力感を聴く。最後は田中之雄の薩摩琵琶で男声のナチュラルさを確認。すべて問題なし。
NO.133 【40KG6A×2(モノ)×2のアンプが完成しました】 北海道 土井 3月12日

 加銅様 今晩は、北海道の土井と申します。
 40KG6A×2(モノ)×2のアンプが完成しました。小さめのシャーシーにソフトスタート、冷却ファン内臓と欲張った結果、配線は難航し、二階建てラグなどによりようやく納める事ができました。(他人には見せられません)
 完成当初は、モタモタした、これがOTL?というような音でしが、時間とともに音が澄んできて、特有の力強い低音が出るようになりました。
 さらに、ものは試しと、出力コンデンサーにフィルムを抱かせたところ、ピアノが前に出てくるようになり大変満足しております。
 そんな訳で、大いに気をよくして次の目標である、手持ちの6082×24本の選別に取り掛かろうとしておりますが、果たしてペアが何組取れるか不安です。

 そこで質問ですが、片チャンネル8本のユニットそれぞれ単独にバイアスを掛けるという考えはどうなのでしょうか。
 これまで雑誌等を調べて見ましたが、そうした回路を見つけることができませんでした。
 バイアス回路は複雑になりますが、使用可能な真空管が増えて無駄が減りますし、後々のメンテの面でも有利と考えます。安定性や音質などの面で悪影響があるのでしょうか。よろしくお願いします。

加銅から

1.6082の歩留まりは70%程度と考えます。24本の中から使えるのは16本程度でしょう。4本(8ユニット)/chだと20W/8Ω程度の中型OTLアンプになります。
 2倍の8本(16ユニット)/chにすると大型OTLになり、効率も良くなりますが、発熱のことを考えるとこのあたりが限界です。
2.各ユニットにバイアス調整を付けると球の無駄はなくなりますが、回路が複雑になるのと、調整が大変です。この球は比較的安価なので小生は球の選別に力を入れて、4ユニットを1個のバイアス調整で行っています。MJ誌2006年1月号にその例が載っています。
3.安定性、音質面の差は体験していないので分かりませんが、予想されることは、最大出力が少し大きくなりそうなことです。ただし、それが回路の複雑さに引き合うかどうかは疑問です。
4.6082/6080/6AS7Gを使うときの注意は、出力を欲張らないことです。特に負荷が8Ωの時はクリッピング入力の時に大きなプレート電流が流れて管内のヒューズが溶断する(球がアウトになる)おそれがあります。その防止にはプレート電圧を低めに使うことですが、当然出力も下がります。
 それと、波形のクリップが始まったらそれ以上の入力を入れないことが大切です。

 結果が出ましたら、また投稿して下さい。
NO.132 【真空管OTLアンプを製作中】 千葉県柏市 窪嶋誠 3月12日

 初めまして、千葉県柏市の窪嶋と申します。目下、真空管OTLアンプを製作中です。

 小中学生のときから50年くらい、真空管・半導体・ハイブリッドのアンプ作りを趣味の一つとしてまいりましたが、還暦後2年を前にして今までやらなかった真空管OTLに挑戦してみました。

 まず、方針として、
1. 宮崎先生・加銅先生の記事を90年代から読み返して、水平出力管の三結をとりあげ、電源トランスは使い、出力コンデンサーは使わない回路を採用。
2. 加銅先生の MJ 2004年9月掲載「改造型II型」に準拠して、将来の発展(すでに現在、これから発表の初段・ドライブ段を試作中とのこと)をソケット取換え・回路部品(平ラグ搭載)取換えで可能にする工作とする。
3. 36LW6をアメリカの部品商からシルバニア製を中心に30本余 安価に入手していたので、ヒーターAC100V点火で、3x2x2 12本でステレオ構成です。将来的には、26V管を入手できたら 4x2x2 16本にできるように穴あけはしてます。
4. 電源トランスはとりあえず所謂”絶縁トランス”と市販小型トランス複数を左右に実装し、うまくいったら将来はトランスの特注とかするつもりです。
5. 電源部とアンプ部を別筐体にして、スペース的にも余裕をもって、組み立て・配線・調整・可搬性を容易にしてます。(バイアス回路はアンプ部に。)
6. 抵抗・結合コンデンサーとかも標準品でまず組んでみて、うまくいったら”ブランド品”に取換えようとしております。

 真空管OTLはシャーシー加工や配線作業に普通の出力トランス付PPアンプの何倍かの手間がかかりますが、これはこれでホビー三昧で、十分楽しんでおります。
 現時点で、左右の初段+ドライブ段の調整はできており、オシロで波形観測と同時に歪率計でチェック済みです。

加銅先生の先行経験からは得るものが多く、例えば、水平出力管の選別冶具回路でもR・L・Cを適宜入れないと発振する場合が実際にあり、これなども先生の記事の記載を知らなければ大いに戸惑うところでした。

 ここまできたところで、定年退職した会社から、またまた、”非常勤勤務”の要請があり、最終調整と音出しは4月になってからとします。
今回はここまでのご報告とさせていただきます。

加銅から

 またまた同好の士が一人ふえました。心強い限りです。是非完成して「鮮度のよい音」を満喫してください。
NO.131 【新OTL計画/4】 東京 加銅 3月9日 

 ドライバーの7044SRPPを共通カソードにして位相反転させるとき、その共通カソードとして真空管の内部抵抗を利用する回路が音の鮮度を保つ上で効果的だと進めてきましたが、そこで発生する歪みが頭上の2本の7044の歪み率を変えます。
 すなわち、片方は加算され、片方は減算となって、反転出力の歪みにかなり差が出るのです。
 
 そこでカソード抵抗代わりに使用する真空管に、何を使用したらその歪みが小さくなって、両出力の歪みが同じ程度になるかというのが、今度の計画の目標項目の一つでした。
 
 散々苦労したあげく、12AX7が一番その目的に叶うことがわかり、問題の一つは解決しました。

 共通カソード抵抗に、20kΩとか50kΩの抵抗を使えばこんな問題は生じないのですが、それでは「高抵抗」の使用になって、音の鮮度に悪影響が出ますから問題外なのです。

 「増幅段に高抵抗を使うと音の鮮度が劣化する」という原則に気がつく人がどれくらいいるか分かりませんが、一度は実験してみると参考になります。
NO.130 【新OTL計画/3】 東京 加銅 2月27日 

 新OTL計画というのは「究極のOTL回路」に到達したいという願望なのですが、主な工夫は
1.電源回路の強化
 これは従来出力管B電源の+側、−側を1800μFで済ませていたものを、各々3倍の5400μFに強化して、瞬発力の向上を意図したことです。
2.ドライブ段の低歪み化
 カソード結合型の位相反転/ドライブ回路を使いますが、ここに使う真空管を使った「カソード抵抗」が、どうしても歪みで問題を抱えていました。そこに一工夫したかったのがようやく成功して、カソード抵抗代わりの真空管には12AX7の並列接続が適していると分かりました。
 ドライバーは7044ですが、どうやら

初段             12AU7
位相反転/ドライバー   7044×2
共通カソード抵抗      12AX7

というラインアップになりそうです。

NO.129 【OTLの質問】 北海道 土井 2月8日

 加銅様今日は、北海道の土井と申します。
 歳がバレますが、実は40年ほど前に6080×2(モノ)OTLアンプを見よう見まねで自作し、大音量時にはPK間がスパークするというとんでもないシロモノでしたが、音の良さに愕然とした記憶があります。
 それ以来、真空管OTLが頭を離れず、ずいぶん経ってしまいましたが、最近になってようやく手始めとして40KG6A×4(ステレオ)のOTLアンプの製作に取り掛かり、まもなく完成(多分)の予定です。
 しかし、常用アンブには、やはり6080との想いが強く、数年前から6082やPT、コンデンサーなどの主要部品を集めていたところ、加銅先生のOTL、PTLに遭遇してしまいました。
 そこで質問をさせていただきますが、PTLの3倍電圧整流は音質的にはどうなのでしょうか、軽量アンプは大変魅力的です。
 使用中のSPは能率(98db)が良いので出力はそれほど必要ないと考えています。
 自分で試すのが一番良いのですが、だんだん自作もしんどくなってきました。
よろしくお願いいたします。

加銅から

 6080/6082は昔から随分使いましたが、μの低い球なので使いやすくはありません。理由は二つあって、一つはバイアスが深いのでドライブに苦労すること、もう一つはカソードの根本に入っている管内のヒューズが以外に切れやすく、切れると廃品になってしまうことです。良い点は価格が安いことで、ローコスト計画には向いています。
 3倍電圧整流は音質には関係ありませんでした。PTL−OTLの悩ましい点は増幅段のヒーター/カソード間耐圧の問題で、増幅段だけは小さなヒーター用トランスを使う事をお勧めします。このトランスなら小さなものが市販されていますし、重さも僅かです。
NO.128 【新OTL計画/2】 東京 加銅 1月27日

 ヒーターなどの基礎配線を済ませて、電源トランスを搭載し、増幅段と、位相反転/ドライバー管の調整にかかっています。
 ドライバーは7044のSRPPでB電圧さえ大きくすれば100Vrmsの出力が簡単に出せますが、今回は出力管が高感度の26HU5(3結)で、60Vrmsもあれば十分なので、B電圧は360V程度に抑えてあります。こうすると抵抗で落とした分だけ電源のリップルを減らせるので、残留雑音が少なくなるはずです。

B電圧:200Vを両波倍電圧整流。無負荷で約550V
@ドライバー管SRPPのP1−K2間、約280V(80Vは共通カソード抵抗管12AX7にかかる)
A電圧増幅管12AX7のP1−K2間、約300V
NO.127 【新OTL計画】 東京 加銅 1月14日

 先日から新しいOTLアンプ(ステレオ)を組み始めています。新しいと言うのは、増幅段に12AX7を多用して低歪み化を狙った点です。
 構成は1チャンネルにつき

初段     12AX7/SRPP
位相反転  7044X2/SRPP +12AX7
出力段    26HU5×4

 出力は8Ω負荷に対して35W+35Wという中型アンプです。問題は内部抵抗の高い12AX7を採用して、高域のNFBマージンをどれだけ確保できるかです。完成予定は3月末頃。
NO.126 【PTL−OTLの試聴】 京都 石崎 1月9日

加銅鉄平先生、京都の石崎です。

 エージングも進みましたので、感想を書きます。
 スケールの大きい曲、低音が多く含まれている曲でとくに実力を発揮するアンプではないかと思いました。
 また、録音については新しいもののほうが良く、聴こえます。古い録音ではノイズや歪が強調されてしまう場合があります。

 所有しているCDの中で、数点挙げて再生音の特徴を書いてみます。

1.マーラー交響曲第1番”巨人”
 指揮 ジュゼッペ・シノーポリ フイルハーモニア管絃楽団(ドイツグラモフォン) 

 広がりをとても感じます、特に第一楽章の神秘的な導入部の表現が素晴らしいです。
 第二楽章の躍動感、第三楽章の静かなティンパニーの音も良いです。
 瞬発力もあり、第4楽章の叩き付けるような音響はすさまじいものがあります。

2.鬼太鼓座 ベスト 
 (ビクターエンタテイメント(株))

 加銅先生がデモンストレーションに良く使われている”弓ヶ浜”が聴いてみたかったので、再生してみました。

 二つの大きな太鼓が鳴らされるので、太鼓そのものの音に加えて、太鼓同士の唸り音(きわめて低い)を聴くことが出来ました。
 こんなに低い音がクリヤーに出ているのが驚きです。
 そしてこの曲はその音が出ていないと、意図が伝わりにくい楽曲だと思います。異様な迫力がありました。

3.JSバッハ ミサ曲ロ短調
 ルネ・ヤコープス 指揮 ベルリンRIAS室内合唱団
 ベルリン古楽アカデミー(ドイツシャルプラッテンレコード)

 規模の大きい曲ですが、大変クリヤーに再生されます。充分な広がりが感じられ、曲の構造が浮かび上がってくるようです。楽器だけでなく合唱も美しく両者が混在一体となりスケールの大きな曲を表現できています。

4.ベスト・オブ・秋吉敏子
 秋吉敏子 and ルータバキン ビックバンドオーケストラ(BMG ファンハウス)

 ジャズも聴いてみました。ただし、ジャズに多い、録音の古過ぎるものや、編成の小さなものは、本アンプの特色が出にくいので、このCDを選びました。
 ビックバンドの各楽器がきっちりと分離した上で、迫力のある鳴り方をしていました。

 秋吉敏子の曲は、構成が非常にはっきりしておりますが、作曲家の意図が浮かび上がるような変幻自在な演奏が楽しめました。

5.ショパンコンクール・ライブ 2005
 根津理恵子
 (ビクターエンタテイメント(株))

 これは国際コンクールでのライブ録音です。ピアノ曲の再生は、当方のスピーカが小さいこともあり、苦労してきましたが、今回の再生ではとてもまろやかで、スケールの大きい音楽を楽しめました。
 クラシックでのピアノは音域が広く、アタック音が鋭く、しかも音量の変化が大きいので、再生は非常に難しいものを感じていますが、これはすばらしいです。
 
 最後に再生システムを書いておきます。

◆CDプレーヤ         SONY CDP-XE900
◆プリアンプ(ラインアンプ)  クリスキット Mark-8D (LOWブースト回路をONにして使用)
◆パワーアンプ         6082 PTL-OTL (レイセオンとタングソルの6082が混在した構成)
◆スピーカ            密閉25リットル フルレンジ16センチ(テクニクス 16F10 8オーム)
◆部屋              木造 7畳和室
  

加銅から

 拝復 試聴の感想を有り難うございました。どうやら設計意図がちゃんと出ているようで安心しました。
NO.125 【京都の石崎です。PTL−OTLが完成しました】 京都 石崎 1月4日

 加銅鉄平先生、石崎です。明けましておめでとうございます。
 昨年中は度重なるご指導有難うございました。今年もよろしくお願いいたします。

 6082PTL-OTLですが、正月休みを返上し6080用から改造しまして、本日完成しました。(調整による特性向上は考えられますが、これにて一応完成とさせてください)

 現在分かっている範囲では、
 歪率1kHz1Wにて、1%、1.2%
 雑音レベル 4mV、5.5mV

 最大出力は8オームで10Wは超えるとは思いますが、出力管保護のため正確には測ることが出来ません。

 なお、添付画像ですが、左側に見えるのがソフトスタート回路で、ケースは大きめです。
 絶縁トランスの類は入っていません。



加銅から

 調整に苦労されたと思いますが、この経験は必ず今後のお役に立つものと思います。
 音出しが済みましたら、感想をお聞かせ下さい。
NO.124 【PTL−OTL完成しました!】 広島 中川勝馬

加銅様

 正直 何度も途中で挫折しそうになりましたが やっとの事でPTL OTLアンプが完成しました!!
 
 初めてのOTLアンプ製作で色々と大変でしたがとても満足しています。

 完全なトランスレスで重量も軽く持ち運びが楽なのでこれから 色々な人に聞いて貰おうと 思っています。

 OTLの記事が少ない昨今 加銅様のこれからのご活躍に期待しています。





加銅から

 完成して何よりでした。調整段階で苦労されたと思いますが、このOTLがこなせれば、あとは何がきても大丈夫です。
NO.123 【PTL−OTLの質問】 広島 中川

加銅様

 MJ誌 PTL OTLの記事を拝見し、制作に取りかかりましたがなかなか大変です。最近になり 回路のミスがあったことも こちらでわかりました 回路図でのミスは3点とありましたが 間違えないでしょうか?

 現在 出力管バイアス電圧用電源が調整できない(可変範囲がカバーできない)状態でプレート電流がうまく設定できません。出力管 バイアス電圧用電源のC上とC下はおおよそで結構です。ー何ボルト程度なのでしょうか。
 お教え頂ければ 参考になります

加銅からの御返事

 誰にもミスプリと分かるものを除いて、3点のミスプリがありましたとこの欄のNO.110に記載してありますが、よく見たらもっとありました。

1.バイアス回路の行く先指定(上)(下)が逆になっていました。134ページのBの図です。負電圧の高い方が下段用です。
2.出力管の電流は固定バイアス調整用のVRで行いますが、可変範囲が不足でしたら、VRの前後の固定抵抗を加減します。
3.6082のバイアス値は133ページの図に記入してありますが、
上の段 E gk 79V
下の段 E gk 72V
です。
NO.122 【SRPPの究明−6】 東京 加銅  4月12日 

 7044のデーターが今月のMJ誌に載っています。SRPPの上下のカソード抵抗をどのように設定したら特性はどうなるのか、下のカソード抵抗を11種(E−6系列で220Ωから10kΩまで)、上を12種類(220Ω〜15kΩ)変えて、すべての組み合わせで、プレート電流、出力インピーダンス、利得、1%歪み率の出力電圧、5%の出力電圧、更にカソードバイパスの「あり」「なし」などを虱潰しにデーターを取ったものです。
 このデーター表で、B電圧380Vの条件なら、どの組み合わせの時に5%出力で100Vを出せるかなど、一目で分かります。
 また、これによって、7044、あるいは類似管のSRPPなら、どんな設定なら希望する性能が得られるか、簡単に推測できます。

 SRPPに興味のある方は、これは小生の推奨増幅段でもありますが、是非御覧になって下さい。

 続けて12AT7/12AX7のデーターも載る予定です。注目はX7の直線性の良さで、これも是非参考にしてください。
NO.121 【SRPPの究明−5】 東京 加銅  3月20日

 12AT7と12AXT7のデーターを取り終わって、結局分かったことは、ゲインを稼ぐ増幅段としてはX7の方が有利らしいことでした。
 問題はSRPPとはいえ、出力インピーダンスがそんなに低くなく、高域特性がどうなるかです。
 この問題は次のドライバー段の真空管にもよるので、実際に回路を組んで調べることになりそうです。
 近く26LW6の本格的なOTLの製作予定があるので、その時にT7/X7/U7について実験してみる積もりです。
NO.120 【SRPPの究明−4】 東京 加銅  3月10日

 ドライバー用の7044に続いて、12AT7クラスの中μ管、12AX7クラスのハイμ管のデーターを取っています。
 利得が大きくなるのは当然ですが、意外な事実が判明して、反省しています。
 12AT7は元々チューナーのカスケード増幅用の球であることは知っていました。しかし、増幅率も内部抵抗も程々の位置にあって、オーディオ用としても使いやすい球だと気安く使っていたのですが、歪み率という点ではオーディオ用として開発された12AX7の方が断然よい値を示すのです。しかも利得が大きい。
 とは言うものの、全部良いことずくめという訳にはいかず。出力インピーダンスが高くなるという欠点があります。出力インピーダンスの高いことは、高域特性が伸びないことですから、NFBを多くしたい時に障害になります。

 そこで設計者は悩む訳ですが、NFBをあまり大量にかけない時は、12AX7のSRPPは大いに検討の価値ありでしょう。
 では、高域の限界がどの辺かとなると、次のドライバー管との組み合わせで実測してみることになりそうです。

 ここまでにわかっていることとしては、下段のカソード抵抗、上段のカソード抵抗を、なんとか12AT7と12AX7に共用できる定数がありそうなので、差し替えて測定もヒアリングも出来そうです。今後の課題です。
NO.119 【良かったですね】 東京 加銅

 実害はないというものの、解決したことは精神衛生上大いに結構でした。

>電源に660μFの電解コンデンサーを追加したところ

 この点は或いは聴感上も良い方向に動いたのではないでしょうか。
NO.118 【再2 100Hzの歪み率 】 岡山 三村 3月6日

加銅様 

 歪率計モニター出力をFFT解析しましたが、原因はやりご指摘どうりリップルの影響でした。
 基本波と120HZでIM歪を発生しているようです。10KHZの場合は、IM歪成分がフィルターで減衰し測定データが良くなっているのではないかと思われます。
 測定結果を下記のURLにアップしていますのでご覧ください。

 http://www12.ocn.ne.jp/~seppotl/x4h0/x4h3.html

 電源に660μFの電解コンデンサーを追加したところ、100HZ(1W時)の歪率がおよそ半分まで低下しました。有難うございました。
NO.117 【再 100Hzの歪み率】 岡山 三村  3月1日

加銅様
コメント有難うございました。

≫原因は電源ハムの残留分によるものでしょう。
>ハムの残留分の影響であれば、1KHZ、10KHZにも影響が出るのではないでしょうか?
◆歪み率計の構成にもよりますが、残留分と歪み成分の周波数が近くてビートを生ずると大きく見えることがあります。

≫歪み率計のモニター出力の成分に120Hz成分が増えていないか、観察してみることです。
>念のため、雑音歪率計の残留成分を調べてみます。結果については、近々ご報告いたします。

≫それよりもNFBが19dBも掛けてあるようで、音色に影響がないか、その方が気になります。
>NFBを10dB程度に調整して試聴してみます。有難うございました。
NO.116 【Re:100Hzの歪み率】 加銅

 データーを見ましたが、原因は電源ハムの残留分によるものでしょう。以前に出なかったものが何故出るようになったかは分かりませんが、詳しく調べるとしたら、100Hz近辺の残留ノイズを周波数分析して見ることになります。
 電源が50Hzの関東ではよく見かけるデーターですが、歪み率計のモニター出力の成分に120Hz成分が増えていないか、観察してみることです。
 なお、この程度の歪みは実害は全くありません。それよりもNFBが19dBも掛けてあるようで、音色に影響がないか、その方が気になります。
NO.115 【100Hzの歪み率】 岡山 三村  2月24日

 SEPPOTLアンプの100HZ雑音歪率についての質問です。
 先日から4台の36LW6×4SEPPOTLアンプを再調整しているところですが、4台とも0.1W〜0.5W付近における歪率が100HZのみ0.1%付近の値を示し、1KHZと10KHZは0.015%〜0.05%に収まっています。
 発振器出力を直接雑音歪率計に接続した場合の残留雑音歪率は100HZ、1KHZ、10KHZ全てで0.02%以下と良好ですから、なぜ100HZのみが悪いデータになるのか原因がつかめません。
 NFBは19dB、残留雑音は0.2mV以下です。3年前の製作当初は問題なかったのですが、内部雑音、あるいは動作点の狂い等では全ての周波数でデータが悪くなるはずです。100HZのみ悪い原因が判りません。
 出力管の劣化が原因でしょうか。一応電流値を測定してペアーを組みなおしたのですが改善されませんでした。他に考えられる原因があればご教示ください。

 ご参考までに測定データは下記のURLです。
 http://www12.ocn.ne.jp/~seppotl/x4m0/x4m2.html
 http://www12.ocn.ne.jp/~seppotl/x4h0/x4h2.html
NO.114 【SRPPの究明−3】 東京 加銅 2月19日 

 7044という低増幅率(μ)双3極管を使ったドライバー段用SRPPの実験レポートの原稿、データー、写真をようやくMJ編集部に送付しました。
 1枚のデーターは132個の測定値からなり、そのデーターシートが19枚ですから、測定値は2500個以上。しかも怪しげな数値が見つかる度に再測定ですから、たっぷり1ヶ月掛かりました。

 このデーターシートから、SRPPの特長が幾つか分かりましたが、詳しくはいずれMJ誌に掲載される予定ですので、それを見てください。

 このレポートは5687には大体そのまま流用で出来そうですし、多分、12AU7/12BH7にも応用可能でしょう。
 ただし、12AT7クラスの中μ管、12AX7クラスのハイμ管ではかなり違ったデーターになりそうです。
 先週から12AT7の測定に着手しましたので、追って発表する予定です。
NO.113 【SRPPの究明−2】 東京 加銅  1月30日改定 

 OTLではドライバー段に相当の注意を払います。この所の小生の持論は「低インピーダンス化」と「電子管負荷」という構成です。

 具体的には低内部抵抗の3極管でSRPPを構成し、位相反転の共通カソード抵抗の所に3極管を使うという回路です。
 この回路は既に3例ほど実施して大いに自信を深めています。
 ところが、単純に見えるSRPPの具体的回路定数の設定方法の文献がなく、これまでは見当で決めていたのですが、如何にも素人っぽいので、今回は一念発起、誰にでも利用できるデーターを作ることにしました。
 
 この正月から実験を初めて、間もなく1機種の実験が終わりそうです。予定ではもう1機種ないし2機種を取り上げる予定で、暫く掛かりそうです。
NO.112 【SRPPの究明】 東京 加銅  1月8日

 ドライバー段をどう構成するかは、特にOTLの場合には重要だと考えています。以前は5687の負荷抵抗を15kΩ辺りに設定して済ませていたのですが、ここをSRPPにすると分解能が一段と向上することが分かり、最近はそれが定番になってしまいました。
 しかし、このSRPPの定数設定が意外と難物で、どうやら徹底的に調べる必要があると分かりました。

 そこで、昨年の暮れからSRPP専用の測定装置を作ってデーターを集めに掛かっています。
 SRPPの研究はこれまでも何人かの発表がありますが、いずれもそのまま応用できそうもないので、暫くはデーター集め、法則性の発見に頑張るつもりです。うまく結論が出たらオーディオ誌に発表します。
NO.111 【投稿】 岡山 三村

 PTL−OTLの記事拝見いたしました。大変な力作ですね。しかも制作費も安く、とても軽い!片手で軽々と持ち上げられるのではないかとと想像しています。
 また、PTLは電力会社のトランスを利用しているわけですから、レギュレーションは大変優れているのではありませんか。記事にはデータがありませんが、普通のOTLアンプと違って、測定時にもB電源電圧はほとんど低下しないのではと思います。
 柿崎さんが自由投稿室でご質問されていましたが、私も歪率が少し
良くないと感じています。3W時の歪が1%を超え、10Wでは5%近くまで増加していますが、人が感知できるレベルではありませんか。それとも歪の傾向により感知できない性質のものでしょうか?

追伸
 新OTLクラブ No.110で3箇所訂正されていますが、もう1箇所ミスプリントが有るようです。P-142の「第14図 負荷による歪率の変化(片チャンネル)」のX軸タイトルですが、「出力電圧(V)」となっていますが「出力電力(W)」の間違いではないでしょうか。

加銅から

1.B電圧のレギュレーションは5Ω×2の保護抵抗が利いていて、それほど良くありません。そのため、両チャンネル動作時に15Wになってしまいました。ただし、大容量ケミコンのおかげで瞬発力はあります。
2.歪みはもっと少なくしたいのですが、NFBを増すと音色が思わしくなくなり、投稿室で説明してあるように、実害はないのでそのままにしてあります。
3.ミスプリの件ですが、一見して分かるものはそのままにしてあります。
NO.110 【PTL−OTLの記事】 東京 加銅 12月10日

 予定より半年も遅れてしまいましたが、12月10日発売のMJ誌(1月号)に製作記事が掲載されています。OTLに関心のある方は是非読んで下さい。
 ただ、回路図にミスプリがあって、そこだけは注意して下さい。
1.出力コンデンサー1800μF/250Vの極性が逆になっています。正しくは真空管側が+です。
2.バイアス電圧作成用の倍電圧整流回路の入口の47μF/350Vのコンデンサーの極性は、正しくは交流入力側が+です。
3.ヒーター回路で12AT7が4本になっていますが、正しくは両チャンネルで12AT7が2本。7044が6本です。

 このアンプで一番苦心したのは、NFB量を9dBと少量に限定しながら、半波倍電圧整流回路のハム分を如何に押さえ込むかという工夫と、増幅段ヒーター回路の「ヒーター/カソード間耐圧」の問題でした。
 全体の回路は、高音質という観点からは、現時点では最高のものかと自負しているものです。
NO.109 【誰かいますか】 東京 加銅 11月13日

 PTL−OTLを作るに当たって、部品の単価を抑えるべく、3台分を購入し、2台分が余っています。希望者が居られたら実費でお分けしますので連絡してください。
◆シャーシー/1台 (裏蓋、ゴム足付)
◆出力管6082/4ペア+1ペア(予備)
◆ドライバー管7044/6本
◆大容量ケミコン250V1800μ/10個
NO.108 【PTL−OTLを公開しました】 東京 加銅 10月13日

 8日/9日に神田で行われた「真空管アンプ・テクノフェア・2005」の最終イベント「話題のアンプ・あれこれ試聴会」で苦心の「PTL−OTL」を聴いて貰いました。
 スピーカーはP社のS−955で、入念にチューンアップしたものです。入場者は立ち見席を入れて60人程で、15W+15Wでどれだけの音量が出せるかと思っていましたが、スピーカーの能率の良さもあって大丈夫でした。最後は頑張って鬼太鼓座の「弓ヶ浜」を演奏してみましたが、OTL自慢の低音の底力はかなりのものでした。もっとも、15W/15Wと言っても大容量ケミコンは瞬発力がありますから、瞬間的には20W/20W程度にはなっていたでしょう。
 公開お披露目が無事終わってやれやれです。
 
NO.107 【ヒートラン】 東京 加銅 8月22日

 出来上がった苦心のPTL−OTLを連日小音量で鳴らして、いわゆる「ヒートラン」を続けている。目的は各部の温度がどの程度まで上昇するか、それは使っている部品に問題にならないか、というチェックである。
 一番気にしているのは大容量のケミコンで、これは通電6時間後、室温26℃の部屋で57℃であった。少しばかり驚いたのはシャーシーで、一番遠い背面パネルで62℃あったことである。
 これらの熱源は出力管で、タイト製のソケットを経てシャーシーに伝わるのだが、これだけの放熱面積でも油断はできない。
 この程度の温度上昇なら実用上問題にはならないが、250V/1800μのケミコン6個とダイオードをケチらないで、出力段B電源を別にして24W+24Wにすべきだったかという反省もある。




 写真にある4本の円柱(24ミリの木材)は組立て、調整のときに倒立させるための治具。
NO.106 【素晴らしい】 東京 加銅

 8Ω負荷で45Wとは素晴らしい出来です。安定して動作するようでしたら、MJ誌の「サイドワインダー」欄に投稿されては如何でしょう。
 6080というローコスト管でいい結果が出ると、自作派は大いに興味をそそられると思います。
NO.105 【6080 OTLの改造】 埼玉  阿曽 8月8日

 昨年5月頃、6080×6 モノラル OTLアンプで報告させていただきました。
 このアンプは、出力段の±B電源をAC100V、それ以外は特注のトランスで各電 圧を得て、8Ω負荷で大体25W前後の出力でした。
 通常のリスニングでは、この出力でまったく問題はありませんが、その後さらなる出力がほしい欲望にかられ、大改造を行いました。
 以下少し長いレポ−トになりますが報告いたします。

 改造の基本は、出力段の±B電源のアップ(DC150V前後)。これに対応するため、AC220V(AC1.2A)、AC(350V 50mA)、AC80V(20mA)を2回路、12.6V(2.5A)を3回路、AC6.3CV(3A)を有する電源トランスを特注しました。
 この結果、8Ω負荷で45W位が得られる様になりました。
とりあえず、十分満足できる出力が得られましたので、もう1台の同様な改造を行う予定です。
(1)回路構成は、
 初段は、12AT7のSRPP
 P−K分割は、7044(カソ−ド-ヒ−タ間の耐圧から。加藤先生のレポ−トを参考にしました)
 ドライブ段は、5687
(2)特性
 歪は、歪率計を所有してませんので不明ですが、最大出力付近まできれいに正弦波が再現。
 出力がクリップしてもいわゆる「クラッシュ」現象は起きません。
 周波数特性は、大体10Hz〜200KHzまでフラットです。
 残留ノイズは、大体0.4mV(補正なし)
 10KHzの矩形波は、オ−バ−シュ−トおよびアンダ−シュ−トもなく、きれ いに再現
(3)反省点
 出力がある程度欲しい場合は、最初から出力段の±B電源が140V〜150V印加できる様に電源トランスを特注すべきです。総費用も結果的に安くなります。
(4)今後の課題
 現在の仕様で長期安定稼動ができる様に出力段Bの±B電源の安定化です。

追記

 NFは、約16dB。ダンピングフアクタは,約10程度です。

NO.104 【PTL−OTLついに完成/3】 加銅 7月29日

 まったく「やれやれ」でした。昨日、音出しをして、これで一段落です。詳しい解説はオーディオ誌に書く予定ですが、労力さえ惜しまなければ、ローコストの途はあるという実験でした。気になっていた残留ノイズも全く聴き取れないし、先ずは目出度し、目出度しでした。

 ローコストの他に、15W+15WのOTL(片チャンネルだけなら24W)が、重さ僅か7.5kgで実現したのが嬉しい点です。
NO.103 【PTL−OTLついに完成/2】 加銅 7月27日 

 連日測定中。昨日は消費電力として100V電源の電流を測定しました。無信号時で3.5Aで、両チャンネル最大出力時に6.8A。ということは、合計30Wを出すために680W(V・A)を消費するということになります。ただし、通常の音楽でそんなに消費する訳ではないのは勿論です。

 手こずった残留雑音は0.3mV(A)台に何とか漕ぎつけたのですが、難航した原因は、NFBを9dBに押さえたかったためで、これがマコウスキー回路のように40dBも掛けられれば簡単に納まっていた筈です。
NO.102 【PTL−OTLついに完成】 加銅 7月13日

 ようやく完成して、といってもデーターだけですが、特性の測定が終わったら試聴にかけます。現在の性能は

出力      15W+15W(両チャンネル動作/8Ω)
         24W(片チャンネル動作/8Ω)
残留雑音   0.3mV(A)
 
 両チャンネル動作時と方チャンネル動作時で出力がかなり異なっているのはローコスト意識から出力管の電源部を1個で間に合わせたためで、その祟りです。

 NFBの量は9dBですが、余裕度は12dB程度で、これでも問題はないものの、安全を期して積分型補正を施し、余裕度約20dBとしてあります。
 あと、2〜3日かけてデーターを取ります。
NO.101 【PTL−OTLの経過】 加銅 6月26日

 依然として難航しています。片チャンネルが完成して、やれやれと反対側に取りかかったのですが、問題はやはり残留ノイズです。双方のチャンネルに別個にノイズキャンセル回路を付ければよいのでしょうが、ローコストを意識して共通回路で間に合わせようとしているため、予定の2倍くらいのノイズ量です。

 途中でもう少しパワーを出せないものかと欲張って球がアウトになったりと、6082の限界を探るのは結構大変です。
 6082という真空管(電圧制御用管:6AS7G/6080/6C33Cなど)は回路保全のためと思われるヒューズ(細い接続線)が管の内部にあって、それはカソードから足への接続線なのですが、それが過大電流で溶断します。2ユニットのどちらがアウトになってもその球は使用できなくなってしまいます。6082にどの程度の電流を流せるかという限界を探っているところです。
 この部屋も満杯になりましたので、NO.101以で部屋を増築しました。名称は「新・OTLクラブ」です。
 引き続き御覧下さい。