| AUDIO LESSON 48 「システムの規模と予算」 7/15 |
オーディオシステムを計画する場合に、各コンポーネントに配分する予算はどのように考えるべきかという話です。
この話は昔からありました。
1.パ゛ランス配分型
どの部分にも均等に力を入れて、スピーカーに釣り合ったアンプ、それらに釣り合ったプレーヤーを組み合わせる考え方で合理的と言えば合理的です。システムコンポーネントと称されるのがそれで、メーカーが自社製品を選定して、或いはそのために新規にモデルを作って纏めるものです。
このシスコンは合理的な代わりに、どこかを改良しようとするとバランスが崩れて効果が上がらないという欠点があります。ミニコンポもその流れの上にあります。
2.一点豪華型
どこか一個所に重点的に予算を投入して、後日改良しようというときはそこ以外の他の部分に力を入れれば、効果的である、という考え方です。
この方式の欠点は、豪華な部分が、他の豪華でない部分に抑えられて力が発揮できないということです。
小生の考え方は、兎も角スピーカーの品質が支配的であるから、とりわけ予算規模の小さい場合はスピーカーにお金をかけようという主義です。一見、一点豪華型に見えますがそうではなく、「同じ金額の投資でも一番音が良くなる部分はどこか」を見極めて、バランスを取ろうという考え方です。例えば、20万円ならばアンプ、CDPは最低の予算とし、残り全額をスピーカーに注ぎ込むというものです。その理由は次の通りです。
1.アンプ、CDPなどは完成度が高く、高価格品と低価格品の音質の差はあまり大きくない。
2.スピーカーは完成度があまり高くないので音の品質対価格の比例関係は傾斜が大きい。特に低価格帯では価格に比例してぐんぐん音の品質が向上する。
このように考えると、予算規模が大きくないときはアンプ、CDPは低価格品としても問題はなく、その分をスピーカーに廻す方が音質は向上するというものです。
ただし、これらのコンポーネントは量産効果によって低価格を打ち出している大メーカーの製品を考えなければいけません。
この話は総予算額が大きくなると少しずつスピーカーの支配力が低下し、変わりにアンプ、CDPのウエイトが高くなります。その訳はスピーカーの価格対音質の比例のカーブが平らに近くなるからです。それならアンプ、CDPに投資する意味が出てくるという次第です。