今回は小物部品、すなわち、ツマミやスピーカー台などの話をします。
【ツマミ】
ノブと呼ぶのが正しいのですが、こればかりは日本語のツマミが幅を利かしています。
このツマミの役目は
1.シャフトそのままでは廻しにくいので、ツマミを付けて、梃子の原理で廻しやすくする。
2.ツマミに矢印を付けておくと、回転角度が、すなわち音量の程度などが遠くからでも分かる。インジケーターの役目。
3.外観のアクセントになる。
このようにツマミの設計では上記の1,2の条件を満たしていることが大切です。外観デザインに気を取られて、真ん丸、矢印なし、金ピカのツマミを見たことがありますが、これは落第。
基本的には
@ ボリュームは大型の丸形で、かつ、回転角度が離れた場所からでも明確に分かること。
A スイッチ用は矢形で、回転力が大きく、角度の明確なもの。
B 人間の指のサイズから、あまり小型のものは使いにくい。
などに配慮して採用します。
【パイロットランプ】
通電、回路のオン/オフ表示などでLEDを使いますが、輝度を明るくしすぎないことが大切です。リスニングルームでは室内の照明はそれ程明るくしませんから、注目したら分かる程度にしておきます。ピカピカ光って存在感を発揮するというのはスマートではありません。
【スピーカースタンド】
椅子で聴取する場合、ツイーター、スコーカーの高さは、床から1.2メートル、ないし1.5メートル位が適当です。それより低い場合には何らかの台の上に載せますが、小型のブックシェルフではスタンドを別売していますから、それを使用します。
問題は自分で用意するときの話です。
@ 箱は使わない
理由は箱の内部の空気が共鳴して鳴ることですが、もし、どうしても使用したいときは内部に布などの吸音材か、古雑誌などを隙間無く詰め込みます。アンプが入っている程度では不十分です。
A 軽量ブロックは価格も安く、高さの設定も自由なので好適な材料です。表側は布でカバーすると体裁も調えられます。
B 床に振動を伝えたくない、という場合は床とブロックの間に防振ゴムを置き、床の強度が許す場合は重量ブロックを使用します。
【アンプラック】
最近、床の上にアンプを並べている写真を見かけますが、埃のこともあってお薦めは出来ません。
選択の注意としては、必ずキャスターが付いていて、移動と回転が容易に出来るものを選ぶことです。機材の交換や配線の変更に便利です。
【テスト用CD】
テスト用CDというのは、オーディオ機器の動作、配線の誤りなどを簡単にチェックするもので、1枚も所有していない、という人は少ないでしょう。次の4種類がありますが、大抵は1枚の中に詰め込んであります。
1.接続チェック用
左右のチャンネルの確認、極性の確認用です。特に重要なのは極性の確認で、左右が同じ極性で動作していることを確認します。(位相チェックと称しているものもあります)
かって、メーカー製のスピーカーで内部の接続が片側だけ誤配線であったものを現に見ています。こうなると目視だけでは不十分で、配線後は必ず音でチェックします。
2.周波数特性チェック用
オーディオ帯域を1/3オクターブ飛びに30ポイント程度でカバーする音源で、周波数特性をチェックするためのものです。この場合、正弦波は機器の電気特性チェック用、ピンクノイズ、ワーブルトーンは音響特性用です。
3.音楽信号
これは録音の良い音楽の一部分を3分ないし5分程度切り取ったもので、例えばバッハの「トッカータとフーガ」(オルガン)などがよく使用されます。注意書きには「音が次第に重なって厚みを増したときでも一音、一音が分離して聴こえるか」などと注釈が付いています。
4.現実音
雷の音、花火の音、電話のベルなどの日常の良く知っている音を録音したもので、不自然さがないか、というチェックです。ただし、雷や花火は小型のシステムでは迫力がないので、人には聴かせられないかも知れません。
これらのチェックレコードは、低音、中音、高音と音域を分けてチェックできるものが多いので、日頃から慣れておくと、他のシステムに出会ったときの判定に役立ちます。 |