HiFiオーディオ教室

 AUDIO LESSON 64   「バイアンプ方式」  3/15
 今度はマルチアンプ方式の中の2アンプ方式です。この場合だけは「バイアンプ方式」と言います。バイは「2重の」という意味です。
 大抵は低音部に1台、中、高音部に1台とします。
 このようにした時のメリットは

1.ウーハーケーブルが独立する。
 ウーハーは振動板が重く、音が急停止した後でも、すぐには止まらず、少し余分に振動します。そうすると、その振動板の余分な動きによる起電力がアンプに向かって流れますから、ケーブルの抵抗分に僅かながら電圧が発生します。
 この電圧がウーハー以外のスピーカーに向かうと、元々のアンプ出力には存在しなかった信号がスコーカー、ツイーターに流れることになります。これは雑音みたいなものですが、歪み成分と見ることもでき、音の純度を損なうことになります。もし、ウーハーケーブルが分離していればそれは無くなりますから、音の純度が向上することになります。
 なお、スピーカーシステムの各ユニットが、ネットワークを含めて独立しているときは、アンプの出力端子からウーハーまで独立のケーブルを張っても同じ効果が期待できます。この場合は「バイワイヤリング」といいます。

2.グラフイックイコライザー(略称:GEQ)の採用。
 オーディオ帯域を1オクターブ飛びの10分割、ないし1/3オクターブ飛びの30分割として、特定の周波数近辺を増強もしくは減衰させて周波数特性を調えたいことがあります。スピーカーのピークを抑えたり、定在波による特性の暴れをフラットにするためです。
 しかし、音の純度を保つにはGEQの使用は避けたいと考える人がおります。そのようなときにも、影響の少ない低音部のアンプにだけ使用するのなら苦にならないものです。
 この場合、定在波の問題は大体500Hz以下での話で、丁度低音用アンプのカバー範囲だから好都合なのです。

 このように、バイアンプ方式は有力な方式ですから、特に音の鮮度を追求しているときは欠かせないものです。

 ただし、パワーアンプのテストをしたい、などと言うときは不便です。そのため、小生の会社の試聴室はマルチでもバイアンプでもありません。

        

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