辛口オーディオコラム

column 01 「アンプのルックス」
 あるオーディオ誌で「アンプは音が良いだけではいけない。このメーカーはもっと外観デザインに配慮して、ルックスの良さにも注意を払って貰いたい」というアンプ評を読んだことがある。
 御婦人の衣服は「美しく見える」ことが第一の目的であるから、背中にボタンやファスナーを付けるなどと言う不合理なデザインが許される。
 しかし、アンプの第一の機能は「音が良い」ことで、見てくれは良いが、音は二流というアンプを採用する気になるだろうか。
 オーディオの目的が「良い音で音楽を楽しむ」ということにあるならば、アンプの条件は次のようになろう。

1.必要なだけの出力を出せるか (馬力不足では音楽にならない)
2.必要な音域をカバーしているか (低音も高音もバランスよく)
3.歪みが大きくないか (音が割れては台無しである)
4.ノイズが出ては困る (砂の混じった御飯のようなもの)
5.音の鮮度が良いか (腐っても鯛とはいかぬ)
 
 これらの条件を満たして、その上でルックスが良ければ、これは文句の付けようがない。ただし、その逆はないのである。

 もし、アンプのルックスに拘るオーディオショップの店員に出会ったら、注意すること。
もつとも、貴殿自身がそうなら、これはもう、何をか言わんや。
 

コラム目次へ