
| column 56 「舶来品の価格」 11/15 |
| 先日、秋葉原の某電気デパートでオーディオ製品売場を見てきた。エスカレーターの正面に、舶来オーディオシステム一式が展示されていて、その正札を見て、思わず桁数を確認した。なんと1,500万円超である。プリアンプ、パワーアンプ、CDプレーヤ、スピーカーでこの価格である。 1,500万円という金額は、首都圏でも、中古ならそれなり品質ののマンションが1戸買える値段である。芸術品ならいざ知らず、オーディオコンポーネント一揃えに、このような価格が許せるものではない。 このような日本人の舶来品崇拝は、日本製品の質が向上しても一向に納まらないようだ。シャネルのバッグのべらぼうな値段というのは女の世界の話だから「阿呆らしい」で笑って済ますことも出来ようが、オーディオは歴とした男の世界ではないか。 並べるからには売れる見込みがあってのことか、せめて囮の役をさせて、舶来品を売りたい戦術か。 これまでも、この欄で国産コンポーネントの衰退を嘆いてきた。その元凶の一つがこの舶来崇拝である。同時にそれを持ち上げて買わせるマスコミも共犯者である。 この1,500万円システムの音は、ブラインド試聴という条件なら 1/3の費用でお釣りがくる位で出せるだろう。なんなら懸賞金を賭けて立合実験をしてもよい。 |