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68 「試聴会のすすめ」 5/15 |
| オーディオサイトを見ていると、方々でオーディオ試聴会の催しが計画されていて、これは大変良いことである。是非、数多くの試聴会が行われ、沢山の人たちが経験されることを望む。 オーディオの世界は「聴いてみなければ分からない」というのが原則で、広告がいかほど理論の優秀性を宣伝しても、自分で聴くまでは信じない、という姿勢が大切である。 試聴会には、まず、新型装置、例えばSACDを聴いてみる、というような紹介試聴がある。ここでは紹介者(大抵はメーカーの人)の説明を素直に聞くことが大切である。 もう一つは同種のものを比較する比較テストである。試聴会計画はこの方が多いので、その時の注意を書いてみよう。 【ブラインドテストであること】 何度か比較テストをしてみると、よく分かるが、人間の先入観というものは想像以上に大きな影響力があるもので、出来るだけブラインドで行うのがよい。と言うよりも、小生などは、ブラインドでない比較試聴は殆ど信用しない。 スピーカーのブラインドテストというと少し大変だが、ケーブル、アンプなどは容易である。その時の注意は @ 音量を、少なくとも0.5dB以内程度に合わせること。音量の大きい方が良い評価を受けるからである。 A 事前に参加機種の内容を知らせないこと。ブラインドであっても影響される人がいる。 B 音楽、ボーカルなどのテスト音は30秒ないし2分程度として、先に何回か繰り返して聴かせ、耳に馴染むようにする。 C 曲は普通、オーケストラ、ジャズ、ボーカルの3種を用意する。 D 評価メモ用紙には予め評価ポイントを挙げておくとよい。小生の使用している評価ポイントは ◆ 音のバランス(不自然さはないか) ◆ 音域の広さ ◆ 音の分解能(透明感にもつながる) ◆ 音の鮮度(鈍くなっていないか) ◆ 迫真力(本物らしさ) 【ブラインドテストの効用】 いずれにしろ、試聴会というものは、音の評価能力を高めてくれるものであるが、ブラインドテストを実施してみると、自分の耳に自信がつくようになる。試みに次のような事を行ってみるとよい。 練習としては「プリアンプとパワーアンプの間にコンデンサーを入れてみて、音色の差を判断する」というものがある。 ★ 0.47μFないし1μFのコンデンサーを2個ずつ用意する。 ★ 種類はマイラー、ポリプロピレン、無極性ケミコンは必ず、スチコンが入手出来ればなおよい。 ★ ♯20程度の太い銅線(数センチ。LCOFCでよい)を用意して、コンデンサーの代わりにそれを通した時の音を「原音」として比較する。 切換はロータリースイッチにコンデンサーを取り付けて切り換える。何度切り換えても的確に判定できれば、音の差の判別能力はプロ級と言える。 ただし、各コンデンサーの評価、すなわち、位置づけの判定については、別の能力で、そこでは経験がものを言う。 |