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81 「小型OTL」 12/1 |
| 暫く振りに奮闘してOTLアンプを製作した。大型(80Wモノラル)から中型(25W+25Wステレオ)に引き続いて小型を製作し、言ってみれば三部作ということになるが、これで一連のラインナップが完成という目論見である。 OTLは大型でなければ引き合わないと、故武末氏も書いていて、理屈としてはよく分かるのであるが、実際に経験してみてその程度を確認し、同時に「SEPPの平衡ドライブ回路(以前は打ち消し回路と呼んでいた)の決定版」を自分なりに見定めたいというのが目的であった。 出力管は低インピーダンス負荷にも出力の取りやすい26HU5を片チャンネル2本使用し、ステレオアンプとして合計4本を使用する。それで8Ω負荷に8W位は出て欲しいと願ったが、プレート電圧を150Vと低く設定したために、結果は5Wと厳しかった。どうやら規模が半分になると、出力は1/4程度になる如くである。ただし、負荷が50Ωともなると15W程度は出る。 実はこのアンプはスピーカーを鳴らすよりも、ヘッドホン用として、それと「パワーボリューム」として計画したもので、CDプレーヤーで直接駆動できるように、2連のボリュームが付いている。 パワーボリュームというのは造語で、「ボリュームの後ろには強力なバッファーアンプを付けないと、パワーアンプの動作が十分にならないことがありますよ」という持論の証明を意図したものである。 最終的には出力を68Ωと3.3Ωの分割回路で受け、27dBほど減衰させてヘッドホンをドライブすることにした。パワーボリュームも同じ出力を利用する。 ヘッドホンアンプとしては、1Wもあれば十分で、15Wも要らないはずであるが、15WOTLの威力は絶大で、弱音時の深みのある静寂感、伸びやかな低音は、少々の電気代(無信号時で190W)に代えられるものではない。 (詳しい製作記事はいずれMJ誌に寄稿する予定) |