
| column 82 「ヘッドホン」 12/15 |
| 暫く振りついでにヘッドホンを持ち出してみた。その動機は、このところ、ヘッドホンで聴いています、という人に続けて出会ったことであるが、情報としても性能の向上が伝えられていたからである。 小型OTLが完成していざ試聴となって、試聴室の新旧3個ほどを鳴らしてみたが、旧型は軒並み落第で、新型(と言っても3年前の製品)1個が辛うじて合格であった。 そこで1日、秋葉原に出かけて2個ほど購入してきた。選定の条件は 1.方式:密閉型 2.振動板:40φ以上 3.出力音圧レベル:100dB/mW以上 4.価格:実売価格で1万円以下 というわけで石丸本店で品定めをし、結局、選んだのはV社のものとN社のものであった。 この売り場には、同じ曲で10個程度のヘッドホンが試聴出来るようになっており(総数では70〜80個くらいか)、これはよく分かった。その印象をざっとまとめると 1.昔に比べて、一様に感度が向上している。ネオジュームマグネットの普及かと思われるが、これは素晴らしい。100dB/mW以上が普通である。 2.密閉型がカムバックしてきた。一時期、オープンエア型が全盛となり、密閉型消滅かと心配したがそんなことは杞憂だったようで、今度は密閉型がほとんどであった。音楽を本気で聴こうとすれば低音の充実とバランスが不可欠であるが、密閉型の復権は、当然とは言え一安心。 3.耐入力の向上。以前はせいぜい200mW〜500mWだったものが、2000mWが珍しくない。数値競争の感もあるが、悪いことではない。2Wというと音圧にして133dBにもなるから不要な過剰音圧であるが、リニアリティの向上だと受け取れば結構なことである。 購入した2個をOTLで数日間かけて比較した結果、V社のものを使用することにした。理由は 1.耳当てが大型で耳をすっぽりと収容し、密閉度が良くて低音がしっかりしている。 2.高音域の分解能がよく、鮮やかな音色。 3.音域のバランスがよく、試聴室のメインスピーカーのそれによく似ている。 ということで、実売価格8,600円のヘッドホンが試聴室の標準備品となった。 |