辛口オーディオコラム

column 84 「オーディオ資料」  1/15
 昨年の10月に日本オーディオ協会の設立50周年の記念行事があり、その一環として会員にJASジャーナル特集号と「音で辿るオーディオの世紀」というCDが配布された。

 これが抜群に面白かった。
 オーディオ協会はハード、ソフトの各メーカーが会員なので、日本のオーディオについてはほとんどのデーターが集まる。この50年に日本のオーディオがどんな過程で成長してきたかが一目で分かる構成になっている。

 特に添付されたCDには蓄音機発明者エジソンの「メリーさんの羊」という肉声、円盤レコードを発明して普及に弾みをつけたベルリナーの「キラキラ星」の肉声が入っている。
 それから以降、時代と共に録音と再生の技術がどのように進歩したかが、音で示されている。モノラル時代の名盤と言われ、「松脂の飛び散る音」という名文句のもとになった、コダーイの無伴奏チェロソナタなど、オーディオを語ろうとするほどの人間ならば、一度は聴いておきたい音が収録されている。

 レスポールのテープ多重録音、ステレオ初期の「立体音楽堂」、日本コロンビアによる世界初のダイレクトカッティングLPなどなど、まさに興味は尽きない。

 とりわけ、全50個のピースのうち、ステレオ化、CD化されてからの各社、各人の自慢の録音が披露されていて、行方氏の心弾むような録音のプロユースシリーズ(東芝EMI)、アルパの録音「鐘つき鳥」(ソニー)など、これでもかという名録音が入っている。

 この資料は非売品なので入手するにはオーディオ協会に入会するしかないが、多分、今からでも間に合うのではなかろうか。

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