
| column 103 「耳をつくる」11/1 |
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これは大切なことで、小生も賛成である。いくらオーディオ雑誌を読んだところで、誌面から音が出るわけではないから、いろいろな人、いろいろな場所の音を聴き、意見を交換することで耳は訓練される。その時の注意を少し。 1.最初に「良い音」を聴く これが最も大切なことで、オーディオシステムで良い音を出している場所を訪ね歩き、何とか聴かせて貰う。 オーディオ製品を造っているメーカーならば大抵製品展示室兼試聴室があり、試聴させて貰うことができる。 メーカー以外ではオーディオショップの試聴室がある。あらかじめ電話で予約をし、試聴をお願いする。(お薦めは秋葉原のテレオン「SOUND110(ワンテン)」の5階試聴室/要予約:03-3251-5535) 2.聞き慣れたCDを持参する 自分が普段音の調整に使用しているCDを何枚か持参して、聴かせて貰う。そうすると、一流の音と、自分の音の差がよく分かる。 3.実演奏音を聴く 演奏音はアコースチック楽器であることが大切で、電子楽器ではあまり参考にならない。クラシックならコンサートホールの最前列に座って、できるだけ直接音を聴く。 4.特定のグループには距離を置く 昔、「オーディオは6半に始まり、6半に終わる(6半:16センチシングルコーン)」と、いかにも悟ったような姿勢を示す人物がいたが、日進月歩の工業製品を扱うオーディオで、そんなことが通用する訳がない。 また、特定のメーカーのコンポーネントを礼賛するグループや、SPレコードが最高と信奉するグループもあったりする。 勿論、このようなグループもオーディオファンには違いないが、本道でないことだけは確かである。 それを見分けるのもオーディオの力量の一つであるが、横道に逸れないためには、基礎的知識をしっかり勉強しなければいけない。 オーディオ雑誌は時としてお遊び的に「10センチシングルコーン特集」などを企画し、ライターは「サンマは目黒に限る」式コメントを寄せたりするから、自分の知識で見分けられることが大切である。 最後に、聴かせていただく時の心得を。 1.聴かせていただくとき、間違ってもそこの音、システムを批判しないこと オーディオファンには意外にこの心得を守れない人が多い。例えメーカーやオーディオショップの試聴室であっても、人様に「聴かせていただいて」おきながら、批判するなどとは、とんでもないことである。 批判すれば自分の株が上がるとでも勘違いしているのだろうか。 2.長居しないこと 購入契約の試聴、交渉ならならいざ知らず、長居しては嫌がられること必定である。限度は30分と心得ておくこと。 3.お礼の心を忘れないこと 小生の会社の試聴室にもオーディオファンが来られるが、1時間ほど聴いて、一言の感想もなしに、自分のシステムの自慢をして帰られる人がいる。 感謝して欲しいとは言わないが、せめて「今日は勉強になりました」程度の挨拶はするものである。 |