column 116 「OTL3社合同試聴会」 5/15
 7月26日(土)に、OTLメーカー3社が合同で試聴会を開催するという計画が進行している。

 真空管アンプには半導体アンプにない良さがあって、小生の会社の試聴室でも常用している。ただし、OTLアンプである。

 真空管の悩みは、その多くは出力抵抗が高すぎて、そのままでは8Ωなどという低い抵抗値のスピーカーを直接に駆動することはできないことである。そこで、出力トランスを使ってインピーダンスの整合を行う。

 さて、問題はその出力トランスの素性であるが、一口に言うと「バンドパスフイルター」で、低音も高音も十分には通過させない。さらに、鉄心という歪みの多い材料を信号が通過するので、音質の鮮度保持に問題が出るのは当然である。
 それでも、頑張ればそこそこのものは作ることが出来、かつてはマッキントッシュ社のものが高い評価を得ていた。

 しかし、それでも、出力トランスを使用しないOTLアンプと比較すると、その差は歴然とする。

1.低音の素直な伸びが、トランスでは出ない。マッキン社のMC275でも、低音の最後の音域は、ちょうど、雨の後で砂漠に出現するという川のように、ふっとかき消える。

2.雰囲気感を整理してしまう。ソプラノの高音部が出ないと言うのではない。歌手の周りのアトモスフェアが、整理されて、何処かへ捨てられてしまう。

3.しなやかで、きつさを感じさせることのない、鮮度のよい音。

 このような再生音の優秀さは、実際に聴いてみなければ実感することは出来ないが、秋葉原でも、これはなかなかの難問である。しかも、OTLを主力製品としているメーカーのアンプを、3社一遍に聴く機会などは滅多にない。

 その他、隣室では主力製品の展示は勿論、「OTLなんでも相談」のコーナー、来場者と設計者による「雑談コーナー」も計画されている。
 是非、7月の予定に入れられることをお薦めする。

期日:7月26日(土)11時〜18時
場所:秋葉原ダイドーホール9階(902/903号室)
主催:(株)マックトン/SDサウンド/(株)日本オーディオ
入場:無料

(なお、(株)日本オーディオでは、OTLを使用したMFBスピーカーシステムの実験、試聴を予定しています)

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