復讐の女神-Nemesis-(ぱれっと)

 南條病院に勤務する南條伸哉(変更不可)医師。名字からわかる通り、彼は院長の息子であった。しかし、待遇は肩書にはほど遠くそこらの医師と同じであった。伸哉の心には実の父親を憎む心しかない。
 そんなある日、伸哉は保健医として学園へ向かわせられる。医師である伸哉にだ。不審に思いながらも今の伸哉には父親に逆らう術がない。劣等感を刺激されながら学園に向かった伸哉は一人の女生徒に会う。それが全ての始まりだった。

 ぱれっとの第2弾は第1弾とは打って変わっての凌辱モノ。原画家は同じだけに雰囲気がかなり違って感じられます。
 今回も初回特典としてサントラが同梱されています。今後もお馴染みとなっていくんでしょうか。購入動機は一応は、ブランド買いなんでしょうか。原画家買いでもあるのかも。しかし、購入するまでシナリオライターが第1弾とは違うことには気付きませんでしたけど。

 システムは推理アドベンチャー、というんでしょうか。アドベンチャーパートで証拠品、証言を集めて、秘密を持つ各キャラを追い詰めていきます。イメージとしてはファミコン時代の推理アドベンチャーが近いでしょうか。プレイヤーは推理していくというよりも主人公の思考を汲み取って各アイテム(証拠品、証拠)を選んでいくといった印象です。推理は同じでも必要とする証拠の順番が違う、なんてことがよくありました。
 エロゲーということからか難易度的には易しくなってます。追い詰めパートでもかなり選択ミスをしてもゲームオーバーにはならないようです。いくらセーブ無制限とはいえ、緊張感を考えればもう少し厳しくしても良かったかも。
 全体的な流れはプロローグ終了後、3つのシナリオ(ヒロイン)の中からひとつを選んで進行していきます。それが終了するとまた選択に。2つ目のシナリオ以降、メインのアドベンチャーパートを進めていく合間にHシーンが挿入され、その対象が選択したシナリオのヒロインになります。これは「はちみつ荘deほっぺにチュウ」の同棲モードに当たるでしょうか。難しい条件や手間なく見れるあたりも共通しています。
 足回りは1作目からあまり進歩していません。メッセージスキップは既読未読こそ判別するようになりましたが、代わりに速度がかなり遅くなりました。ボイスが頭だしされるのもマイナスです。とはいえ、メッセージスキップを使う機会はほとんどないのでそんなに気にならないかとは思います。
 メッセージの巻き戻しはウインドウ単位で行います。しかし、ジャンルがジャンルだけにまとまった文章量を読むことができる別画面が用意されていると良かったのではないかと。ボイスの再生は今回もできません。

 シナリオは前作とは違って硬めの文体で書かれていて、非公開ながらもライターが変わったことをすぐに気付かせてくれます。スタッフロールによると担当は2人のようです。
 具体的な分担はわかりませんが、2人の書くテキストはゲームの雰囲気を構築するにたるものに仕上がっているかと。各ヒロインの個性も充分に引き出せているかと思います。主にHシーンで。
 気になるのはシナリオがほぼ1本道であることと、ヒロインの扱いでしょうか。メインヒロインである2人以外は個別エンドが存在しません。しかし、Hシーンは彼女たちの方が充実しているというあたり構造的矛盾を感じないでもありません。また、メインヒロインの片割れ(だと思うんですが)である南優月の扱いが低いのがどうにも。シナリオ的にもキャラ的にも力不足は否めません。

 CGは前作よりもかなり良くなってます。特にエロ度の上昇が嬉しい限り。基本的に可愛い絵柄ではあるんですが、想像以上にこういったゲームに合うようで驚きました。もちろんテキストもエロ度上昇の一助になってます。
 立ちCGは前作同様に後ろ姿や横向き姿を使って効果的な演出に貢献しています。

 音楽は今回も地味に裏方に徹しているといった印象を受けました。曲数はそれなりにあるんですが、どうも同じ曲を高い頻度で使用しているので少ないように感じます。意外にも和やかな曲が多いです。
 ボイスは一番の売りかもというくらい傑出した出来。北都南さんによる双子一人二役に始まり、海原エレナさん、木葉楓さん、とそうそうたる名前が並んでいます。他にも個人的にこの作品で初めて知った鈴田美夜子さんの演技がこのメンツに負けないほど素晴らしいです。特に甘えた声が筆舌に尽くし難いほど良いです。

 まとめ。珍しいアドベンチャーによる意欲作。企画意図のほとんどは達成できたのではないでしょうか。攻めの姿勢は高く評価できます。あとは足回りの充実を求めたいところ。よほど好みに合わない企画でない限りは次回作も買うでしょう。
 お気に入り:茜のぞみ、荻原姉妹
 評点:70

 書きたいことは日記の方で書いてしまったのでキャラ別感想はありません。