◯各国玩具事情

 
ここでは各国における、玩具、玩具店についてかなり偏見の入ったウンチクを垂れます。


「韓国」

通貨は「W:ウォン(W10が約1円)」
初心者向き玩具ポイントは東大門市場近くの問屋街、トイザらス、大型スーパー等
玩具店等では日本語や英語が通じない事が多い。

 かつては韓国オリジナルアニメの関連玩具が多く発売され「未だ見ぬ強豪玩具」に溢れた国だったが、日本文化一部解放の影響もあり日本製アニメキャラクター商品が非常に増えた。
バンダイやタカラトミーなどの日本メーカーが進出したことで、日本玩具のパッケージ変更商品などが増え、一部商品ではサウンドギミックが韓国語に変更されるなどのローカライズが行われている。また日本では子供向け玩具の商品展開が無かったアニメ作品を、韓国メーカーが独自に玩具展開を行ったり、ミニカーや

チープ玩具などで「日本アニメキャラの日本未発売玩具」も数多く存在する。
 一時期は一部の小売店や問屋の在庫から「テコンV」などのアンティーク商品を探すのがアジア玩具好きの方向性になっていたが、ネットなどでアンティーク玩具の価値が韓国内でも認識されたため、そういった地下資源も減少気味だ。
 とはいえ、渡航費用が安く距離も近い為現在でも多くのファンが買い出しに出向いている。
 戦隊シリーズは日本の玩具とパワーレンジャー商品が混在しており、パワーレンジャーで発売が予定されたがキャンセルになった商品や、欧米では販売数が少ない商品なども普通に売られる事がある。
また日本キャラクター以外では中国作品の韓国仕様玩具が展開しており、「チャンピオンクラウン」「フライングドラゴン」等の香港メーカーのオリジナル商品がパッケージや仕様を変更して売られているので、その点も要チェックといえる。



「台湾」

通貨は「NT$:ニュータイワンドル(NT$1が約5円)」
初心者向き玩具ポイントは台北駅近くの問屋街、トイザラス、夜市等
玩具店等では比較的日本語や英語が通じる。

 玩具店は、ターミナル駅等の「特急の止まる駅」付近に玩具問屋街風に並んでいる。
また、大通り沿いや歓楽街などにもおもちゃ屋を見つけることもあるが、日本に比べるとその数は少ない。
玩具店は大きく分けて、いわゆる「おもちゃ屋」と「模型屋」「ファミコン(ゲーム)屋」がある。それ以外では「屋台」や「コンビニ」やカルフール等の「大型スーパー」などでも本格的な玩具を買うこともできる。
「コレクターショップ」や「ショーケース」も増えてきており、日本のアンティーク玩具や限定玩具、トレーディングトイなどを取り扱っている店も増えている。
 玩具の傾向は「トイザらス」が顕著で、欧米の玩具と日本の玩具、台湾のいんちき玩具(コピー商品等)が仲良く売られている。(好例では日本版の戦隊ロボと、パワーレンジャー商品、アジア製のコピー商品が同じタナに置かれていることもあった)輸入品である日本玩具や欧米玩具はそれなりに高額で、トランスフォーマー等は、日本のイベント等で買った方が安い場合もある。
バンダイやタカラのアジア出荷アイテム等も販売しているが、香港バンダイの商品等は香港からの輸入品な為か高額である場合が多い。
 日本文化をかなり好意的に取り入れているところがあり、事に日本語の仮名文字は「オシャレ」的に扱われている。
店の看板や玩具などのパッケージ、服や小物類にも頻繁に仮名文字が使われているが、時として解読不可能な文字の羅列になっていることも多い。
個人的に一番好きな国である!


「香港」

通貨は「HK$:ホンコンワンドル(HK$1が約20円)」
初心者向き玩具ポイントは「信和中心」や「東方188」等のおたくビル、トイザラス、夜市等
玩具店等では比較的日本語や英語が通じる。

 「チャンピオンクラウン」社や「フライングドラゴン」社等、世界各国で見かけるオリジナル変型玩具のお膝元であるが、なぜかそれらのメーカの商品を香港で見かける事は少ない。
元来の「ブランド志向」「コレクター(転売)気質」からか、現在ではいんちき系玩具は旧中国国境付近や、郊外の市場などで大陸製の物を見かける程度で、以前のように市内のデパートでDX超合金のコピーが容易に買える状況では無くなってきた。
 反面、香港バンダイから日本キャラクターの日本で発売されない独自商品や、限定版などが次々に発売されている。ただし、これらが香港で簡単に買えると言う訳では無く、人気商品や限定物は香港内のコレクターショップなどが買い占めてしまい、「日本等よりも比較的安く買える」程度の場合が多い。


「中国」(上海)

通貨は「元(1元が約15円)」
初心者向き玩具ポイントはデパート、土産物屋
玩具店等で日本語や英語が通じる事は皆無。

 基本的に玩具店は極端に少なく一部の地域に固まって存在している。それらの玩具店は問屋としての性質を持っており、地域の屋台に卸し販売を行っている。
 町の屋台や玩具問屋でいんちき物がメインで売られており、オフィシャル商品は皆無。デパートでは
デパートで本物やライセンス物、
日本製の輸入品や日本メーカーの中国展開商品、トランスフォーマーなどの欧米版商品が売られている。
また、最近では中国独自のアニメや特撮作品が数多く作られ、それらのオフィシャル商品はデパートでも町の玩具店でも売られている。
 以前は屋台や問屋等ではチープな商品が多かったが、最近ではコピー商品に混ぜるように独自の商品(日本や海外のキャラクターのオリジナル玩具)を生産しはじめ、日本で商品化されなかったキャラクターが商品化される事もある。
商品のクオリティーも年々上がってきており、物価の安さや、観光ビザの廃止も手伝って、今後注目のポイントになるかも知れない。
(経済発展の最中なので、悪質な商売などが多く初心者にはお勧めできないが)


「アメリカ」

通貨は「$:ドル($1が約150円)」
初心者向き玩具ポイントはトイザラス、スーパー、ショッピングモール
当然英語。

 ニューヨークやサンフランシスコなどの一部を除いては車以外では行く事ができないような場所にある「トイザラス」や「ターゲット」「ウォルマート」等のスーパー、ショッピングモール内にある玩具店が中心。
大型店やショッピングセンターでは、その店独自の「ショップオリジナル」商品を発売することがある。
限定品はもちろん通常商品の「最新商品」などは、都心部や都心に近い店では入荷日の昼頃には売り切れてしまう事が多い。そういった店では旧商品の売れ残りや不人気商品しか陳列されていない光景をよく見かける。
最新商品や限定品は「コレクターショップ」か、都心からかなり離れた(車で3時間とかの)店で買うか、入荷日の午前中を狙うのが入手方法。
玩具の購入がかなり難しい国と言える。
 最近では、日本製のガンプラやフィギュアも売られ、日本キャラクターの独自商品も増えている。
また、中華街の玩具店やディスカウントショップでは中国製のいんちき玩具を見かける事も多く、時にはトイザラスでもいんちき商品が(おそらく売る側がそれと知らずに)売られている事もある。


「日本」

通貨は「円:エン」
初心者向き玩具ポイントはデパート、トイザラス、その辺の店
玩具店等で日本語は当然通じる。

 町で通常見かける玩具関係の店は「おもちゃ屋」「模型屋」「ファミコン屋」「コレクターショップ」、最近では大形電器店でも玩具コーナーが充実している。
 最近では海外の商品がメーカーから限定発売されたり、旧商品の再版が行われたりとマニア、コレクターには暮らし安い状況だが、本来の購買層である子供達の(キャラクター)玩具離れが進み、玩具屋が「カード屋」「ゲーム屋」「フィギュア屋」に様変わりしているのは悲しい状態だ。
 いんちき系ではマイナー玩具メーカー各社が「チャンピオンクラウン」「フライングドラゴン」等の香港メーカーのオリジナル商品をパッケージや仕様を変更して販売しているので、国内の守りも手薄にできないのが現状だ。

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