風の旅行社と共同企画で2004年に開催された針葉樹林帯タイガに住むトナカイ飼養民ツァータン宅をトナカイに乗って訪ねるツアーです。(トナカイ飼養民ツァータンについてはしゃがぁサイト内LIBRARYでツァータンと検索してください。詳細はそちらでわかります。)

夏にタイガを訪れるのは、可能だけれども、雨とか降って川が洪水になったら旅程が読めない・・・。冬ならまだ旅程を読めると踏んで催行したトナカイツアーでした。

短い総旅程の中、できるだけタイガでツァータンとともに暮らす日程を多く取ろうと、ウランバートルからタイガの麓まで、道中車内泊を敢行しての強行走行し、朝出発して翌夕方には麓に到着。翌日にはトナカイに乗って、いざタイガへ出発しました。時期は旧正月明けの3月半ばのことです。丸一日トナカイに乗って、春になり、柔らかくなった雪にトナカイもろとも埋もれながらの道中でしたが、冬営地に到着しました。

わずか3日間の滞在のために、遠路はるばる時間とお金をかけてやってくるわけですが、タイガに行くならやっぱり冬(実際には3月半ばということで、現地的には春ですが)にトナカイに乗らなくてはだめだということで、企画しました。夏は麓からアクセスしやすいですが、馬に乗っていきます。夏場のトナカイは暑さに弱く使役に使うなんて、もってのほかなのです。だから、冬!でも、ヘリコプターとか飛行機を使って、ひょいひょいと行くのでは、やっぱり彼らの生活を理解できません。彼らがどうやって移動するのか?を身をもって体験することで、彼らの生活するタイガという場所と麓の関係も自ずからわかって来るというものです。安易に彼らを訪れてしまっては、彼らの本当を理解できるはずもありません。

冬の雄トナカイは角が無くて、パッと見た目では、変な牛?って思える姿格好なのですが、メスや子トナカイには角があって、雰囲気あります。

滞在中は、お客さん向けにオルツ(移動式住居)に寝泊まりして、食事はツァータン家族のものをお裾分け願います。夜はめちゃくちゃ冷え込みますから、というか、ほとんど、いや、まったくに凍ってしまう氷の世界ですから、昼間のうちに薪割りをしておかねばとても寝られません。

それでも、こんなにも、苦労しても、やっぱり、タイガでトナカイたちやツァータンたちと過ごす時間は楽しく貴重なものだったと思います。

こういったツァータンたちを訪ねるツアーは、西村の10年に及ぶ現地訪問、フィールドワークによって培われた固い人間関係によって成り立っています。また、ツァータン研究歴の長い西村故のプロデュースになったと自負しています。そんじょそこらの、通り一遍のツァータン訪問ではなく、より深く彼らと友人となり、彼らの生活に思いを寄せることのできるような内容にしたいと努力したつもりです。

今後もまた厳冬期ツァータン訪問ツアーをやろうと思っています。現地側の社会環境、経済状態、生活状況などを考慮し、彼らに負担のない内容で作る予定です。ツアーのために彼らに負担を負わせるのは、彼らの生活を壊しかねません。ですから、負担は行く側が負うようにしたいと思うのです。

ツアーではなく、手配旅行なども承りますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

意外と雪は少ない。積もっても吹き飛んでしまうし、基本的に降水量も少ないので、雪自体も、ま、そこそこ。 雪が降った直後で、なおかつ吹きだまるような場所は、こんなふうに・・・。
いよいよ、麓からトナカイに乗って出発 トナカイ自体はおとなしいので、乗るのは簡単。でも、分厚い毛皮のためバランスを取らないと、転げ落ちてしまう。
標高2000m以上の峠を越えていく。山頂盆地のミンゲボラクを抜けるのが一苦労。一番の難所である。
ミンゲボラクを抜けてオスト峠を下ると、バヤラー一家の冬営地がある。右写真は日本人滞在用のオルツ(移動式住居)
バヤラー一家の冬営地は、たいてい同じ所になるので、便利なように丸太小屋を彼らは作って住んでいる。 トナカイたちは基本的には放置放牧されているので、あちこち、うろうろしている。
薪の準備は最重要日課 ちょうど、誕生日を迎えたオルナー。いつもになる、派手な誕生日となった。
トナカイってとってものんきな動物だ。 帰りもまたミンゲボラクを越えるのだが、先日の雪のおかげで、結構たいへんな道のりとなった。
道中は、やっぱりロシアワゴンが一番 ダルハド盆地への入り口のウリーンダワー。

上写真は、2004年ツアー中の写真からです。ルートはその年の草原の状態によって変わります。
冬のタイガツアー

冬のタイガツアー