ねまらしゃい編集部日記 <1997 July>


香港返還 H9/7/01 (shio)

今日は歴史的な一日でした。でも今日の空模様の方が重大だったのは私が主婦だからなのでしょうか?余り直接関係(興味)の無い出来事を報道するマスメディアは実感のないヴァーチャルです。ビデオか?TVドラマか?はたまた今日のニュースなのか区別がつきにくい世の中です。

東京湾原油タンカー座礁 H9/7/02 (shio)

原油流出のニュースがTV各局で報道されていて一瞬??半年前にもナホトカ号の座礁で海が汚染されたばかりで今度は東京湾?!海の生き物は人間の傲慢さゆえにいつも危険にさらされているかと思うと心苦しい次第です。八百万の神が日本を見放してしまったのでしょうか?何だか今年は事件事故が多い様に思います。私たちは生活の価値観を根底から考え直すべき時期にきているのかもしれません。

散歩(1) H9/7/03 (shio)

なぜ都会は暑いのか?理由は分かっているのに真夏日の日には考えてしまいます。外が暑いから室内を快適にするため冷房で涼しくする。結果室外に暑い熱風を吐き出す。ビルの隙間の室外機は灼熱の砂漠よりも質が悪い。もしかしたら冷房が無かった生活の方がもっと涼を楽しめたのかも?そう思える梅雨の晴れ間の暑い一日でした。私たちは快適という事を少しはき違えてしまったのでしょうか?

動物園 H9/7/04 (shio)

<AM>今日は長女(満4歳)の遠足の日でした。先生と一緒に多摩動物公園にお弁当と水筒をもって元気に出かけました。出かける前に彼女に動物園では何を見たいのかと訪ねると「うさぎチャン!」と嬉しそうに答えました。兎は毎日保育園で見ているはずなのに、、、。一番好きな動物は?と更に聞くと「ハムスター!」と答える我が子を微笑ましく思います。

<PM>遠足から帰った長女に「動物園で誰が一番素敵だったの?」と早速聞いてみました。すると「やぎさんがね、お手紙を食べちゃったの!」と一言。そして寝る前に小さなお手紙を渡されました。「ママ。やぎさんにお手紙送ってちょうだいな!」とせがまれました。子供が眠った後、そーっとを開いて見ました。そして思わず紙を食べてしまったヤギを前にして驚きと感動を抑えきれない我が子の姿が目に浮かびました。

「やぎさんへ」 (akane)

火星探査(1) H9/07/05 (shio)

生命の痕跡を求めて今日AM10:00に火星探査機マーズパスファインダーが火星に降り立ちました。ワクワクしてTV欄を探してもNHKのBSでの中継だけでガッカリ。慌てて田舎の父に録画を頼みました。我が家ではBSのアンテナがありませんインターネットでアクセスも今日はやけに繋がりにくくとうとうあきらめました。やっぱりまだTVメディアは庶民にとって一番の情報源なのでしょうか?


梅雨時の熱帯夜 H9/07/06 (shio)

なぜ?なぜ?こんなに暑い日が続くのてしょう?確かまだ梅雨は明けていません。日中関東地方は軒並み40度近く最高気温が上がり朝から暑い一日でした。この状態はしばらく続くとのこと、心と体の準備が整わぬうちに猛暑がやってきてびっくりしています。同じ日本でも尾花沢は雨だったそうです。コレも異常気象でしょうか?都会の夜は温まったアスファルトの大地とエアコンの熱風が更に暑さを酷いものにしています。

七夕の夜 H9/07/07 (shio)

久しぶりに竹下通りを歩いてすっかり変わった(もしかしたら私が変わった?)個性的なスタイルの若者とアジア的なお店の立ち並ぶ街にただただ驚くばかり。それから今日の目的の場所(恩師を訪ねて)かつての通学路を懐かしい街並を眺めながらぶらぶらとを目指ました。方向音痴の私は都会の街はどこも変化が激しいのだなあ。なんてのんきに歩いて迷子になってしましました。でも人混みの中に恩師の以前と変わらぬ笑顔を見つけた時、師の第一声「相変わらず道に迷ってるね!」。変らない事も良いことのような気がしました。

今朝みた夢の話(1) H9/07/08 (shio)

寝苦しい日は朝方奇妙な夢をよく見ます。ホラーが嫌いな私の夢は何故かシュールでヘビーな夢が多いのです。今朝は池の中に魚や両性類と居る幸せそうなミイラの夢をみました。話せば不気味ですが夢の中の情景は明るく恐怖や不安はまったくないのです。どうして夢をみるのでしょうか?きっと何か私たちに必要なことなのでしょう。今朝は娘もなにやらかわいい夢をみたそうです。

遠くは洪水 H9/07/09 (shio)

関東地方は梅雨の時期に記録的な猛暑が続きましたがようやく普通の夜を過ごせそうです。東北は晴れ間のない梅雨空が続き作物の生育が心配され、九州地方は大雨が続き道が河になって流れている様子をTVで知り驚きました。今年はエルニーニョの当たり年らしいですが、どの地方でも同じ気象状況が長く続かなければ被害は無いはずなのに、これは自然破壊の根元である人類に対する警告なのでしょうか?

記録的豪雨 H9/07/10 (shio)

鹿児島では連日の大雨で土石流が発生して多くの民家が押し流され死傷者が多数でたそうです。情報社会の今日、せめてもう少し速く住民に避難勧告を流せなっかったものかと悔やまれます。大自然のはかりしれないエネルギーを目の当たりにして打ちのめされた思いです。


図書館へ行こう H9/7/11 (shio)

最近資料を探しに図書館を利用しています。街の図書館は新庁舎の地下にあります。多くの利用者が思い思いの書籍を抱えてそれぞれに充実した時間を過ごしています。そういえば学生の頃は色々な図書館を訪れたものです。いつも沢山の知識がそこに待っていてくれること忘れていました。今度は点字図書館に出かけてみようかと思っています。

誕生日はウレシイ? H9/7/12 (shio)

誕生日が待ち遠しいのは何時まででしょうか?今年もまた誕生日を迎え一つ歳の数が増えました。時の経過が速く感じられる様になってからだんだん”待ち遠しい”と思うことが減って来たように思います。子供時代は”待ち遠しい”ワクワクする様な事が今よりも沢山あったように思います。

誕生日はやっぱり嬉しい! H9/7/13 (shio)

「たんたんたんたん誕生日〜今日はママの誕生日。おめでとう!」少し舌足らずの次女のお祝いのお歌がとても嬉しく。一日遅れましたが夕食を囲んで家族が私のお祝いをしてくれました。やっぱり誕生日をお祝いしてもらうのは幾つになっても嬉しいものです。

川柳 H9/7/14 (shio)

先週は大雨や事故など色々な痛ましいニュースばかりで胸がつまりました。そしてTVでは火星探査機のニュースが毎日流れます。日曜日の朝日川柳に見事な一句がありました。「今ある命たいせつにせよと火星言う」命が何よりの希望であること深く共感しました。

暑さ寒さを楽しむ? H9/7/15 (shio)

冷夏の予想は誰が流したの?疑いたくなるように今日(未だ梅雨は明け前)も暑い一日でした。昼暑いのは夏だからとして夜まで蒸し暑いのはさすがに北国育ちの人間には辛いものです。ぎらぎら暑くても木陰の下や家の北側の土はヒャりとしているもの?は都会では通用しないようです。気温30度を超す暑い日にはついクーラーのスイッチを入れてしまいます。


アジア風 H9/7/16 (shio)

街の中は近頃アジア風のファッションが溢れています。不思議なもので日本人はパリジェンヌの真似をしてもやはりパリ風だけですが、今の”アジア風”は中国も台湾も日本もみな飲み込んだファッションに思えます。今街ではアジア風が本当に元気です。

H9/7/17 (shio)

先週の大雨から再び今日も大雨のニュースが各地を脅かしています。関東地方も夕方から激しい雨と閃光の多い雷が発生しています。そういえば子供時代、梅雨明けの頃に山の方で音のない雷を花火をみ上げる様な不思議な気持ちで眺めていたのを思い出しました。梅雨明けを告げる雷でしょうか?

孫は可愛い! H9/7/18 (shio)

孫は可愛い。子供よりも可愛い?きっとそうでしょう。還暦を前にして我が父は可愛い孫を前にメロメロの姿を見せます。にっこり笑って小さな手を差し伸べられ「ジジと一緒に帰る!」なんて甘えられては、、、。鼻の下やら目尻やらが下がりっぱなしです。今は子供の数が少ないのでどこのジジ、ババも孫のワガママには手放しでメロメロです。

夏祭り H9/7/19 (shio)

九州を除いた東北の各地で梅雨明けが宣言されました。本当かしら?と少し疑をしいですが晴れ渡った夏空の下、朝から子供達や先生と一緒に保育園の夏祭りに参加して気持ちの良い夏の一日を楽しみました。はっぴ姿の娘の可愛い唇に紅をさし鼻には白粉を一筋ひいて、頭にはねじりはじまきを巻き祭りの団扇を背負わせて。日本の夏祭りの衣装は本当に素敵だと思います。

夏休み H9/7/20 (shio)

今日から夏休み。街のあちこちに子供達の元気な声が響いています。梅雨も明けた夏空の下、元気一杯遊ぶ子供達を見ているだけで楽しくなってきます。室内でTVゲームなどの仮想空間を相手に遊ぶ子供達のひとりでも多くをこの夏の太陽の下で遊ばせてやりたいと思うのはお節介な事でしょうか?


原宿で「尾花沢スイカ祭り」を楽しむ H9/7/21 (shio)

今日は原宿のラフォーレ2の”ふるさとプラザ”に花笠踊りとスイカを目当てに出かけました。イベントの花笠踊りが始まると、道行く人々が立ち止まり狭い会場にたちまち人山を作り熱気をみなぎらせました。祭りの主役の大きなスイカと表参道のけやき並木道のヒヤリと涼しい心地良い風を土産に、祭りが無くての何時もにぎやかな原宿の街を後にしました。

目に見えない物 H9/7/22 (shio)

今度はメロンが原因で「0-157」の集団感染したニュースが流れました。調査の結果保育園の衛生管理が原因らしく、梅雨明けししても毎日食事を作る主婦として気の抜けない状態です。生野菜や果物をこの時期に安心して取れないのは本当に悲しいことです。今朝に新聞に数種類の抗生物質に耐性をもつ0-157の菌が次々と発見されているありました。ダイオキシン問題もそうですが21世紀、人間は自ら生み出した目にみえない恐怖と毎日共に生活していかなければならないのでしょうか?

ダイオキシン問題(1) H9/7/23 (shio)

ゴミの不完全焼却でダイオキシンが発生するということで全国の公立学校の焼却炉を撤廃してゴミは自治体で焼却するように今日文部省が通達したそうですが根本的な解決にはほど遠い対策です。戦後大量生産、大量消費が当たり前の事とされてきて学校の焼却炉を使わなくなったからダイオキシンが少なくなるとは思えません。むしろゴミを根本から生み出す生産と消費を止めない限りダイオキシン問題が解決することはないでしょう。21世紀を目前にして私達の生活そのものを考え直さなければこの見えない恐怖は無くならないのです。

セラミックス H9/7/24 (shio)

最近の新しい開発のニュースでよく登場する「セラミックス」なる素材がいろいろな分野で活躍をしています。東北大学のO-157を滅菌するろ過装置や、土の代わりになる鉢の素材など即実用化して欲しい技術分野でセラミックスは期待されてます。そういえば私の従兄弟も山大の大学院で圧電セラミックスを使った超音波の研究をしていましたが、就職は決まったでしょうか?早速これからEメールで様子をうかがってみましょう。

銀行の利益は誰のため? H9/7/25 (shio)

悔しい事に私は2冊も第一勧業銀行の通帳があります。いつも時間外や休日に利用することが多く手数料としょうして結構銀行の利益に協力していました。その一部が私に無断で総会屋に流れていたかと思うと腹が立ちます。預金しても利息は手数料ほどもない今、ずいぶん以前から会社のトップ自らが関与して億単位の金を渡していたとは、、、預金者として許せない思いを現そうとさっそく通帳を解約しに銀行に出かけました。


台風の当たり年 H9/7/26 (shio)

また台風が日本列島に猛威をふるっています。今年は夏に大きな台風が多く洪水やがけ崩れなどを引き起こし各地人々を苦しめています。

ダイオキシン問題(2) H9/7/27 (shio)

最近分別ゴミの収集が叫ばれていますが、毎朝出されるゴミの山を見ると罪悪感とやるせなさを覚えます。私の住む自治体は土日の収集こそありませんが、毎朝収集車がやって来ます。分別は燃えるものと瓶缶、乾電池、粗大ゴミと資源ゴミの5種類に分けて収集されますが、問題の生ゴミとプラスチックは同じ燃えるゴミとして一緒に収集されています。毎日私は矛盾を抱きながら一つのゴミ袋に入れて捨てています。

銀行の店内サービスに怒る!! H9/7/28 (shio)

銀行のATM機にはいつも悩まされます。何処の銀行も扱い難い!しかもなぜか短期間にころころシステムが変わります。そして案内係りの銀行員の説明も不親切で解り難い!(ガイドなしのユーザーインターフェイスに何故できない!)わざわさ銀行に出向いて長蛇の列に時間をかけて並ぶ利用者として、インターネットで買い物をしてもこのわずらわしさを思うと、最後のOKを取り消してしまいます。今日は一刻も早いネット場の決済の一般化を思わずにはいられませんでした。

うれしいよ! H9/7/29 (shio)

昨夜寝る前に娘に小さなお手紙をもらいました。「なあに?」と聞いたら。「ママとパパに!」と手渡されました。昨夜はいつも遊ぶ公園でお祭りがあり彼女は夕方そこで綿飴をパパに買ってもらいました。きっと祭りの楽しかった事を思い出しているのでしょうか、寝顔か暑苦しい夜でもさわやかでした。

芋づる式 H9/7/30 (shio)

以前さつま芋の収獲を初めて体験した時、手にした蔓の端を引っ張って”芋づる式”に今まで隠れていた見事な芋を掘り当て感動した事がありました。今日の山一証券の捜査でまた大手企業の総会屋癒着が明るみにでていますが、これから先どんな大きな芋が出てくるか興味深いですが、またしても!の発覚に容疑者を”エリート○○”と形容する日本の社会システムに私は疑問をいだきます。

蝉の休息所 H9/7/31 (shio)

最近夜になると網戸に不気味な黒い塊が幾つも現れます。正体は蝉。網戸を夜の休息所にしているらしくカーテンを開けてもじっとしています。明るい街燈の光で夜中でも元気に鳴く蝉の声を聞き我が家の網戸で一休みする蝉のお腹をみながら夏の夜はいつも以上にそっと戸締まりします。


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Written by Michiko Shiobara 1997 July ご意見はTENPRESS 編集室までお寄せ下さい。