【2003年1〜4月ライブレポート・ブラジル/リオ・デジャネイロ, サンパウロ編
 Date/Artists Local (area) Start/Charge(1R=¥40,Gracas=\0)

1/22 BOSSA CUCANOVA Ballroom (Humaita' ) 00:30~/15R

ホベルト・メネスカルの息子を含む、7人編成。
CDで聴くそのままをライブで再現、いわゆるクラブ系のライブなので大音量にちょっとびっくり... でも、地元の若者で大盛況でした。
1/26 Hamureto Satamato TRIO
Toca do Vinicius (Ipanema) 19:00~/Gracas
ドラム、キーボード、ベースの3人編成。
キーボーディストがものすごーく上手で、
暮れ行く街角の中、雰囲気も良く、得した気分。
2/1 MPB4 & QUARTETO EM CY Bar do Tom (Leblon) 23:00~/25R
MPB4 の4人とQUARTETO EM CYの4人の8人に、
ドラムとベースとギター2本の4人で、全12人編成の豪華なライブ。
ボサのスタンダードも多く演奏されて、とても良かった!このステージは私がギターとアレンジを教わっていたセリア・ヴァイスも出演していて、彼女が招待してくれました。
2/8 Miucha Mistura Fina (Leblon) 20:30~/30R
昔のブルーノートみたいにちょっとギチギチのライブハウスだけど、雰囲気がよくてお気に入りになったミストゥーラ・フィーナ。下のレストランもとても素敵です。ミウシャの存在感とスケールは健在。ライブは大盛況でした。

2/8 Adoriana Calcanhotto Canecao (Botafogo) 20:30~/30R

友達に誘われて行った、最近ブラジルで人気のある女性シンガー。本人はギターを弾きながら、他にベース、キーボード、ドラムという4人編成を基調とし、途中に弾き語りなどもあって、あっと言う間の1時間半でした。結局CDも買って、ひいきのシンガーに。
彼女、日本でもかなりいけると思うな。

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2/15 Roberto Menescal & Wanda sa' E Miele
Bar do Tom (Leblon) 22:30~/25R
上記の3人で出したCDの曲を主に演奏。
Mieleのトークショーも交えて、楽しい雰囲気のライブでした。
2/16 Ivan Lins  Tatro Leblon (Leblon) 20:00~/35R
イヴァン・リンスの曲はもちろんのこと、ボサノバのスタンダードも交えたライブで、彼はキーボード以外にも、ギターやタンボリンも演奏してました。たっぷり2時間弱、とても満足なひとときを過ごせました。
2/22 Simone  Canecao (Botafogo) 20:00~/30R
シモーニの歌唱力はもう絶対的であることはわかっていましたが、そのカリスマ性には脱帽。
途中、観に来て居た客席のジョアン・ボスコとデュエットする一幕もあり、最後には会場中が総立ちでものすごい熱気に包まれ...圧倒されたライブでした。シモーニ、格好良すぎ!!
2/24 Altamiro Carrinho
Toca do Vinicius(Ipanema) 20:30~/Gracas
フルートの大御所、Altamiro Carrinhoのライブ。
鋭いフルートの音色に、とにかくびっくり。
彼は話好きでもあり、2時間半に及ぶライブのうち、
半分以上は喋っていたような...
2/25 Turma da Bossa
Toca do Vinicius(Ipanema) 20:30~/Gracas
ボサノバのカヴァーをやっている若者のグループ。
カーニバル前、リオ生誕日週間には、こういったグループが何組か出演していました。
リオでは今やもう、オリジナルのボサを演っている人を探すのは至難の技、日本をはじめ、諸外国での方が充実していると言っても過言ではないと実感。
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2/25 Moacyr Luz
Toca do Vinicius(Ipanema) 20:30~/Gracas
Moacyr Luz率いる、Roda de Sambaのライブ。
ちょうどカーニバルの前夜祭とも重なって、街はお祭りムード一色でした。
3/5 Carlos Lyra
Toca do Vinicius(Ipanema) 19:00~/Gracas
カルロス・リラがオープン・ライブをやるなんて!!ということで普段の3倍は聴衆が押し寄せただろうと思われるほどの大盛況のライブ。
娘のKay Lyraも途中で加わり、デュエットも。
文字通り「Da quarta-feira de cinzas」をみんなで大合唱。私はこの日、前座で1曲だけライブをやらせてもらう幸運に恵まれました!
3/9 Cordas Novas
Cobal Humaita'(Humaita') 18:30~/5R
Cobalは、気軽にショーロを聴くなら、お勧めの店。
途中で飛び入りで他の人がカバキーニョやバンドリンで加わるなどセッションも交えて、30分ステージを休憩を挟んで4回ほど。
開放的な雰囲気なので、食事やビールを飲みながらリラックスして楽しめます。
日によってプログラムは変わるので、事前に要確認。
3/14 Cesar Camargo Mariano & Romero Lubambo
Mistura Fina (Lagoa) 20:30~/50R
たった2人の演奏とはとうてい思えないほどの音の厚みと繊細さ、ハーモニー...とにかく素晴らしさにびっくりのライブ。ブラジル人はあまり調弦を気にしないと言われるけれど、上手い人は絶対、調弦を気にします!それを確信したライブでもあります。
お2人ともとても気さくで、素敵な紳士でしたよ。
3/15 Orquesta sinfonica petrobras pro' musica
Sala Cecilia Meireles (Lapa) 20:00~/5R
Programa:
Francisco Braga:Episodio Sinfonica
Khatchaturian;Concerto para violino
Carmelo de Los Santos; Solista/Violino
せっかくだからクラシックも...ということで、訳もわからないまま行ったコンサート。入場料金が安いので、私と同じような人々もたくさん来ていましたが、本物を聴くのは良いことですよね。
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3/24 Kay Lyra & Marcelo Lessa
Vinicius Piano Bar (Ipanema) 20:00~/23R
カルロス・リラの娘であるケイ・リラと、弾き語りでボサをやっているマルセロのジョイントライブ。
ケイとギターのマウリシオには何度も一緒にここに出演させてもらい、お世話になりました。ケイは細いのに、しっかり声量があって、素敵なヴォーカルを聴かせてくれます。彼女のオリジナル曲が、早く日本でCD化されるといいなぁ。
3/27 No em pingo d'agua
IBEU (Copacabana) 18:30~/Gracas
ショーロなら、絶対この人たちを観て!と日本の友人に言われていたグループ。私的には、現代的なショーロという印象を受けました。
3/29 Jamerao
Bar do Tom (Leblon) 22:30~/25R
サンバ歌手の大御所、Jamerao。
かなりお年であるものの、歌のパンチはまだまだ現役!しかしながら、喋ってるかと思えば突然歌い出したりと、そのスタイルはなかなかユニーク...後ろのミュージシャン達はひとときも気を抜けないライブでしょうね。
4/6 Marcos Valle
Mistura Fina (Lagoa) 21:30~/30R

シンセはもちろん、ギターも自在に弾きこなし、昔の曲から最近の曲まで格好良くさらっとやってしまう彼は本当にすごい、若い!
合間のおしゃべりも楽しくて、大満足ライブでした。

4/10 Arthur Verocal  
Bar do Tom (Leblon) 21:30~/20R
ジャズ・ボサ的な音のオリジナルを追求しているアーティスト。彼は日本でCDリリースもしています。途中加わっていた女性シンガーの歌もよかったです。
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4/13 Lon Carter
Mistura Fina (Lagoa) 20:30~/67R

ジャズ・ベースの父、ロン・カーターのライブをブラジルで観るというのもなんですが、日本だったらものすごーく高いだろうということで、行ってきました。
ベースが主役のライブなんて初めてでしたが、やっぱりさすがで、飽きさせません。でも、ちょっと短かめだったこともあるかな...あっという間でした。

4/16 Carlos Marta convida Mauricio Montarroyos
Leblon Launge (Leblon) 19:00~/Gracas
4月はカルロス・マルタが色々なアーティストを招いて行うシリーズ。この日は、トロンボーン奏者のマウリシオがゲストで、2人の競演が楽しめました。
カルロス・マルタはトランペットだけじゃなく、たくさんの楽器を演奏してましたが、アルトフルートが特に良かった!
4/17 Leny Andrade
Teatro Rival(Centro) 19:00~/24R
ハスキーな声が魅力のレニー。一番前で観たからか、とっても大きな人かと思ったら、楽屋で会ったらびっくり、すごく小柄な女性だったんです。歌っている時のあの迫力は、キャリアと実力のなせる技。すごい人です。
4/25,26 Joao Gilberto
Tom Brasil (Sao Paulo) 22:00~/100R

憧れのジョアンのライブ、このために私はサンパウロまで行ってきました!8年前に「Tom Brasil」ができた時にも、こけら落としで出演したジョアン、今回「New Tom Brasil」の完成にあたり、またジョアンが最初の演目として登場することになったのです。
噂はあったものの、なかなか詳細情報がわからなくて、毎日「Folha de Sao Paulo」のHPをチェックしていたら、やっと公演の約2週間前にその情報が!!すぐに電話で問い合わせをしたところ、電話予約でクレジット・カード払いができるとのこと、もちろんすぐに予約しました。

本当は、ブラジルで電話でカード決済をするのはちょっと勇気がいったのですが、そんなことは言ってられません。...しかし新しい会場なだけに、予約システムがまだちゃんと動いていなかったらしく、予約電話にはなんと40分もかかりました(涙)。電話を切った時には、文字どおりクタクタ。こんなに苦労したのに本当に取れてるのだろか...という不安とともに、サンパウロに到着。会場へ着いたら着いたで、予約番号とチケットを交換するのに、受付は大混乱!ほとんどみんなケンカ腰でした。やっとのことで会場へ入れたのは、開演の10分前で、飲まず喰わずでショーは始まったのでした...

当のジョアンは、ギターを片手にニコニコして舞台に登場。気難しそうな偏屈オヤジを想像していた私には衝撃でした。そこから約2時間半、彼は水も飲まずに歌い続けました。途中、観客呼び掛けに答えたり、みんなが口々に叫ぶ曲名をウンウン、とうなずきながら聞いてその中からの1曲を歌ったり(時々、聞いていたにもかかわらずぜんぜん別の曲を歌いだすことも...)、初日は5弦がボンボンいってしまうのが気に入らず、何度か音にクレームをつけたジョアンでしたが、ユーモアを交えてのMCもふんだんにあり、始終楽しそうでした。この人、マスコミが嫌いなだけで、本当に音楽が好きで、ボサノバが好きで、ただただそれだけなんだなぁとつくづく実感。
「ジョアンを最初に観た時は、泣いたよ」とと、私と同じジョアン狂いのみなさんからも言われていたため、覚悟してはいったのですが、始めはなんだか夢見心地で、涙どころじゃありませんでした。本当に、本当に今、あのジョアンがの目の前で歌ってるんだ...と何度何度も自分言い聞かせていくらいです。さすがに、初日のラストに「イパネマの娘」を聴いた時にはボロボロきましたが...

全体的にイコライジングがしっかりしていた2日目は、そつなく終わりましたが、私は初ジョアンの感激とは別に、2日目の方がゆっくりじっくりライブを楽しめたかもしれません。
ジョアンを別にそんなに知らないで観に行った人々は、ほとんど100% が「途中で寝てしまった」と言いますが、ファンならばそんなことはありえません(笑)。あっと言う間です。
たったギター1本と歌で、あんな素晴らしいライブをやってしまうジョアン・ジルベルト。想像以上の感動をありがとう!!彼が居なければ、私は今、音楽の道を歩んではいないのですから...

4/30 Carlos Marta convida Nelson Faria
Leblon Launge (Leblon) 19:00~/Gracas
この日は、ギタリストのネルソンがゲスト。
ライブの後に話をしていたら、 彼の息子が観にきていて、日本語を勉強しているとかで、日本語で話し掛けてみてくれと言われ、しばし日本語教室?!一生懸命考えながら答えてくれる姿が印象的でした。
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