Re: 魏誌韓伝の国名

投稿者[ ピクポポデミ ] 発言日時 [8月7日(水)14時21分16秒]

元の発言 [ Re: 魏誌韓伝の国名 ] お名前 [ 游惟 ] 日付 [ 8月4日(日)11時15分30秒 ]

こんにちは遊惟さん。

>> >>古代中国の方言についてはやはりまだ分かっていないようですが、

>> 当該地方の住民全部が引っ越したり、あるいは他の言語・方言を話す人々が
>> 大挙引っ越してきてクレオールが発生したり、といった大規模な社会変動>> がない限り、方言の音韻体系は時代を経ても殆ど変わらない、
>> と私は考えています。だから、現代の各地方の方言から古代の方言音韻体系
>> はかなり復元できるはずです。

遊惟さんは、言語は何かの外的な理由がないと変化しないと考えられるのですね。

>> 前にも書きましたが、私は魏志のインフォーマントになったり、
>> 古代の朝鮮人に漢字を教えたりしたのは、山東省あたりの方言を話す
>> 中国人ではなかったかとにらんでいます。

これはとても興味深いです。
理由はなんでしょうか。
山東省の言葉と朝鮮語の語彙に共通性があるとか言う話は聞きましたが。

>> >>そうでなければ、もっと方言が残ったと思いますが。

>> 文字に書かれる「漢文」は文章語であり、漢代や三国時代でも漢文と
>> 口頭言語は乖離していたはずです。文章語としてのラテン語が、
>> そんな言語を話す人間が誰もいなくなった後でも長く使われていた
>> のと同じです。だから、漢文をいくら読んでも、方言はおろか
>> 首都の人間が本当はどんな言語を話していたかさえ解らないでしょう。
>> 明代に「洪武正韻」という韻書が編纂されていますが、明代の首都は
>> 北京であるから当時の北京の漢字音を写したものだろう、
>> などと思ったら大きな間違いで、古代の切韻系統の韻書を編集し直したものに
>> 過ぎず、これを頼りに中国語を学んで北京に行った者はみんな困ったらしいです。

唐代以後韻書はその時代の言葉を反映しなくなったと聞きました。
それ以前の漢字音の研究には韻書や詩の押韻が調べられているようですが、
これらも意味の無いことでしょうか。
唐代以前の詩とその作者の住んでいた場所から、古い方言を研究する話がありましたが・・・

例えば

http://www.gens.niigata-u.ac.jp/~editor/PDF/21QCh.pdf


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