Last Updated 1997.12.21
この年のベスト10ランキングは当時映画雑誌「キネマ旬報」の年間ベスト10に応募するために作られたものを若干修正したものです。選考基準は、この年に劇場公開された映画の中から、私が観たもの、ということですね。ただ、この年は映画を観るようになったのが春からで、頻繁に観に行くようになったのが夏以降なので、ちょっと偏りがあるかもしれません。
1. 「ショーシャンクの空に」 "The Shawshank Redemption"
本当に好きですね、この映画は。物語も演出もティム・ロビンスもモーガン・フリーマンも何もかもが好き。文句無しの年間No.1。
2. 「乙女の祈り」 "Heavenly Creatures"
衝撃的、という面ではあるいはこの作品が1位でしょうか。衝撃に打ち震えました。ケイト・ウィンスレットの映画デビュー作でもありますね。
3. 「アポロ13」 "Apollo 13"
いかにもハリウッド的な映画だけど、ここまで完成度高いともう凄いとしか言いようがないかな。
4. 「レオン」 "Leon"
カメラワークにも唸らされましたが、何といっても当時アル中真っ盛りだった(笑)ゲイリー・オールドマンの演技にしてやられました。
5. 「クリムゾン・タイド」 "Crimson Tide"
デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマン、二人の名優の演技がとにかく素晴らしかったですね。閉鎖空間を表す演出もなかなかのものだったし。
6. 「レッド・チェリー」 "紅櫻桃"
「中国映画祭」にて観た映画です。戦争の狂気、ってやつに打ち震えました。
7. 「ブレイブ・ハート」 "Braveheart"
アカデミー賞を独占しただけあって、さすがにもう言うことはないです。
8. 「クイズ・ショウ」 "Quiz Show"
真実に迫る、っていうか、こういう映画は好きですね。レイフ・ファインズの「シンドラーのリスト」とのあまりの違いように驚いたっけ。
9. 「ノーバディーズ・フール」 "Nobody's Fool"
地味な映画ですが、話も良かったし、何よりポール・ニューマンの演技が素晴らしかったし。ブルース・ウィルスも意外といい味出してましたね。
10. 「あなたが寝てる間に…」 "While You Were Sleeping"
こういうラブコメも一つくらいは入れておかないとね、っていうんで入れたような覚えがあります(笑)。でも、好きですね。
あと、次点というか、最後まで迷った作品としては、「ワンス・ウォリアーズ」、「不滅の恋・ベートーヴェン」、「プリシラ」、「スモーク」、「恋人までの距離(ディスタンス)」、「黙秘」、「カストラート」、といったところでしょうか。
ちなみに、ワースト作は何か、っていったら「ダイ・ハード3」、「恋する惑星」ってなところかなぁ。
1. 「渚のシンドバッド」
かなり期待して観に行って、その期待を裏切らなかった作品ですね。これまた何もかもが好きですね。一番好きな日本映画といってもいいかもしれないです。
2. 「この窓は君のもの」
何気無く観に行ったらこれが実に良かった、っていう映画。初めてミニシアターなるところに行った記念すべき?映画でもあります(笑)。
3. 「耳をすませば」
今にして思うとちょっと説教臭いかな、とも思いますが、観た当時は本当に好きでしたね。
4. 「EAST MEETS WEST」
う〜ん、今にして思うとなんでこれだけ高評価なのか覚えてないんだけど(苦笑)、映画館で大爆笑した記憶はありますね。
5. 「学校の怪談」
子供向け、というなかれ。見事にツボをついた演出は子どもだけのものにしておくのは本当にもったいないと思ったものです。
6. 「あした」
この映画の醸し出しているムード、っていうのはけっこう気に入ってます。
7. 「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」
映画館で観る前にTVで観ていた作品なので上位には入れなかったけど、それでもランクに入れずにはいられなかったですね。
8. 「Undo」
一応この順位には入ったものの、キネ旬に応募する時には対象外、ってことで外した作品ですね。ちなみに、キネ旬版でこれに変わってベスト10に入ったのが「アリス・サンクチュアリ」。
9. 「勝手に死なせて!」
わりとチープなドタバタコメディーですが、面白けりゃそれでいいのよ、ということで。
10. 「水の中の8月」
話としては全くのれなかったのですが、それでも映像はけっこう良かったかな、っていう感じでしょうか。
この年は日本映画はこれ以外にはほんの数本しか観ていなかったので、ランキング下位の方はけっこう苦しい選択だったかもしれませんねぇ。
個人・部門賞、ということで、監督賞・演技賞と音楽関係の賞を考えてみました。
洋画・監督賞 ピーター・ジャクソン (「乙女の祈り」)
監督個人の才能で選ぶならこの人しかいないんじゃないかなぁ。
洋画・主演男優賞 ティム・ロビンス (「ショーシャンクの空に」)
同じ映画のモーガン・フリーマンとの間で悩んだところですが、やっぱ彼演じるアンディ役からハンドルネームをとったくらいですしね。
洋画・主演女優賞 メラニー・リンスキー&ケイト・ウィンスレット (「乙女の祈り」)
やっぱりこの映画では2人で1組、って感じがしますね。魂で結ばれた2人、ですよね。
洋画・助演男優賞 ゲイリー・オールドマン (「レオン」)
主演の「不滅の恋・ベートーヴェン」での演技も良かったですし、「レオン」で一番好きなのは彼なのだから、これはもう言うことないでしょう。
洋画・助演女優賞 アシュレー・ジャッド (「スモーク」"Smoke")
ベスト10でちょうどいい感じの助演女優さんが見当たらず、かなり悩むところですが、個人的な好みを反映させた結果(笑)こうなりました。主演の「聖なる狂気」での演技も良かったし。
邦画・監督賞 橋口 亮輔 (「渚のシンドバッド」)
これももう文句のない選出ですね。
邦画・主演男優賞 草野 康太 (「渚のシンドバッド」)
同じ映画の岡田 義徳とどっちにしようか悩んだ結果、吉田君役のこの人になりました。
邦画・主演女優賞 浜崎 あゆみ (「渚のシンドバッド」)
これまた文句無し。この人、日本の女優さんではトップクラスに好きなのですが、最近姿を見掛けませんね。どうしちゃったのかな。
邦画・助演男優賞 竹中 直人 (「EAST MEETS WEST」)
この人がいなかったらこの映画は全然つまらなかったかもしれない、と思うとこの人しかいませんね。
邦画・助演女優賞 高田 久実 (「渚のシンドバッド」)
う〜ん、これもかなり苦しい選択かもしれないなぁ。でも他にあまり思い浮かばないしなぁ。
音楽賞 「乙女の祈り」
洋・邦合わせての選出です。オペラの曲の使い方がうまかったですね。
洋画・主題歌賞 Sting ”The Shape of My Heart”(「レオン」)
この年の映画の中で最高のエンディングテーマだと言っていいでしょう。
邦画・主題歌賞 本名 陽子 ”カントリー・ロード” (「耳をすませば」)
この頃けっこうこの歌を口ずさんでいたなぁ、ということで。(^^;;;
音響効果賞 「マスク」 "The Mask"
これも洋邦合わせて。初めて映画館で体感したデジタルサウンドの衝撃に敬意を表して(笑)。でも、この衝撃があったからこそ「映画は映画館で」主義になったともいえるのだから、かなり影響大きいかも。