Last Updated 1997.12.21
実を言うと、この年だけ当時ランキングを作らなかったので、ランキングが無かったのですが、この企画に合わせて今ごろになって作ってしまいました。(^^;;;
1. 「アンダーグラウンド」 "Underground"
これはもう文句無しですね。とにかくパワフルな圧倒されるばかりの映画。人間の愚かさについて考えずにはいられない映画ですね。
2. 「デッドマン・ウォーキング」 "Dead Man Walking"
ティム・ロビンスは監督としても素晴らしかった。主演2人の演技にはただただ脱帽するばかり。
3.「日陰のふたり」 "Jude"
10月の東京国際映画祭で観ました。結末の衝撃度はかなりのものがありました。劇場公開に合わせて1997年のランキングに変更しても確実にランクインするでしょうね。
4. 「アパートメント」 ”L'Appartement"
これこそ先の読めない一級品のミステリー、しかもフランス風味の味付けがしてあるのだからたまらないものがありますね。
5. 「いつか晴れた日に」 "Sense and Sensibility"
この映画はケイト・ウィンスレットとアラン・リックマンの2人の方のストーリーで高く評価したい。エマ・トンプソンとヒュー・グラントの方のストーリーだって悪くはないけどね。
6. 「42丁目のワーニャ」 "Vanya on the 42nd Street"
小規模な舞台劇のリハーサル、という設定で、これほどまでに豊潤な演技のアンサンブルが楽しめるのだから映画は本当に素晴らしい。ルイ・マル監督はこの作品が遺作になってしまったのが大いに悔やまれる。
7. 「ミュート・ウィットネス」 "Mute Witness"
これはある種B級的な楽しさとでも言おうか。とはいえ、随所にちりばめられた仕掛けの数々は一級品と呼ぶにふさわしい。
8. 「セブン」 "Seven"
それまでにこういったタイプの映画をほとんど観たことが無かったからだろうか、それまでに全くなかった感覚を味わった映画。
9. 「12モンキーズ」 "Twelve Monkeys"
物語や未来世界のビジュアル等に強く惹かれた。最後はものの見事にしてやられましたし。
10. 「ベイブ」 "Babe"
この年はベスト10のレベルが本当に高いです。結局10本に絞り切れずにこんな形になりました。
で、この映画ですが、ベイブのかわいらしさやアニマトロニクスの技術の高さもさる事ながら、予想以上の物語の深さを楽しみました。
10. 「トイ・ストーリー」 "Toy Story"
10位の2本目。こちらはフルCGの作品ですが、もちろん技術的にも素晴らしかったのだけど、完璧なまでに練り上げられたストーリーが印象的。映画はやっぱり物語がしっかりしていないとね。
10. 「パリのレストラン」 "Au petit Marguery"
これまた10位の作品。小品ながらも物語の妙、演技のアンサンブル、見た目だけでも十分に楽しめる料理の数々、とお腹いっぱいに楽しめた映画。
結局選んでみればベスト12(笑)。んで、次点作も「ストレンジ・デイズ」、「ユージュアル・サスペクツ」、「スクリーマーズ」、「ファーゴ」、「レ・ミゼラブル」、「フランキー・スターライト」などなど。
一方でワースト作は、「ヴァンパイア・イン・ブルックリン」、「ユリシーズの瞳」、「ツイスター」辺りかな。
また、見逃した映画としては、「明日を夢見て」、「リビング・イン・オブリビオン」、「とまどい」、「ケス」、「花の影」、「秘密と嘘」といったところか。
1. 「スワロウテイル」
今にして思うと疑問に思うところもなくもないが、映画はその時良ければそれがすべてだ、と考えるならば全く文句はないでしょう。
2. 「絵の中のぼくの村」
ただノスタルジックなだけではない味わい深さがあるといえるのではないでしょうか。
3. 「おかえり」
97年公開の「東京日和」と似通った部分もあるが、こちらの方が断然好きですね。
4.「(ハル)」
この映画を観た当時はまだパソ通・インタネの類は始めてなかったので、どんなものなのか随分と気になったものです。
5. 「MIDORI」
青春ものとして、この映画のちょっと猥雑なところって好きですね。その辺が5・6位の決定要因かな。
6. 「Kids Return」
ちょっと映画に乗り切れなかった部分はある。とはいえ、それでも十分にいい映画だ、って思えます。
7. 「Shall we ダンス?」
映画としての完成度は高いし、観ていて文句なく楽しめました。というわりにはこの順位ですが。(^^;;
8. [Focus]
話の筋としては強引なところもなくはないけど、でも十分に面白さは感じられましたね。
9.「ありがとう」
原作の漫画に比べると今一歩なところはあるものの、それでも原作の映画化としては十分次第点かな。
10. 「学校U」
この辺はちょっと苦しい選出かも。良くも悪くも旧来の日本映画的だなぁ、と感じた映画。
次点作は特になし。見逃し作としては、「女優霊」、「トキワ荘の青春」、「弾丸ランナー」、「月とキャベツ」といったところかな。
洋画・監督賞 エミール・クストリッツア (「アンダーグラウンド」)
これはもう完全に文句なく決まり。とにかくこの人の力は素晴らしいとしか言いようがない。
洋画・主演男優賞 ミキ・マノイロビッチ (「アンダーグラウンド」)
主人公の一人マルコ役を演じたわけですが、本当この映画は役者も素晴らしい。
洋画・主演女優賞 ケイト・ウィンスレット (「日陰のふたり」、「いつか晴れた日に」)
2年連続で選んじゃいましたね。でも、女優としてすくすく育っていったのを感じられましたね。「いつか晴れた日に」は本来は助演格ですが、まぁいいでしょう。(^^;;
洋画・助演男優賞 アラン・リックマン (「いつか晴れた日に」)
このブランドン大佐には自分も年を取ったらこんなかっこいい男になりたい、とつくづく思ったものです。
洋画・助演女優賞 ロランス・コート (「パリのレストラン」)
主演か助演か判断しにくい人が案外多く、アンジェラ・バゼット(「ストレンジ・デイズ」ってこれは主演かな?)かあるいはアシュレー・ジャッド(「ヒート」、「評決のとき」)が2年連続か、とも思いましたが、結果はこうなりました。ちょっと意外な線ですが、それもまたいいでしょう。
洋画・音楽賞 ゴラン・プレゴビッチ (「アンダーグラウンド」)
この映画のサントラはおそらくこの年一番聴きまくったCDだったことでしょう。これはもう本当に素晴らしい。
邦画・音楽賞 「KYOKO」
この映画のカリビアン・サウンドは本当に心地よかった。こうしてみると、音楽は洋邦共に民族音楽系ですね。
洋画・主題歌賞 Bruce Springsteen "Dead Man Walkin'"
この映画のこの曲も本当に忘れることの出来ない曲です。
邦画・主題歌賞 YEN TOWN BAND "Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜"
この曲も当時よく口ずさんでいたものです。