発情期
1999.03.13作成
文責:飯島麻夫

春といえば発情期をむかえる動物が多いけれど、どういうわけか人間には発情期がない。
夜が来ると眠くなるというのと同じように、発情期が来ると自分たちでは説明が付かない原始的な欲求に狩られて雄雌とも交尾に励んで子作りをするようになる、のだろう。

人間にはこれがない。見方を替えれば、発情期以外のときでも繁殖の目的以外でセックスしている、動物の中でももっともふしだらな、セックス好きな動物だ...といえるかもしれない。

なぜ人間には発情期がないんだろう。

出産には大きなエネルギーが必要だし、苦痛も伴う。
特に人間の場合、赤ん坊でも頭蓋骨が大きいので、それだけ余計に産道をよけいに押し広げることになる。出産時の痛みも他の動物よりもきっとはるかに大きいのだろう。実際お産のときにあれだけ苦しそうに泣き叫ぶ動物を見たことがない。

というわけで、人間は他の動物よりも賢いだけに、はっきりとした発情期がわかれば、おそらく出産を避ける行動をとるだろう。これは種族繁栄のためには決して好ましくないことだ。出産を避けるような個体が出現すれば、その個体の遺伝子は後生に伝わらないわけで、そういう特性は失われてしまうはずだ。

かわりにセックスが非常に魅力的なものになった。体毛がなくなってやわらかい肌触りや温かい体温に直接触れられるようになった。女性は脂肪が多く、また胸と腰が大きくなり、男性はペニスが他の動物に比べて大きくなった(どうやらそうらしい)。

かくして男も女も年がら年中セックスのことばかり考えるようになった。

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