ナマコ
1997.11.23作成 → 1999.04.09修正
ナマコは非常に変わった習性を持っていて是非じっくり観察してみたい動物だ。
サイパンなどにいくと浜辺中ナマコだらけ。で、海の中からすくい上げてみると持った感じは思った以上に硬い。踏んづけても潰れないくらい丈夫だ。
しかし、しばらく空気中で持ったままでいるとぴゅうぴゅうと水を吹き出しながら見る見るうちに弾力が無くなってくる。さらに空気に触れさせておくとどうなるかと言えば、どろどろに溶けてしまうのだそうだ。
溶けて液体上になったナマコは死んでしまったかと言うとそうではなく、海水に浸しておくと元通りの個体に戻るのだそうで、まるで漫画にでてくる化け物を地でいっている。
それからナマコは魚などの外敵に襲われると自分の腸を吐き出すのだそうだ。腸は栄養価が高いので襲った外敵は腸を食べると満足してしまう。自分の腸を食料として提供してなまこ本体はまんまと生き延びる、というわけだ。
で、今度ナマコにあったらやってみたい実験。(今回社内旅行だったのであまり変なことはできなかった。)
1.液体状になったナマコをいくつかに分けてから海水に戻す。
三つにわけたとしたら三つの個体になるものかどうか。もし複数の個体に戻るのだとしたらいくつまで分けられるのか?10?100?1000?
2.液体状になった二匹のナマコをよく混ぜあわせてから海水に戻す。
特大のナマコが一匹できあがるのか。それともきっちり二匹にもどるのか?
常識的に考えると遺伝情報の異なる二匹が一匹になるとは思えないが...
どなたか是非実験してみてください。ただ、非常にグロテスクなので最初触るのにはちょっとした勇気が必要。どろどろになったナマコなんてみたくもないな。
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