もったいない
1997.12.05作成 → 1999.03.12修正

数年前のこと、帰省先で使っていた17インチのディスプレイが突然映らなくなった。

作業上差し支えがあったので近所(といっても車で30分ぐらい)の山田電気で新しいものを買ってきた。

さて東京に戻る当日のこと、

「あれ、どうするの」と映らないモニターを指差して母親が言う。

「捨てといてよ」と私。

「えっ?捨てるの。もったいない。」

それから世代間の意識の違いを認識させる会話がはじまったのでした。

修理してできないことはないが、嫌がられるし帰って高くつく可能性がある。だいいち5年も使ったものなのでもともと寿命だったのだ...と私。

直せるものを直さずに捨てるなんてものを粗末にするにもほどがある。なんて罰当たりな!と父親。

コンピュータは消耗品である。5年も前のものは使えなくなって当たり前だし、今の世の中それが常識。それに画面が暗くなっていたので故障する以前に買い替えを考えていた...と私。

結局押し問答のあげく「捨てる」ということに...

彼らとのあまりの意識の違いに唖然としたものだ。

とはいうものの我々がいま何不自由なくくらせるのも彼らの世代がものを節約し、またつらい労働に耐えてきてくれたおかげなので、感謝こそすれ間違っても笑ったりなどしてはいけない。

しかし、世代間のギャップって想像以上に大きい。


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