羅生門
1997.12.27作成 → 1999.04.09修正
三船敏郎さんが亡くなり、衛星放送で「羅生門」をやっていたので思わずまた見てしまった。
今回ちょっと印象に残ったのは...村人が真実と思われるストーリーを語るシーンの中で、三角関係に陥った妻が、軟弱な男達を笑い飛ばして語る台詞。
「女は腰の刀にかけて奪い取るもの。恋い焦がれるものじゃない!」
「男は実力で勝負しろ。」ということ...と偉そうなことを言った妻でさえいざそれが現実になるとすっかり怖じ気づいてうろたえてしまう...というのがこの映画の面白いところ。
自分が少しは教養ある人間だと思っているのなら薄っぺらなハリウッド映画ばかり見ていないで「羅生門」ぐらいは見ておこう。
「自分は無教養な人間です」といいきれるなら別にいいけど...
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