ファーブル昆虫記
1998.01.09作成
ノーベル化学賞受賞者の福井謙一氏が亡くなった。
また一人、母校の誇りが消えた。とにかくごめい福をお祈りする。

asahi.comの死亡記事を読んで初めて知ったことだが彼は「ファーブル昆虫記」を中学時代から手放さなかったという。私も小学生の頃は「ファーブル昆虫記」や図鑑などを本当にボロボロになるまで読んだ覚えがある。
当時自然に恵まれた北海道に住んでいたので、少なくとも夏の間は遊び相手の昆虫や両生類には事欠かなかった...というよりそれ以外に楽しい遊びはなかった。

ところで、このファーブルと言う人、実は生前、虫ばかりいじっている変なじいさんがいる、ということでご近所からは変人扱いされていたらしい。
いい年をしてサソリやクモやフンコロガシばかりをうれしそうに眺めたり、捕まえたりしていては気が触れていると思われて当然。

そういえば知人に蝶が好きな人がいて(彼によるとこういう人は日本に一万人もいるらしい)暇があれば蝶ばかり追い掛け回している。
ある人が彼の住まいを訪ねて冷蔵庫を開けたところ、蝶のサナギや卵がずらり並んでいたとか。あまり人のことはいえないがこれじゃあ40過ぎて独身、と言うのも無理はない。蝶の場合、成虫は美しいのだけど幼虫やサナギは好きな人でなければやはり気持ちが悪い。

虫でなく、どうせなら花とか鳥とかなら変人扱いされないのに...

というわけであまり変なものに熱中すると損するかもしれないよ、と言うお話でした。

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