逃げるが勝ち!
1998.01.11作成 → 1999.04.09修正
「ウルトラマンダイナ」を何となく見ていたら主人公がこう言った。
「どんなことがあっても逃げないのが俺の信条だ。」
テレビ番組の登場人物の何気ない一言にもどうも「教育勅語」以来さほど変わり映えしない、精神主義的な教育の影響を感じてしまうのは私だけだろうか?
何事にも諦めずに辛抱強く立ち向かっていく強い人間に育って欲しい...と言う気持ちはわからないではない。が、逃げないでまっこうから勝負するのをやたら美徳とほめたたえるのは大きな間違いだ。
何も武器を持たないときにライオンや熊に出会ったらどうするか?逃げるに決まっている。猛獣と戦うには銃を持ってくる、罠を仕掛けるなど、それなりの準備が必要。
マーケティングでも同様。Microsoft Officeの対抗商品を発売したところで、よほど機能、操作性に優れた商品が出せたとしても、まず勝ち目はない。
強い敵がいる場合は比較的競合しない分野で勝負するか、隙間を狙うのがセオリーだ。
学校教育ではそういうことを教えてくれない。
世の中を生き抜くために必要な戦略などについては、シミュレーションゲームでもやっていたほうがよほど勉強になる。
ゲームの世界では強い奴よりは弱い奴を最初にやっつけろ!というのが定石だし、現実の世界でもそれが100%正しい。
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