スピッツ
1998.02.23作成

スピッツ...というとバンドの名前を思い出す人が多いのだろうが、実は昔こういう種類の犬がいた。
白くて、小さくて、毛がふさふさとして、弱いくせにやたらきゃんきゃんと吠える、「視野が狭くて嫌な女」を連想させるような犬だった。

日本の住宅事情や、愛玩犬と言うよりは番犬としてのニーズが高かった(やたら吠えるので番犬としては最適な犬だったのだ)当時としてはかなり人気の高い犬であった。

私はこの犬に一歳にもならない赤ん坊の自分に顔を噛みつかれるという憂き目に遭わされた。
母親の目が離れたすきにこの犬にはって近づいた結果、見事に鼻を噛みつかれたのだった。

現在このスピッツは、ほぼ絶滅した。
赤ん坊の顔に噛みつくような悪魔のような犬が許されるはずがない。これは天罰だ。

ちなみに噛みつかれた傷跡は私の鼻に未だに残っている。
いまや誰も気にしないし、「その傷何なの?」と聞く人もいないけど...

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