根性なし
1999.03.22作成
メンタルの弱い奴、いわゆる根性なしの人間は非常に使いにくい。
能力がない上に根性もないやつは本当に処置無しだ。
1.能力も根性もなかった例
高校の体育の時間にテニスの試合で、たまたまスポーツとは縁のなさそうなひょろひょろの奴と組まされた。こいつはどうやら「勝ちたい」という意欲がなく、最初から試合をあきらめてしまっているようだ。
「なぜ、こいつは試合をやる前から負けると決めてかかっているんだろう。勝とうという意欲はないのか?」また「やるだけのことをやっていないのに、なぜこんなに早々とあきらめてしまうんだろう」と不思議に思いつつ、こんな根性なしと試合をさせられる自分の運命を呪うとともに、いらだち、つらく当たった。
向こうとしては「自分は何も悪いことはしていないのに、こいつはなぜこんなににいらだっているんだろう。」と不思議に思っていたに違いない。違う文化を持つ人間同士が理解し合うのはそんなに簡単なことではない。
2.根性だけあって能力がなかった例
会社員時代一緒に仕事していた女の子は非常に根性があった。どう見ても彼女には無理だろうと思える仕事でも「やります」と言い張って、本当に仕事にかかる。まあやると言っているんだからやらせてみようかぐらいの気持ちでとりあえずやらせてみる。ところが案の定時間がかかる。このままじゃ間に合わない。仕方なく自分が手伝う、というか彼女の仕事はほとんど使えなかったのでおおかた自分でやりなおした。
3.能力があっても根性がない例
非常に頭がよくて非常にいい仕事をする会社の同僚がいた。私と彼はお互いに、あいつは他の馬鹿な連中とはちょっと違う、と認めあっていた...ようなところがある。
しかし、彼のメンタル面に弱点を持っていて、ちょっとした障害があるとすぐにめげる。めげるだけならいいが口に出して言ってしまうのである。
聴いた話によると、最近女の子にふられただけのことで人前で泣いてしまう情けない大学生が多いとか。中高生や女の子じゃあるまいし、何とも情けない話だ。大の男が人前でそう簡単に泣いてはいけない。
企業が体育会系の人間を優先的に採用したがる気持ちはよくわかる。
能力はともかく、精神力と上下関係の基本ルールは体育会系でない人間に比べて徹底的にたたき込まれている、そして何か一つのことに集中できる人間であることは明らかだからだ。
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