持続力
1999.04.07作成
携帯電話を握りしめながら昼寝をしたことがあるだろうか?

目を覚ましたときには、わずか80グラムの携帯電話が、ズッシリと、まるで石のように重たくかんじるはずだ。
昼寝の間、一時間にわたって携帯電話の重力を受け続けた手はわずか80グラムの携帯電話に、80グラム以上の重たさを感じるようになってしまう。

このように弱い圧力でも同じ場所に長時間にわたってかけ続ければ、想像以上の成果を発揮する。何百年か続いた水滴の滴りが、石に穴をあけてしまうように...

最近、この持続力という奴が、馬鹿にできない資質であることを痛感する。
ニュートン力学ではないが

仕事量=仕事率×時間

だ。仕事率が個人なり組織なりの能力だとすれば、成し遂げられた仕事の量はいかに一つの仕事を続けていられるか、にかかってくる。 もちろん現実にはこう簡単には行かない、なぜなら「あの人でなければできない」というような種類の仕事が確かにあるからだ。たとえば「上手にピアノを弾く」と言う仕事に関しては何百人が何時間かけても、一人のピアニスト分の仕事をすることはできない。

とはいうものの世の中そんなに難しい仕事ばかりではないのだ。たとえば「ピアノのキーを100時間分叩く」と言う仕事に関しては100人でやれば1時間で終わってしまうのだから。 「仕事ができる」ことと同じぐらい「ねばり強く頑張れる」ことは仕事を成し遂げるためには重要なことだ。


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