ダイエットと医者
1999.04.14作成
要するに、ダイエットなんて摂取カロリーを押さえて消費カロリーを増やすと言うことしかないのであって、あとはそういう体の負担になることをしながら、いかに健康な状態を保つか、ということになる。

確かに医者や栄養士の書いたダイエット指導書はまじめに書かれていて好感が持てる。
「りんご」だの「たまご」だの個人の偏狭な体験からあやしい本を書いて得意満面になっている方もいるらしいが、そんなものを読んで変な知識を植え付けられるよりは、医者や栄養士によって書かれた本を読んだ方がよほど正しい知識が身に付く。

ただ、医者の進めるダイエットは悩める女性たちのニーズに応えきれない。
たとえば、医者の勧めるダイエットってこんな感じだ。

「必ず三食食べて、急激な減量は慎むこと。一ヶ月に2〜3kgぐらいづつの減量が理想的。」

しかし、世の悩める女性たちが求めているダイエット方法はこんなに大人しい方法ではない。
彼女らのニーズはもっと切実なものだ。

「一日でも早くスマートになりたい。一ヶ月に10kg以上やせたい。」

医者はこういうダイエット方法を勧めてくれない。
責任のある立場なので、うっかり健康な患者を死なせたりできないのでより安全な方法を勧めざるを得ないのである。
だから女性たちは医者のもっともらしいアドバイスを無視して「10日で5kg痩せられる」と豪語している怪しいダイエット業者の怪しいダイエット方法に走るのだ。

そろそろ医者も「マーケティング」の感覚を身につけるべきではなかろうか?
今に始まったことではないが銀行の不良債権先の筆頭にあげられるのが病院だ。
旧来のやり方を改め、早く、安く、質の高いサービス、あるいは便利なサービスを提供するよう努力していかなければ、この先の時代医者も生き抜けなくなるかもしれない。

追記:「REAL DIET」にも書いたことがあるけど「一日三食」は根拠がない、と思う。
人類が一日に三食も食べるようになったのは人類数百万年の歴史の中でもごく最近のことだ。
少なくとも日本では室町時代からのこと。それまでは昼食なんて言う習慣は存在しなかったのだ。
なんでいまさら「一日三食たべないと健康によろしくない」なんていう理屈がまかりとおるのだろう。


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