愛と責任
1999.04.17作成
責任や義務を伴わない愛なんて、本当の愛ではなく、単なる気まぐれに等しいのじゃないだろうか?
いや、私だって恋心で胸がいっぱいになる気持ちが分からないではないけれど、ご承知の通り、男女の恋愛なんて熱病のようなもので、決して当てにしてよいものじゃない。
「AさんがBさんに恋している」と言う状況は決して必然的なものではない。たまたま出会って熱病にかかってしまった、というだけのことで、そもそも巡り会わなければ熱病にもかからなかったし、その熱病にしたっていつ治ってしまうかわかったものじゃない。なんせ病気なのである程度の治療はできるけれど、いつ治るか、いつ別の熱病にかかるかなんてまったく予想のできないことだ。
こういうのを「気まぐれ」と言わずしてなんと呼んだらいいのだろう。
熱病ならまだいい。こと男女の関係については肉体関係だけでずるずると続いてしまう場合だってある。そもそもそういう関係がいつまでも続くと考える方がおかしいし、決して当てにしてはいけないのだ。
「気まぐれ」を「気まぐれ」でなくしてしまうには「責任」や「義務」と言う鎖で縛りつけてしまうしかない。それが悪いというのではなく、そうでもしないと男女の恋愛なんて頼りにするにはあまりに儚すぎる。
「責任や義務を伴わない愛なんて、本当の愛じゃない。」
そういうことを知っているからこそ、女性は、よほど割り切っている人を除けばやたら結婚したがるのではないだろうか。女性はかわいいだけではなく、狡いのだ。
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