いいことばかりが愛じゃない
1999.04.25作成
ストーカーや不倫のように、はた迷惑な愛だって愛には変わりない。
同性愛みたいに周りから嫌われてしまう愛だってある。
そうでなくたって、おぞましくて、不潔きわまりない愛だってある。
「ロミオとジュリエット」みたいに、悲劇を招く愛もある。
確かに愛は戦うための勇気を与えてくれるかもしれないけれど、時には人の冷静な判断力を奪ってしまうのも愛だ。
汝の敵を愛せよ???戦争中に敵を愛していたら自分が死ぬことになる。
敵を愛するぐらいなら憎んだほうがまだましなのだ。
言いたいのは「いいことばかりが愛じゃない」と言うことだ。
愛はオールマイティーではない。ささげていい相手といい場合は限られているし、強くささげればささげるほどいいという類のものでもない。何事にも状況によって、「適当な大きさ」というものがあって愛だって決して例外じゃない。
もちろん、場合によっては愛よりももっと大事なものだってあるだ。
あえて、こんな当たり前のことを言うのは最近、「正義のため」とか「国のため」とかいう価値観が薄れてきて、なんでもかんでも「愛のため」にしたがる傾向が見られるからだ。特に大衆にこびがちなメディアにはその傾向が強いみたいだ。
我々が平和だからと言って、もし正義や国が無ければ愛どころじゃないかもしれない、ということを忘れるべきじゃない。「右翼的な発言だよ」といわれそうだけど、これは真実だ。
恋人や女房が平気で外国に売られちゃうような世の中だったら...愛なんて無力じゃないか。
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