貞操
1999.05.14作成

一昔前には「貞操」と言う言葉があって、私自身まだ未成熟な時期に「貞操感」といった感触を確かにもっていた。

ところが無節操なマスメディアのおかげ、といってよいのかどうか、社会全体の規範がそうなってしまったといったほうが正しいのだろう...私自身そう言う感覚が「無くなった」とまでは言わなくとも、非常に薄れてきたのは事実だ。

いまどき「お嫁にいけない体にされた」なんて言う女性はいないし、男の方も相手の過去の男関係などにいちいちこだわっていては誰とも結婚できなくなってしまう。
実際、相当まっとうに見える女性でも、過去に一人や二人の男関係があってもまったく不思議はないし、多分そうだろうと思っておいた方が間違いない。
とはいっても、さすがにあまりに多くの男関係があったりとか、何回も不倫の経験があったりすると、本人の性格の弱さやだらしなさを感じてしまうのも事実だけれど...

というわけで、時代の移り変わるスピードが速い現代、常識や価値観はわずか10年20年の間にでも変わってしまうし、それは同一の個人の中にでも同様に起こることなのだ。

余談1.
欧州の北部ではフリーセックスの国があって、こういう国では女房や夫が他の男や女と寝てもさほど気にしないようだ。それから比べれば日本や米国なんてこういう面でまだまだ保守的だ、という現実も決して忘れてはいけない。

余談2.
とはいうものの、我々の身の回りを見渡してみると、このように激変する価値観についていけないタイプの人はあいかわらず多い。こういう古いタイプの人と遭遇した場合も、新しい価値観を持った人の方から彼らの価値観を理解してあげないといけない、と思う。たぶん彼らの方から新しい価値観を理解することの方が難しいだろうから...

<<戻る  <<表紙