セックスと集中力
1999.06.21作成
裸で知らない女性(相手は服をきている)と話をしていたらいきなり抱きつかれる、という結構な夢を見た。
目を覚ましてみて驚いたのは、手や唇に感じる触覚を、夢の中でこれ以上無いというくらいくらいリアルに感じていた、と言うこと。
キスするときの唇の感触、お互いの舌が絡み合う感触
相手の背中に回した左手に感じる相手の女性の重みとボリューム感
あるいは左の二の腕に女性の肩甲骨や背骨が腕にあたる感触
乳房をつかんだときの右手の感触
視覚がぼやけていて相手の顔さえ思い出せない(というよりもともと顔など無いのだ、きっと)のに、こと触覚に関しては完全に近いぐらいに生々しく感じることができる、と言うのはどういうわけだろう。
逆に、夢の中で生々しく再現できる、ということはセックスのときにいかに唇や手の触覚に神経を集中させているか、という証拠でもある。
確かにホットな関係の恋人とのセックスは集中力を要求されるし、相手に楽しんでもらおうと一生懸命だから、絵や音楽を鑑賞したりするのと同様、それなりにクリエイティブな作業である、と言えるのかもしれない。
集中力を欠いたセックスは相手に失礼だし、単に生理的欲求を満たすだけのクリエイティビティの欠片もない作業になってしまいがちだ。
しない方がマシ!といってしまうと世の夫婦たちには酷だろうか?
それとも、それでもしないよりしたほうがマシなんだろうか?
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