アイボ
1999.09.20作成

恵比寿にあるNPO=スマートバレージャパンの事務局にアイボが放し飼いになっている。
代表の伊東正明さんが個人的に購入したものらしい。

想像していた以上によく動く。倒してやってもちゃんと自分で起き上がる。

背中を持って持ち上げたりすると足をばたつかせて嫌がるのだけど、まるでカブトムシのように力が強く、胴体と足の間に指を挟まれると怪我をしそうな気がするくらいだ。

よくできているな、と思うのはそのように力が強いにもかかわらず、人が足を動かしてあげたりすると加えた力にしたがって、意外と素直に動いてくれることだ。確かにペットなのだから石のようにガチガチではさぞかし興ざめだろうと思う。

噂によるとあのロボットはVisual Basicでプログラムされていて、なるほどお尻の部分には8MBのメモリースティックがささっていて、バージョンアップできるようだ。
バッテリーはノートパソコンに使われているような長い電池が入っている。


「あんなガラクタに25万円も払う奴の顔が見たい」という声も聞こえてきそうだし、実は私もそう思ってはいる。ましてやインチキにひっかかって大金をだまし取られるとは、失礼ながら「馬鹿」としかいいようがない。
しかも普通は半年もしないうちに飽きてしまうだろう。あの程度ならPostPetでも十分代用は勤まるのだ。
だけど、ものは考えようだ。

25万円払ったところで事務局に来る人が増える、というような効果が現れれば、スマートバレージャパンの発展を願ってやまない伊東代表にとって、おそらくそう高い買い物ではない。事務局が殺風景なのをおもんぱかってのことだろう。

あれは会社のオフィスに置いておいた方がよい。
社員みんなにかわいがられればアイボも本望だろう。ロボットだから衛生上の問題はない。
暗い部屋の中であんなものの頭をなぜてニコニコしている人の姿を想像しただけでも気味が悪い。

アイボを持っている人はオフィスに持っていこう!

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