好きな本
2000.02.06作成

ネットショッピングの世界で比較的成功している書籍の通販ってちょっとこわい、という趣旨の日経新聞の記事によると「買った本を知ることができれば家族構成など、その人の属性のかなりの傾向を知ることができる」のだそうだ。
確かに本屋のとなりのレジで本を買っている人を見て「なあ〜んだ。パソコンの初心者か。」(初心者の何が悪い!)と思うこともあるし「この人なんて本を買うんだろう。」とか思うことは誰にでもあることだ。

私も人のことをよく知りたいときは「なにかおすすめの本ある?」と聞くことがある。
というのは「お薦めの本」にはその人の持っている精神世界、人間性のかなり深いところまでズバリ現れてしまうからだ。「お薦めの漫画」や「お薦めのテレビ番組」ではまず駄目で、映画ならある程度はわかる、が、本ほどにはわからない。やっぱり本でなければ駄目なのだ。

その人お薦めの本を読んでみて「ふ〜ん、こういうことに感動する人なんだ。」「う〜ん、やっぱりこの程度か...」と納得したりする。

私が聞かれたら何と答えよう。
そのときの境遇や精神状態で変わるものだし、何よりも一つだけ上げるなんてすごく難しいことだ。
「どんな傾向の本が読みたいの?」と聞き返すか、あるいはその人のレベルに合いそうな本を薦めるのだろうか?

ってわけで人に「お薦めの本は?」と聞かれたら気をつけよう。
インターネット通販を含め、通販で本を買うときは自分の精神世界を他人に覗かれてしまうことを覚悟しよう。

そういう意味じゃ、もし図書館がどの人がどんな本を借りるのか、をデータベース化しているとしたら、私も少なくとも図書館には知られまくってる。目黒区立図書館や日比谷図書館がそういう情報を悪用するとはとても思えないけど。

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