地球外生命体
2000.02.06作成
悲劇はいつも異なる文明が出会ったとき、あるいは異なる生態系の生物が出会ったときに始まるのだ。
科学者もその他の人の間でも「地球外知的生命体はきっといる」という認識に向かっている。地球外の知的生命体との「ファースト・コンタクト」も案外近い日にやってくる可能性はある。
もし、ついにそのときがやってきたとして、彼らの住む惑星が資源的に魅力を持っていたとしたら、「歴史は繰り返す」で我々は彼ら先住民を、アメリカのインディアンや、日本のアイヌ(=縄文人)のように踏み潰してしまうだろう。
あるいは日本の湖にやってきたブラックバスのように、原住民=フナを食い尽くしてしまうだろう。
いつもいつもそのように都合よく踏み潰せればいいのだけど、もしも相手が戦争が強いとか、繁殖力が非常に強いとか、生存のためになんらかの有利な条件を持っていたとしたら、踏み潰されるのは我々のほうなのだ。
思うに生物が進化すればするほど高度な文明を持つようになる、と考えるのはSF作家が創りあげた楽観的な幻想ではなかろうか?映画で例えれば「ET」や「未知との遭遇」のような地球人に友好的なエイリアンなどいなくて、きっと現実は「エイリアン」に近いのだろうと思う。
高度な文明が生き残るのではなく、しぶとく、旺盛な生命力と繁殖力を持った生命が生き残るのだ。
こう考えると、好奇心だけで安易に地球外生命体と接触を試みること自体が、実は非常に危険なことだし、お互いにとって利益のある結果をもたらすとも思えない。
見つけたとしても、是非そっとしておいてあげたいものだけど、そうもいかないんだろうな。
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