iモード
2000.02.06UP

iモード対応のページを開設して半年にもなるので「今さら」と言われそうだが、ようやくiモード機を手に入れた。
私のN501i(横方向に全角10文字が表示できる)で見る限り、このサイトはほぼねらい通り、文句のつけようのないぐらい美しく表示されていることを知り、安心した。

ところで2000年2月6日の日経新聞によるとわが国においても「デジタル・デバイド」と呼ばれる現象がすでに統計上に現れているらしい。
「デジタル・デバイド」はそもそも貧富の差が激しい米国でインターネット=パソコンを使う層と使わない貧困層の間で入手できる情報量の格差やスキルの差が原因で、最終的に収入格差が生じていて社会的な問題として認識されてきている現象だ。

所詮iモード以外のインターネットを使うのは、パソコンをひととおり扱えて、パソコンを日常使う必要に迫られている、相対的に知的な(と言ってもたいしたしたことないけど)ホワイトカラーが中心だ。
iモードによって、パソコンを買う気なんかさらさらない人たちにまでインターネットの輪が一気に広がり、さらにそう言う人たちをより本格的なインターネットユーザ層に引き入れてくれることになるだろう。
相対的に知的な人たち、と、そうでない人たちの情報格差およびインフラ格差を埋める意味で「iモード」が果たす役割はきわめて重要だ、と思う。
最近、NTTはiモードの国際化戦略を目論んでいるようだが、是非成功させてほしいと願う。もし、米国にも普及できれば「デジタル・デバイド」解消に一役買うことになることは必至だ。

さて、このように「単なる流行」とも見える以上に重要な意味を持つiモードだが、私はいままでもインターネットをそれなりに使いこなしている人たち=「ネットワーカー」に対して、「iモード、iモード」と念仏のように連発して啓蒙してきたつもりだ。
しかし、どうにも彼らの反応は鈍い。こんなに楽しいものにどうして関心がもてないのだろうか?
たぶん、「iモードなんて子供のおもちゃ」ぐらいにしか考えていないのかもしれない。なんて心が狭いのだろう。そして先見の目が無いのだろう。

この手のオタク出身の人たちがマーケティング的な視点を欠いていることは同業者として非常に残念なことだ。
本人たちは「俺たちゃ進んでるんだぜ!」と思っているに違いないが、そう思っているうちにたちまち時代に取り残されてしまう。時代の流れは彼らの想像以上に速いのだ。

追記:「メル友になってください」っていうメールはやめてくださいね〜。一体何考えてんだろ。

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