HiFiオーディオ教室

audio lesson NO.21  「音響の話」 その3「楽音」
 楽音という言葉は、ここでは楽器の発する音ということで話を進めます。
 楽器の発する音ですから、当然オーディオの対象になります。その楽音の属性を知っていないと、高忠実度な再生が出来ないことになります。

楽器の基音の範囲

 下図が各楽器の基音の周波数範囲です。ピアノで4,200Hz程度です。ただ、オルガンは8,000Hzまで出ます。
 低い方はピアノが27Hzであることは記憶しておく必要があります。



HiFi再生に要求される楽器の倍音の範囲

 高忠実度再生では当然倍音まで含めた楽音の範囲を再生することが要求されますが、これはは相当に広く、およそ16,000Hzとなっています。ただ、この図は、その当時のHiFi技術において要求した範囲で、現在ではもっと広い周波数範囲を要求するのは当然です。
 少なくとも20,000Hz,できれば50,000Hzあたりまで。



楽器の音の強さの範囲

 倍音の範囲もさることながら、どの位の強さの音を出しているかというデーターは大変重要です。録音の時にはマイクが飽和しないように注意しなければなりませんし、再生の時は、場合によってはその音量を出して見せなければならないからです。距離約3メートルの場所で110dBというと、騒音計ならば95dB程度振れる音量で、鑑賞に適した音量よりは大きいのですが、高忠実度再生を標榜するときの一応の目安で、瞬間的にでも出せなければいけないものです。



オーケストラの音圧のレベル

 実際のオーケストラはどの程度の音量を出しているかというデーターで、測定した場所は指揮者の後方2メートルの位置です。
 このデーターから、次のことが分かります。

@ ティンパニーの帯域にはかなり大きいエネルギーがあること。
A ピーク値は全域でほぼフラットであり、高域のエネルギーが少ないというのはピーク値に関しては当てはまらないこと。
B 時間比率にして99%(1%レベルの曲線)満足すればよい、という場合は(以下同様にして)再生出力は相当節約できること。

 高忠実度再生を標榜するときは、あくまでもピークレベルを再現できることを目標にしなければいけません。

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