41号 おわりの挨拶


The A'-Team



 お楽しみいただけましたでしょうか。
 それではまた、夏にお会いしましょう。



【おしまい】









次回予告

「こんにちは、裏側真っ黒なフェイスです。え、何で真っ黒かって? ええと、それはね、ハンニバルが朝から釣りに行って、帰ってきて、釣った魚をテーブルに並べて……何やかんやあって……で、裏側真っ黒。今すぐシャワー浴びたいとこだけど、もうちょっと待とうかな。何でって? ええと、それはね、まだ満足してないみたいだからさ。」
 画面下端にローラーを持ったマードック出現。ニヤリと笑い、画面から消える。
「そんなわけで、この俺の魅力的な背中も見てもらいたいところなんだけど、それは今回ちょっと遠慮させてもらおうかな、ってことで、俺の前面をご堪能下さい。」
「何1人でぶつぶつ言ってるんだフェイス。この前コロンビアで手に入れたアレ、整備して使えるようになったぜ。今度当局の奴らにぶっ放してやるか……って、どうしたんだてめえ、背中真っ黒じゃねえか。」
「あ、コングそっちに背中向けちゃ危な……。」
「うわ、何だ! 何してやがるこのスットコドッコイ!」
 一瞬、暗転。
「えー、裏側真っ黒な俺、フェイスに加え、裏側真っ黒なコングがお届けします予告編。では、激昂寸前のコングに発表してもらいましょう。」
「予告だぁ!? 予告の前にさっさとシャワーに行かせろ! 背中が固まってパリパリしてきたぜ。」
「では、コングの代わりにあたしが予告とやらをしてみようじゃないの。」
「ハンニバル!? どうしたんだよ、その格好!?」
「大丈夫か、いくら何でもそりゃ尋常じゃねえぜ。」
「大丈夫だ、これでローラー対策は万全だ!」
 葉巻を手に得意気なハンニバル。その背面は完璧にガードされていたが、前面はあまりにも無防備。
 画面左端にローラーを持ったマードック出現。
「では読むぞ。予告の紙を貸せ。」
 自信たっぷりのハンニバルに、フェイスマンが、コングに差し出していた紙片を渡す。
 画面左端から消えたマードックは、画面奥に移動し、獲物を狙うライオンのようにうろうろしているが、カメラのピントは合っていない。
「次回は、『ハンニバル、ビール断ちを誓う』、『モンキー、変な買い物を我慢する』……って、おいフェイス、これ前回のやつじゃ……。」
 と、フェイスマンに紙を差し出す。と、その時。
「隙ありっ!」
 斜め横から飛び出したマードックのローラーが無防備なハンニバルの腹を狙う。
 再び一瞬暗転の後、画面中央に前面も真っ黒なフェイスマン。画面奥でマードックがコングに羽交い絞めにされている。
「ほら、フェイス。今回の予告の紙、貰ってきてやったぞ。」
「うん、ありがと。」
「それにしても、お前さん、隙がありすぎですよ。あんなモンキーの攻撃にも対処できないなんて。」
「……。」
「ほら、どうした、予告を読み上げんさいな。この場は譲ってやるから。カメラさん、アップにしてやって。」
「次回は、『ハンニバル、石鯛を釣る』、『コング、大王イカと格闘する』、『モンキー、墨を磨る』の3本です……って、モンキー、まだやる気なの!?」
 マードック、羽交い絞めにされながら、得意気にサムズアップ。まだやる気です。



 さて、ここで問題です。次回もマードックは拓取りするでしょうか?






 「ふんがっふっふ」忘れた!




上へ
The A'-Team, all rights reserved