こんなもの見つけちゃったよ! どーする、わし? 見たいよう!!

Le Due Spie


 幻度/★★★★★

 今後上演予定(日本)/なし
 今後上演予定(伊)/恐らくなし
 市販ビデオ(日本)/なし
 市販ビデオ(伊)/なし
 TV放映の可能性(日本)/なし
 TV放映の可能性(伊)/不明
2人のスパイ〜愛し合ってアモーレ('96・伊)
英題 : The Spies Who Love Each Other
原題 : Le Due Spie

監督・脚本・出演 : フェデリコ・フィオレンティーニ
撮影 : ジャンカルロ・サバティーニ
出演 : ネリ・ペル・カーゾ(ディエゴ・カラヴァーノ、ゴンザロ・カラヴァーノ、マッシモ・デ・ディヴィティース、他3名)
(B/W 74分)

 90年代のイタリアには珍しいゲイ・フィルムだが、イタリアならではの美しい映像と、主演に前年デビューしたアカペラ・グループを起用したことで、イタリア国内ではまずまずのヒットだった。しかし日本では、単館上映(字幕なし)、それも2日限り(チラシすらなし!)という扱いだったため、この映画を目にした人は少ない。アメリカにおいても日本と同程度の扱いだったが、幸運にもチラシはあった。
 本国では、男同士の愛というだけではなく、主演の2人が実際には従兄弟同士であることから、センセーションを引き起こし、あからさまな性的シーンは皆無なのにもかかわらず、あわや上映禁止となるところだった。
 物語は決して奇想天外なものではないが、しっかりとした仕立てになっている。随所にネリ・ペル・カーゾのアカペラが効果的に使われていて、プロモビデオめいた作りにはなっていない。また、ネリ・ペル・カーゾの面々の素人とは思えない演技っぷりは、なかなかのもの。

ストーリー : 就職難のイタリア。マウリツィオ(D.カラヴァーノ)は、週に数回、場末のピアノバーで弾き語りをしているが、それだけでは生活が成り立たず、割の良い仕事を探していた。そんな時、ピアノバーの常連客の1人ルドヴィーコ(F.フィオレンティーニ)が彼に声をかけてきた。彼は、音楽関係の会社「ラ・ヴィータ」を経営しており、音楽のわかる秘書を探していた。おいしい話に2つ返事で承諾したマウリツィオだったが、その後、ラ・ヴィータが、彼の音楽仲間でもあり恋人でもあるエミリオ(デ・ディヴィティース)の勤め先のライバル社であることを知る。一方、大学生のアントニオ(G.カラヴァーノ)がアルバイトとしてラ・ヴィータに顔を出すようになった。逞しいアントニオに魅せられながらも、エミリオのためにラ・ヴィータの不正を暴こうとするマウリツィオ。次第にマウリツィオを愛し始め、彼に手を貸すようになるアントニオ。しかし、アントニオには別の目的もあった。

洋○社 映画秘宝シリーズ 『幻ムーヴィーズ』 より

 多分、この映画を見て解説他を書いたのは、名前は書いてなかったけど、岡本太郎氏(芸術家の方じゃなくて、イタリアの映画と音楽の解説者の方)だろう。だって、NPCの名前、間違ってないもん。NPCのこと褒めてるし。
 幻度、星5つが最高。で、この映画は5つ星。嬉しいんだか、嬉しくないんだか。











 騙された?