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イタリアン・ポップス
ウェイン&ガース風
行き当たりばったり的
CD情報ページ
イタ・ポのイタ公 第3号
発行団体:Neri Per-ché?
   una succursale dalla musica
    italiana di The A'-Team

発行年月日:23/6/2000
 このページは、今日の日本では通常日の目を見ることのない、いや、世界でもイタリア以外ではあまり日の目を見ることのないイタリアン・ポップス(イタ・ポ)のアーティストとCDについて、やっつけ仕事にて無責任に意見を述べたものである。伊達梶乃(C)はNeri Per CasoとRidilloのファンであるし、フル川四万(S)はAntonella Ruggiero在籍時代のMatia BazarとMilvaさんが好きではあるが、それらについてはここでは敢えて取り上げない。このページを読んでイタ・ポに興味を抱いてくれれば驚きだし、イタCD選びの参考にしてもらえると尚びっくり。


46 Noa/blue touches blue
C ・ さあ、かけましょう。かけないとわかりません。
S ・ 私たち、バカなんでしょうか。イタポのイタ公、ノーミュージックで始めるところでした。
C ・ ああ、かかってます。が、英語です。今年のサンレモで歌った人だよな、彼女。フランに似てる。
S ・ へ? 特殊メーク施してそうだよこの人。ラクダとか、そっち系。で、声は可憐だね。顔に比べて声に力が足りないか。
C ・ インド系顔。音楽は……聴きやすいね。ちょっと退屈。どれもこれも。本当に伊人か?
S ・ 標準的な女性イタポシンガーを、一昼夜ミネラルウォーターにつけて絞ったカス。ああもう、また辛口だよ畜生。
C ・ えっと、褒めよう。英語、聞き取りやすい。英会話のディクテーションに最適。テンポと言い、起伏のなさと言い。あ、褒めてねえや、畜生。悪くないのになあ。
S ・ どんな人がファンになるのかわからん。次。
Noaはイスラエルの歌手でした。道理で英語が聞き取りやすいはずだ。でも、サンレモに出てたぞ。ゲストだったのか?
 
47 Piccola Orchestra Avion Travel/Selezione
C ・ 今年のサンレモ・ビッグ部門の1位。結構好き。
S ・ イタリア人の言うところのセンティメント、いいかもしんない。夜遅い時間のリストランテか、客の年齢層が40代くらいのバールで流れていたら似合うだろう。
C ・ でもね、画面で見ると恐いの。ヴォーカルのハゲが。
S ・ 演奏の軽さをコントロールする程の力量はないな、ヴォーカルに。この演奏に、あがた森魚入ったらどんなにか素敵だろうに。ナチュラルすぎるなあ。
C ・ アコーディオン入ってるから、私は何でもいいや。ベースもウッドベースだし。今のイントロ、マティアで同じのなかった?
S ・ あったあった。でもそれより、馬場さん馬場さん馬場さん馬場さん、どうよ、おめでとねー、って。
C ・ って聞こえたのね。タワー渋谷の馬場さんかと思ったよ。
 
48 Mazapegul/Piccolo Canto Nomade
S ・ ラッパが素敵。味があるね。若そうなのに、田園風景とか、くたびれた労働者が酔っ払って浮かれてる感じとか。
C ・ 確かにこれは「ホーン」とか「ペット」じゃなくて、「らっぱ」(平仮名)の音。何者だかわからないけど、パペさんが勧めてくれたの。Mau Mauが好きだって言ったら、「これどう?」って。
S ・ Mau Mauのように気合いの入った演奏と歌ではない。映画音楽みたいだなあ。浅野忠信とかが怪しい探偵役やってる映画に合う。4曲目のギターも、いい感じに弦緩んでる。タバコ咥えてるね、このギタリスト。
C ・ 今年のMau Mauの新作、気合い抜けてるよ。Mau Mauと違うところは、アフリカの太鼓が入ってなくて、アコーディオンとフィドルが入ってない。……全然違うような気が。
S ・ ノーブラだしね。ごめん、わかんないか。ブラしてないしね。……ダメ?
C ・ わからなかったら、2号のこの辺りを見て下さい。ごめんな。というわけで、ワールド感の入った、ちょっとイタポとは言えないけど、いろいろあって面白いCDです。
 
49 Elio e le Storie Tese/Craccracriccrecr
S ・ 弾けてる。楽しそう。曲と曲の間が空いてないから、唐突に曲が変わって面白い。ラップ入ったポップ。
C ・ これもまた、いろいろあって楽しいやつなんだよ。鼻にビー玉詰めてるし。この人たちは「こういう曲やってます」ってのがないんだよなあ。
S ・ そうね、今ロックだし。でも、ロックのフリっていう感じもするなあ。これ、全員が鼻にビー玉なの?
C ・ 全員ではないだろうけど、大半……? ロックのフリっていうのは正解。タイトルからして。
S ・ 大半が鼻にビー玉のバンドで、鼻にビー玉じゃない人がずっと一緒にやっていくって、大変そうだよね。
C ・ 世の中の多くのバンドは、そういう理由で解散してしまうんだろうね。しかし、こいつら、バンドって言うか、コメディアンの集団に見える時もある。
S ・ でも、かっこいいよ。ホント、かっこいいよ!!
C ・ 喜んでもらえて幸いです(苦笑)。
S ・ 全員変なポーズで、1人だけソフトフォーカス……(泣笑)。
 
50 Reggae National Tickets/La Isla
C ・ イタレゲエ。なかなか聴きやすいレゲエだと思いますが。
S ・ 我が家ではヘビーなレゲエがよくかかっているので、これはレゲエには聞こえない。レゲエ風味のイタポ薄味。
C ・ サビがキャッチーなのがイタポなんだよなあ。四万ちゃん、まだ49番さんのジャケ見てるし〜(笑)。
S ・ だって、だって〜。これ、すごいよ!
C ・ 頼むから、50番さんの話をしてくれ。あとで注文しといてやるからさ。
S ・ 中身いらないから。ジャケだけでいいから。……と、言いつつ、BGMは耳当たりのいいポップス。次行こか?
C ・ ジャケだけ、と言うと、883のGrazie Mille思い出すね。蚕蚕ってやつ。
S ・ 余暇利用でよか人になるんだっけね、次。
C ・ 訂正、悪蚕でした。
 
51 Eddy Napoli/Siente
S ・ マンドリン、アラブ風味……かな? 民族入っちゃった感強し。っちうか、そのものなのか。エスニック料理屋のBGM。
C ・ マンドリルは猿。私、こういうのが好きなんだよ〜。もうEddyラヴラヴ。声ステキだし。Renzo Arboreが惚れるのもわかるよなー。
S ・ ああ、こういう、眉間にシワ寄ったハンサムが好きな人っているよなあ。え? このオヤジ?
C ・ いや、顔じゃなくて声が。そう、Renzoって、れんちょさんじゃなくて、ナポレターナのステキなオジサマ。
S ・ あら哀愁。でもやっぱりエスニック料理屋だな。以上。
 
52 Gerardina Trovato/Greatest Hits
C ・ これも今年のサンレモに出た人。この1曲目がそれ。私、好きなの、この曲だけ。70年代歌謡曲にエスニックがちょっと入っていい感じ。Gechi e Vampiriってタイトルもいいね。
S ・ イタリア男、好きそうだよね、こういう女。曲は、確かに歌謡曲。「歌手」だな。シンガーとか、ヴォーカリストじゃなくて。何か、下手するとマティアに入っちゃいそうな気がしない?
C ・ この人、ギター弾き語りだから、マティアには入らないでしょう。それに、あんまり声は伸びやかじゃないし。
S ・ だって、そんなレベルじゃん、今のマティアさー。ああもう、悲しいからこの話はやめよう。そしてこの人も。
 
53 Lunapop/...squerez?
C ・ ジャケさえあればOKなCD。素晴らしくカエル。
S ・ CDのデザインもいいよ。かなり。センスいい。曲は、3回くらい聴くと気に入るかも。好きな感じの声だし。
C ・ でもね、曲の区別つかないんだ(笑)。伊若者に人気らしいが。
S ・ それは、カエルが?
C ・ カエルも。他にもカエルジャケあったしな、最近。今イタリアではカエルが流行か?
S ・ いい兆しだね。(何の?)ありゃ、聴き分けが難しいな。一発屋なの?
C ・ いや、結構長持ちしてる。でも、そう長居はしないと思われる。耳当たりはいいポップスなんだけどね。
S ・ 3曲目はちょっと速い。手拍子つきだし! 同じような曲を聴き続けたい方にお勧め。
 
54 Luna/Cronaca
C ・ Easy Recordsの新人さん。もうMattoneさんには彼女しかいないのかも。喘息っぽい声。
S ・ 曲はいいね。良質ポップス系。声も特徴あるし。でも、売れるかな〜。ちょっとキャラ的に弱いかなあ。別嬪さんじゃないし、かと言って、実力派ってほどには育ってない。でも、結構好き。
C ・ 売れてないようだね。サンレモ新人部門の3位だってのに、CD売れまくってる気配はなし。大丈夫かな、Mattoneさん。曲、いいんだけどね、大体は。歌も下手じゃないと思うよ。このCDでは、Carusoをカヴァーしてるところがすごいと思う。あまりポップスの人はカヴァーしないのに。
S ・ うん。でももう1枚くらい出るんじゃん?
C ・ どうかなあ? クレジットを見ると、Mattoneさん、張り切りすぎな感ありだから、今頃首吊ってんじゃないか?(辛口?)
S ・ はいそりゃもう充分に辛口。……次!
 
55 Roberto Vecchioni/El Bandolero Stanco
C ・ これもパペさんが教えてくれたの。1曲目、とても歌謡曲でしょ? そして、ジャケは座馬。
S ・ ざば? いや、いいよこれ。転調後に若干投げやり気味になるところとか。トム・ジョーンズが、ステップ踏み踏み、上着回し回し歌ったらかっこいいよ! もちろん、シャツのボタンは4つ開けてね!
C ・ ざば。でも、歌詞がトムとは遠すぎる……。ビジュアル的&メロディ的には合ってるけど。しかしだね、どこで腰振るべきかわかりにくいよ。
S ・ この間奏の時は、夜空を見上げたトムの視線に乗って三日月にズームして、月に腰掛けて歌ってるトムに切り替わったとこ。で、地上に戻ると砂浜でフラダンサーズが。
C ・ プロモビデオだったのね。ライブかと思ってたからさ、そこは客席に手を差し伸べて、女性ファンに熱いチッスでも送るものかと想像してました。3曲目、問題のラウラッピー。Laura Pausiniとオジサンの関係は〜?
S ・ 友達じゃん?
C ・ これのどこかにマカレナが入ってる。それから、El TopoのCDで聴いた曲が。スペイン語圏系なのか、これ?
S ・ ブ〜、とか、モ〜、とかも言ってたね。
 
56 Ligabue/Missmondo
C ・ だんだん何を聴けばいいのかわからなくなってきた。1アーティスト1回限りっていうのは辛い。さて、ロックですね。ハードロックではなく、ポップなロック。ポップスか?
S ・ そうですね。ポップなロックの方に取ってもらいたいんだろうなあ。やっぱ、イタリアにロックは無理なのか? ジャンニッシモは別として。
C ・ Vasco Rossiはちゃんとロックだし、売れてるぞ。Negritaは上質ハードロックだし。ダメなのはCCCPだけさ。Ligabueはこのくらいの位置づけでいいんじゃないか? スローもなかなかいい感じにこなしているんじゃないかと思わなくもないんだがどうなんだろう?
S ・ 歌詞がいいのかもしれん。私的には、きっと明朝覚えていないと思う程度。
C ・ 私的には、買ってからこのCD、ちゃんと聴いてない程度。歌詞は読めなかった。次?
 
57 Mr.Urazio Grillo detto Brando/No Autostop
S ・ こっちのほうがロックだなあ。親指がスパッ?
C ・ 今度はヒップホップ。でも、じんわりロック。次第に60年代アメリカのアニメの挿入曲のようになり、再びヒップホップ。ひょっとして、すごく考えてある?
S ・ インディーだよな、この曲調のユルさ。次。
 
58 Biagio Antonacci/Iris
C ・ シングル盤です。イタリアで売れてたんで買ってみたけど……。何で売れてんだろ? このサビがいいのかな?
S ・ 車のCMソングだな。……爬虫類系のよか男だから売れたんじゃないの?
C ・ 車のCMソングって言ったらネリペルでしょーが。これ、いい男かなあ?
S ・ ええと、アル中でヤク中のホモの元警官。同僚に恋して警察にいられなくなり、妖しげな街(イメージとしてはアムステルダム)で、チンケな探偵事務所を開いてる男の役をやらせたい感じ。……わし、間違ってる?
C ・ 目に狂気を感じるかもしれない。ふと、スタハチ思い出したけど。
S ・ でしょ? やっぱ警官系だよな、こいつ。次?
C ・ ウォーケン系?
S ・ そんな感じ。+スネーク?
 
59 Gianluca Grignani/La Fabbrica Di Plastica
C ・ ロック? もー4拍子やだー。変拍子が好きー。ギターじゃない音がいいのー!
S ・ 最初んとこだけグランジ?て思うたが。やっぱロックだな。
C ・ 普通の編成で普通の音楽で、特徴ない声で。こういうのが好きな人もいるだろう。
S ・ そうじゃろうそうじゃろう。次行こ。 
 
60 Al Bano/The Best of Al Bano
C ・ しっとり。ズンチャカがないだけいいけどさ。眠くなってくる。この人の声、嫌いなんだよな。2曲目は良し。
S ・ 変な導入部分にAlbanoの声。そして次の曲は女性ヴォーカルつき。でも、イタポ初心者には、いいかもよ。典型的な男性ヴォーカルだし。……あんまイタリアっぽくないけどなあ。
C ・ いや、この曲はイタリアっぽいよ。60年代の。今のとは違うけど。これ、どっかで聴いたことある。
S ・ じゃあ、やっぱ初心者にお勧めかな。やっとアルバム紹介ページっぽくなった?
C ・ どっかで聴いたことある、って、考えてみれば私のCDだから、聴いてて当然か。しかし、私はあえて勧めない。声が嫌すぎ〜。Ramazzottiを熟させた感じの声。
S ・ いい巻き舌じゃん?
C ・ 巻き舌は別にどーでもいー(涙)。
 
61 Gianni Morandi/Come Fa Bene L'amore
S ・ 昔はモテたんだろうなあ、っていう感じのオヤジね。握り拳だし。マダムキラー系?
C ・ ううん、末の子が可愛くて仕方ないパパ。上の子はすっかり姿を消したし。
S ・ 芸能一家なの?
C ・ PercentonettoのMarcoのパパだよ。下の子はまだ小さくて可愛い盛り。
S ・ ちょっとフリオ入ってる。ところで、ペルチェントって今何してるの?
C ・ 聞かないで、何も話が入ってこないのよ。ところで、私、サンライト・ツイスト歌ってる人は女だと思ってたら、パパだったので、びっくりした記憶がある。
S ・ カエルの子はカエルじゃなかったんだね。仕方ないか、パパ握り拳だし。
C ・ Marcoは握り拳じゃなかったから。無精ヒゲだったし。
 
62 Riccardo Cocciante/Il Mare Dei Papaveri
S ・ よくある感じのアーバン・ポップス。2曲目もそうだ。3曲目もだ。うわあ、同じような曲ばっかで辛いなあ。
C ・ とても軽いですね。聴いてるって感じがしない。さっきから曲変わってたの?
S ・ うん。4曲かかってたよ。今5曲め。あ、よさげな声の女が入った。でもあんまし印象変わんない。
C ・ デュエットしてる女、誰? あ、この曲はAnima Latinaか何かに入ってた。Mina Registrata? 何者だろ?
S ・ わかんない。同じ苗字の人がプロデュースしてるよ。プロデューサー?
C ・ わかんない。あ、次行ってるし。
 
63 Paolo Conte/The Best of Paolo Conte
S ・ 貫禄。
C ・ オヤジ声は好き。でも、ちょっと鼻詰まり。さっき部分的に英語だったよね。力んでなくていいと思う、私は。
S ・ この年でこの音で、力まれたら嫌だもんね。演奏も洒落ている。いいんじゃないか? にゃかにゃか。
C ・ Via Con MeのオリジナルってことでこのCD買ったんだけど、もう少しちゃんと聴いて、あと数枚は買ってみよう。
S ・ 眠い時に聴くと眠いのを助長するね、オヤジ。
C ・ 次に行くらしいです。
 
64 Equipe'84/I Grandi Successi
S ・ 80年代の人たちらしいです。アコースティックに、かつフォークっぽく、爽やかに? ジャケ写が時代を感じさせます。
C ・ フォークは普通アコースティックなんじゃないかと思います。このCDは、Un Angelo Bluの1つ前のオリジナルと言うか、オリジナルの曲を1段階カヴァーしたのが入ってるから買っただけ。
S ・ 懐かしい。かぐや姫とか、センチな頃の拓郎とか、そんな感じかな。今のイタポを知りたい向きにはお勧めしません。
C ・ お勧めしたとしても、手に入らないんじゃないか? マイナーだし、古いし。
 
65 Filippa Giordano/Filippa Giordano
S ・ 癒し系の歌姫がクラシック歌ってます。ポップス? アレンジはポップ気味かな。声はクラシックの人。綺麗。
C ・ うんにゃ、この発声はクラシックじゃないのよ。あくまでもポップス。特に低い部分は。
S ・ 本当だ。解説読んだら、クラシックの訓練を積んだポップ・シンガーなんだね。スレスレのところでイヤミになってなくて気持ちいいかも。自分で買いはしないけど、どっかで流れてる分には。NHKとかでドナウ河の映像をバックに流れてる曲のようだ。本人も割と美人だし、日本でも人気出そうだよね。
C ・ っつーか、一時人気出て、もう収まった。NHKで流れるそれは、完全にクラシックでしょう。これも、元曲はクラシックだしな。ドナウ河がバックに出るようなのは、歌なしのだけじゃないの?
S ・ えー、よくやってるじゃん、BS2とかの番組の繋ぎ目に。あと、フード&ファッションTVの番組の繋ぎ目に。もしかして繋ぎ目の曲?
C ・ BS入らないし、フード&ファッションTV見ないし。NHKを最後に見たのはいつかなあ? ともかく、私、FilippaはBocelliよりはすごく好き。目、見えているようだし、Filippa。化粧落とすとシンプルな顔らしい。
S ・ アイシャドウと眉濃いもんね。次。
 
66 Napoli Centrale/Qualcosa Ca Nu'mmore
C ・ 何か叫んで唸ってる。どこかの部族に伝わる歌のよう。でもドラム入り。
S ・ 東フンドベナ・キモサベモサ共和国、国歌、って感じ。でもオリンピックでこれ流れたら嫌だよね。選手が、泣きながら叫んで唸ってるの。そして軽快な後半に突入し、踊り出す、と。
C ・ 写真、全員アフロ……。
S ・ オール・アフロ……?
C ・ ……オール・アフロ。あ、これはチャルメラ? サックス?
S ・ 取ってつけたように話題を変えたね? 
 
67 Nada/Dove Sei Sei
C ・ 去年サンレモに出た人だね。ちょっとエスニック風、インドっぽいのかな? ワールド好きな私も、こういうのはあんまりなあ。
S ・ ジーナ・デイビス系の、いい人っぽい容姿をして、はすっぱな発声。ちょっとお下品? 曲はオリエンターレなポップ・ロック? 作り込んである感じ。珍しい発声なので、ちょっと気になるけど。ほんの、ちょっと。
C ・ 発声って言うより、発音じゃない? 舌が余ってるような感じかな。感想ないなあ、曲。
S ・ 普通な。今風の。う〜ん、そのくらいしか感想ない。お勧めしません。
C ・ 私も、買ったはいいが、聴いてませんでした。お勧めできません。最初っからNadaのファン以外には。わかった、口の端が閉じてないんだ、この発音!
S ・ 真似しやすいね。ははーん。どべせいせぇーい。
 
68 Mietta/Tutto o Niente
C ・ Miettaを聴いたことがなかったので買ってみたCD。根本的に女性の声、好きじゃないからさー。
S ・ 私は女性ヴォーカル大好き。でもこの人特徴ないね。とても美人だが。それだけ……なのかなー?
C ・ これは……ディスコ? このヒューンヒューンって音が、そんな感じするけど。まあ、嫌いじゃないかな、この声は。比較的。Nadaよりはずっといい。
S ・ 女性ヴォーカルまで行ってなかったね。ガール・ポップだね。若い人向け。耳障りよし、引っかかりなし。
C ・ ガール・ポップと言うには目の下の皺が恐ろしい。単に曲調のせいだろうな。皺が、じゃなくてね。次の曲も若向きリズムだな。同じ曲をI Ragazzi Italianiが歌ってもおかしくない、だろう。
S ・ この人は、踊ってるね、多分。あの、ヘッドフォンみたいなマイクつけて、ヘソの出る格好で踊ってるよ、きっと。
C ・ 踊ってるわ、やっぱ。見たことないけど。どの曲も踊ってる。踊れない曲はないのかー! あ、あった。後半は踊らない曲ばかりだ。分散させた方がいいと思うなあ。今ブックレット見たら、MangoとかBattistiとかMogolとかMinghiとかNekとか、いろんな人の名前があった。作詞・作曲者として。
S ・ 愛されてるんだろうな、きっと。そして最後はしっとりと歌い上げるのであった。もうちょっとアルバムの構成考えろよ。
C ・ 鼻にビー玉詰めてないし、アフロでもないから、それでいいと思う、歌手として。