10月24日 前回の更新でひとつ重大なニュースについて触れるのを忘れていました。NCAA優勝3回のコーチ、ボビー・ナイトの解雇です。ナイトは今年の春にIUのオフィシャルから「次に何か問題を起こしたら解雇」と警告を受けていました。いつまでもつかと思っていましたが9月のはじめにIUの一般生徒(ナイト批判家の息子だったらしいです)の態度が気に入らず、腕をつかんで説教したのが解雇の直接の原因になりました。まあ、それまでにつもりつもったものがあるんでしょうが…。ちなみにこの一般生徒、ナイトの擁護派に脅迫されて家族全員インディアナから引越しました。さすがインディアナ。バスケファンが怖い…。 皆さんご存知でしょうが、ボビー・ナイトはマイク・シャシェフスキーの師にあたる人物です。高校時代、殆ど無名だったシャシェフスキーはナイトにリクルートされ、ARMYで彼の下ポイントガードをつとめました。卒業後、1年間だけですがインディアナに移ったナイトの下でアシスタントコーチもつとめています。シャシェフスキーはナイトからバスケットボール、コーチングを学んだのです。シャシェフスキーがARMYのヘッドコーチになる際もデュークのヘッドコーチになる際もナイトの推薦が大きな助けになりました。今日のシャシェフスキーがあるのはナイトのおかげと言っても過言ではありません。最近は殆ど交流はないみたいですが…。(92年のファイナル4でインディアナがデュークに負けてかららしい) 態度、素行に問題がありますが、ナイトのコーチングは超一流だと思います。ナイトがインディアナ以外でコーチするのって想像つかないですが、本人はまだコーチを続けたい様子です。ただ、プレイヤーは嫌がるだろうなー。 9月20日 オリンピックのアメリカ代表チームの練習相手をつとめたUSA Select Teamにシェーン・バティエーとジェイソン・ウィリアムズが選ばれ、ハワイで代表チーム相手に試合をしました。日本でもスポーツアイで放送があったので見た人も多いかと思います。バティエーは数字的には目立ちませんでしたが、スクリーンをかけたりパスをつないだりといった基本的な事をしっかりやり、急造チームをまとめ上げる働きをしていました。オフェンスでも積極的に攻めていましたがさすがにゴール下では通用しませんでしたね。しかし、ディフェンスではさすがと思わされる場面がいくつかありました。ウィリアムズはボールハンドリングの中心をつとめつつ15点。あの代表チームのプレッシャーディフェンスの中でも臆する事なくプレイしていました。特に一度ゲイリー・ペイトンをかわして見事なレイアップを見せた時は思わず声を上げてしまいました。 8月02日 前回、デラウェアのコーチだったマイク・ブレイがノートルダムのコーチに就任したことを書きましたが、空いたデラウェアのヘッドコーチにデュークのアシスタントコーチ、デビッド・デンダーソンが就任しました。Past Greatsのページにも書いてありますが、ヘンダーソンはシャシェフスキーのはじめてのファイナル4チームの主力で、ここ3年間デュークのアシスタントコーチをしていました。デラウェアはブレイに続いてデュークのアシスタントコーチをヘッドコーチに迎えましたが、実はブレイ以前にもデュークのアシスタントを雇ったことがあるらしいです。 さて、ヘンダーソンが去って空いたアシスタントの椅子には元デュークのガードでトミー・アマカーの下、シートンホールでアシスタントコーチをしていたクリス・コリンズが決まりました。彼はNBAのピストンズ、ブルズなどでコーチをしていたあのダグ・コリンズの息子で、シューターとして92年から96年までデュークで活躍していました。下級生の頃はシュートが入るだけの選手でしたが、4年生のシーズンはキャプテンを務め、タレントの少ないチームをNCAA出場まで引っ張りました。ここ2年間シートンホールでアシスタントをしてましたが、その前は1年間WNBAでアシスタントコーチをしていて若い割にコーチングの経験は豊富です。 20歳以下のアメリカ代表チームは来年日本で行われる世界ジュニア選手権の出場権をかけた予選に参加。南北アメリカの代表チームと戦い、決勝で惜しくもアルゼンチンに負けて2位に終わりました。しかし、3位まで本大会に出場できるのでこのチームは来年の夏に来日します。 さて、このチームは来年日本に来るわけですが、先物買いをするには良いメンバーが揃っていると思います。将来NBAで活躍しそうな選手もいますので秋からのカレッジシーズンではこの代表メンバーに注目してみるのも良いと思います。個人的に期待しているのがミシガン州立の二人、ジェイソン・リチャードソンとザック・ランドルフ。二人ともスタメンで活躍し、それぞれ15.6点、11.6点のアベレージを残しました。リチャードソンは能力抜群のフォワードで昨年はモリス・ピーターソンの控えでしたが今シーズンは大爆発しそうです。ランドルフのプレイは見たことないんですが、カロライナのHPを運営してらっしゃるWOGさん曰く"すごい"との話しですので結構期待。数字を見てもリバウンドが強いし、ミシガン州立のフロントコートの強化にはもってこいではないでしょうか。って言うか、ミシガン州立、クリーブス、ピーターソン、グレインジャーがいなくなりましたが絶対来年も強いっすよ。ガードに期待の1年生マーカス・テイラーとチャーリー・ベル。フォワードに上記の2人、リチャードソンとランドルフ。センターにアンドレ・ハトソン。控えにマイク・シャペルだのデビッド・トーマスだのがいて、更にトム・イゾーも残ってしまって、連覇も夢ではないチームだと思います。怖い怖い。
7月18日 まず、NBAドラフトですが、皆さんもうご存知の通り、クリス・キャラウェルは2巡目の41位まで落ち、結局サンアントニオ・スパーズにピックされました。キャラウェルをピックすると見られていたシャーロット・ホーネッツはケンタッキーのセンター、ジャマール・マグロアを指名。シャーロットに文句言う訳ではないですが、マグロアは絶対オフコートでもオンコートでも問題起こすタイプですぜ。精神的な強さを持つキャラウェルの方が良いと思うのですが…。 今年のドラフトはACCにとって厳しいものになりました。指名されたのはたったの二人。キャラウェルの他には15位でピックされたジョージア・テックのジェイソン・コリアーだけでした。4年連続でACCのアシスト王を取り、ノースカロライナを3回のファイナル4に導いたエド・コータはドラフトされず。私はコータの独創性あふれるパスが大好きなので残念な事この上なしです。ディフェンスとアウトサイドシュートを練習してどこかから這い上がってくることを期待します。 ノースカロライナのコーチ、ビル・ガスリッジが引退を表明し、すったもんだの後継選びの末、ノートルダムのヘッドコーチをやっていたマット・ドアティーが新しくノースカロライナのヘッドコーチに就任しました。昨シーズンのカロライナはなんとなくおとなしいイメージがありましたが若いコーチを迎えた事により活性化されることでしょう。 これにからんだ話しですが、マット・ドアティーが抜けたノートルダムにはデラウェアのヘッドコーチをしていたマイク・ブレイが就任しました。ブレイはデュークの全盛期、80年代後半から90年代前半にかけてマイク・シャシェフスキーの下でアシスタント・コーチをしていた人で、デラウェアでも5シーズンで99勝という好成績をあげています。ノートルダムはオールアメリカンのトロイ・マーフィを筆頭にNITで準優勝したメンバーの殆どが残り、更にオクラホマからのトランスファー、ライアン・ハンフリーも来シーズンは出場資格を得ます。NCAA出場、そしてビッグイーストのタイトルを争えるメンバーが揃っているチームでブレイがどんなコーチング見せてくれるか楽しみです。また、ビッグイーストにはかつてのブレイの同僚、トミー・アマカーがシートン・ホールでコーチをしています。デュークファンとしてはこの同僚対決も注目です。 来年行われるユニバーシアードに出場する20歳以下のアメリカ代表チームのトレーニングキャンプが行われ、12人のロスターにデュークからジェイソン・ウィリアムズとマイク・ダンリービーの二人が選ばれました。最終候補の16人までに残っていたカルロス・ブーザーは惜しくもカット。正直言ってブーザーは確実に選ばれると思っていただけにショックです。しかし、ESPNの記事によるとブーザーはキャンプに参加する際にコンディションを充分に整えてきてなかったらしく、来シーズンからミシガン州立に加わる予定のザック・ランドルフに圧倒されたらしいです。選ばれたビッグマンの名前を見てもブーザーが劣るとは思えませんが、ゲームシェイプでキャンプにのぞめなかったのは彼自身の責任。来シーズンに向けて心構えがブーザーの課題になるでしょう。 ダンリービーはこのレベルのチームでも確実な貢献ができる選手。ウィリアムズはライバルのスティーブン・ブレイクとポジションを争う事になると思いますが、ブレイクと同じチームでプレイする事でポイントガードとしての成長を期待します。 実はこのチーム、来年の夏に日本にくる予定で、私は今からそれが楽しみ。今年のドリーム・チームは見に行く気全くなしですが、来年のこのチームは仕事休んでも見に行くぞ!! |