茶事(茶の湯)で、お茶をすすめる前に出すのが懐石料理です。
最近では、茶事に出席する機会も少なくなりました。
懐石料理は、奥が深く招く側も招かれた側も
”場”の過ごし方タイミングなどが難しいです。
懐石料理を食べる席では、指輪、ブレスレット、時計、金属の帯留めなどの宝飾品は
身に付けない様にしましょう。
食器を手にとって料理を味わう為、器に傷を付ける恐れがあるからです。
爪は短くし、マニキュアや派手な化粧は避けましょう。
客としての持ち物として、懐紙と残菜入れを用意しましょう。
食べ残しをしてはマナー違反です。残菜入れに入れて持ちかえりましょう。
亭主の挨拶。
<折敷> 平らな膳。盆。
ご飯(一文字に盛られた飯)汁(味噌汁)向こうづけ(刺身など)の三種類が
折敷にのって出される。ご飯と、汁だけを食べる。
ご飯と汁のふたは同時に開けて、ふたどうしを合わせる。
<酒>
亭主が酒をすすめる。向こうづけを食べる。
<煮物>
すまし汁が出され、ご飯と汁のお替りが出来る。好きなだけお替りして良いが
ここでは満腹にしてはいけない。
<焼き物>
魚が出される。全員分がいっしょに盛られて出てくる。ひと切れずつ取る。
ここでまた、ご飯と汁のお替りが出されるが汁はお断りするのが暗黙のルール。
<強肴>
野菜の煮物や酒の肴が出される。焼き物同様に客がまわしながら取り分ける。
<八寸>
海のもの、山のものの二種盛りが出される。
※汁椀とご飯にふたをするが、ご飯は二口ほど残す。
最後にこのご飯に湯を加え香の物とともに食べるため。
<湯次>
おこげ入りの湯と香の物が出される。
食事終了。
<菓子>
次客に挨拶をしてから、器を両手で取り感謝して、膝手前に懐紙を置き
左手は器に添え右手で箸を取り、手前からお菓子を懐紙に取る。
箸は、自分の懐紙の隅で箸の先を拭き(清め)器に戻す。
器は次のお客様との間に置き、送り例をする。
干菓子も同様、次客に挨拶をしてから菓子を取る。方法は同じだが箸を
使わず手で取り分ける為、取り終わったら使った指先を懐紙の隅で拭く
(清め)次客に器をまわす。
濃茶点前、薄茶点前があり終了となる。
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