書道芸術入門講座<基礎編>

| NET書道芸術講座 | 白泉書道会主宰 | 講師 望月鶴川 |
★字源による文字の変化
文字の意味を知り書いた字に意味を持たすいよいよ作品制作に入ります。
ここでは書道に関する基礎的な筆使いは忘れて下さい。 漢字にはそれぞれ意味がありそれを生かして作品に取り入れてみましょう。
1 文字から始めます。今回は 「 舞 」を選んでみました。この字は人が飾りの着いた長い袂(たもと)をひるがえして舞うことを意味してます。
No.2の上部の「 羽 」がその舞う意味をあらわし、下部が音をあらわしています。これも「 舞 」という字で古文です。さて、ここで大事な事は前にも書きましたがイメージです。
何が舞うのか?、どのように舞っているのか、頭の中でイメージを浮かべて下さい。 そして旨く書こうとしないで、自分が舞っている本人になりきって思い切って書いて見ましょう。
書いた後、自分で見て笑えるくらいに楽しく。長くなっても短くなっても丸くなっても良し。1 本位、線が足りなくても気にしない。
出来れば「五体字類」等でいろいろなくずし方を調べると、沢山のアイデアが浮かぶはずです。
そして、少しでも舞っている雰囲気がでれば大成功です。これが創作への第1歩になるはずです。それでは、作品の解説に入ります
作品制作 No.1 舞
ごく普通の楷書体です。
これを基にこの字が他の書体を使って書き、舞っている様が出れば成功ですね。
・・・いや、自分でそう思えばいいことで・・・・・・。
作品制作 No.2 舞
古文を使って字の意味どうりに袂がひるがえってるイメージを出しました。
袂がひるがえるにしては、少し堅い感じになってしまいました。
もっと空に飛ぶくらいひるがえすとよかったですね。
後で見て感じました。
作品制作 No.3 舞
始めは木の葉が上からさらさらと落ちていくのをイメージし書きました。
前のが墨が濃く堅いイメージだったので薄い色にしてみましたが、真中辺がさらさらというイメージではなくなりました。
意識しすぎたみたいです。これも後から見ると笹船がせせらぎに舞って流れて行く・・・そう思ってみました。
作品制作 No.4 舞
お酒に酔っていい気分で自由に舞っている。
これは良く出来たかなと思います。
あいにく私はお酒は弱くてだめな口なんですが。
2枚書いて子供が選びました。
奇麗な酔い方だと思いますが?
作品制作 No.5 舞
最後は 「 能 」を意識しました。
しかしあの荘厳さは出し切れなかったですね。
能の張り詰めた舞台と舞のつもりだったんですが。
まあこんなもんでしょう・・・。
緊張感のつもりが弱いイメージになってしまいました。
なかなか難しいもんです。
普段なにげなく使っている漢字。もう1度、よく考えて、味わって、作品を作るのに役立てましょう。