最近では、検査に正常値という用語が使用されなくなりました。かつて正常値と 呼ばれた値は、集団の検査結果を計算によって処理し、統計学的に作られたもの であったからです。しかし、実際には検査結果が正常であっても、具合が悪かっ たり、逆に検査結果がいわゆる「異常値」であるにもかかわらず元気な人もいる わけです。そこで「基準値」という概念が生まれました。基準値とは、この範囲 の結果である場合には、元気である可能性が非常に高いというものです。 これから各検査の結果の基準値をUPしていきます。各データについては、BML 社が発行している総合検査案内の1996年版を引用しました。従って、このUP の内容はBML社の行っている方式によるBML社の測定による基準値です。 <血算> 血算とは、血液中に存在する、血球の数をいいます。 白血球数 3500−9700 個/μl (WBC) 赤血球数 男 438−577 万個/μl (RBC) 女 376−516 血色素量 男 13.6−18.3 g/dl (Hb) 女 11.2−15.2 ヘマトクリット 男 40.4−51.9 % (Ht) 女 34.3−45.2 **ヘマトクリットとは、血液の体積中、血球成分の占める体積の割合です。 血小板数 14.0−37.9 万個/μl (Plt) 網状赤血球数 0.1−2.6 % (レチクロ) **網状赤血球数とは、赤血球の中に占める生まれたばかりの赤血球の割合を いいます。赤血球の寿命は約100日ですので、1日に100分の1が入れ替 わります。従って生まれたばかりの赤血球(網状赤血球)が赤血球の100分 の1あればいいわけです。 <生化学> 総蛋白 6.5−8.2 g/dl (TP) アルブミン 3.7−5.5 g/dl (ALB) アルブミングロブリン比 1.30−2.00 (AG比) 尿酸 男 3.5−7.9 mg/dl (UA) 女 2.6−6.0 尿素窒素 8.0−20.0 mg/dl (BUN) クレアチニン 男 0.8−1.3 mg/dl (Cre) 女 0.6−1.0 アンモニア 18−70 μg/dl 総脂質 350−800 mg/dl (T−Li) 遊離脂肪酸 0.10−0.81 mEq/l (FFA) リン脂質 150−250 mg/dl (P−Li) 中性脂肪 50−149 mg/dl (TG) **中性脂肪の主な成分はトリグリセライドですので、中性脂肪とトリグリセ ライドとをほぼ同じものと考えることができます。 総コレステロール 150−219 mg/dl (T−Cho) HDLコレステロール 男 41−80 mg/dl (HDL−Cho) 女 41−90 遊離コレステロール 25−60 mg/dl 空腹時血糖 70−110 mg/dl (FBS) ヘモグロビンA1c 4.3−5.8 % (HbA1c) 総ビリルビン 0.2−1.0 mg/dl (T−Bil) 直接ビリルビン 0.0−0.4 mg/dl (D−Bil) GOT 10−40 U/l GPT 5−45 U/l γ−GTP 60 U/l以下 クレアチニンホスホキナーゼ 男 50−230 U/l (CPK又はCK) 女 50−210 アルカリホスファターゼ 74−223 U/l (ALP) 酸ホスファターゼ 5.9−14.0 U/l (ACP) 総脂質 350−800 mg/dl (T−Li) 前立腺酸ホスファターゼ 2.9 U/l以下 (PAP) コリンエステラーゼ 3500−8000 U/l (CH−E) アミラーゼ 60−190 U/l (AMY) ロイシンアミノペプターゼ 30−78 U/l (LAP) 乳酸脱水素酵素 220−430 U/l (LDH) モノアミンオキシダーゼ 0.2−0.9 U/l (MAO) チモール混濁試験 0.5−6.5 U (TTT) 硫酸亜鉛混濁試験 2.3−12.0 U (ZTT) ナトリウム 135−145 mEq/l (Na) カリウム 3.5−5.0 mEq/l (K) クロール 98−108 mEq/l (Cl) カルシウム 4.1−5.0 mEq/l (Ca) (8.2−10.0 mg/dl) 無機リン 2.5−4.5 mg/dl (IP) マグネシウム 1.7−2.6 mg/dl (Mg) 鉄 男 60−210 μg/dl (Fe) 女 50−170 総鉄結合能 男 250−410 μg/dl (TIBC) 女 250−460 不飽和鉄結合能 男 120−330 μg/dl (UIBC) 女 110−425 銅 男 82−134 μg/dl (Cu) 女 103−159 鉛 10 μg/dl以下 (Pb) マンガン 0.8−2.5 μg/dl (Mn) 亜鉛 59−135 μg/dl (Zn) アルミニウム 16 μg/l以下 (Al) クレアチニンクリアランス 70−130 ml/min (Ccr) 尿濃縮試験 1.022 以上 (フィッシュバーグ濃縮試験) フェノールフタレン排泄試験 15分 25−50% (PSP) 30 40−60 浸透圧 275−290 mOsm/l インドサイアニングリーン排泄試験 停滞率 0−10% (ICG) 消失率 0.1779−0.199 アミラーゼクレアチニンクリアランス比 1.8−2.2% (ACCR) <ホルモン> 血中エストロン 男 22−70 pg/ml (E1) 女 卵胞期 30−150 排卵期 60−300 黄体期 40−200 妊娠前期 100−7500 妊娠中期 500−14000 妊娠後期 2000−20000 血中エストラジオール 男 15−60 pg/ml (E2) 女 卵胞期 25−100 排卵期 150−450 黄体期 70−220 閉経期 35以下 妊娠前期 2300−7400 妊娠中期 9700−18400 妊娠後期 16500−32400 血中エストリオール 男 5 pg/ml以下 (E3) 女 卵胞期 5 pg/ml以下 排卵期 5 pg/ml以下 黄体期 5 pg/ml以下 妊娠前期 0.02−0.1 ng/ml 妊娠中期 0.1−10 ng/ml 妊娠後期 10−40 ng/ml テストステロン 男 270−1070 ng/dl 女 6−86