from mori さん (2001年05月28日 21:57)
神名龍子さん、こんばんわ moriです。
●私の現象学に関する文章を竹田青嗣先生にお見せする件に関しては、再考します。勿論、この中で、神名さんを評価したり、まして非難したりなどはしていませんが・・・
■さて、「インドでソフトウェア産業が盛んになってきたこと」に対する、神名さんの下記の意見ですが、基本的には「その通り」と思います。
| > | ソフトウェア産業が、国際的な競争力をつけるのに手っ取り早い分野だからだろうと思ったのですが、いかがでしょうか。・・・ソフトウェア産業の場合には、極端にいえば電気と電話線さえ通じていたらどこでも可能なわけで、あとは頭脳で勝負できます。 |
ソフトウェアの専門家(私のことです(^_^;)の立場から4点ほど補足させて頂きます。
◆一つは、インドでは、1970年代から、「ソフトウェア産業を国策の柱として成長させるべく取りくみました。」その当時から、インドでは、IBMなどからコンピュータを購入する際、「ソフトウェアはインドの会社と一緒に作ること」という条件を付けていました。このことは、これまで日本では、殆ど記事になっていなかったと思われます。
◆2つめは、ソフトウェア産業その他の先端技術を学ぶため、多くのインド人学生が、米国留学を果たし、優秀な成績を残したこと。今でも、米国大学院には、かなりの数のインド人がいます。そして、彼らの多くが、(日本人留学生とは違って)シリコンバレーに残り、そこでソフトウェアの仕事をし、結果として、ここが重要ですが「米国人ソフト技術者との太いパイプを持っていること」です。(日本のパイプは、孫さん等一部だけです)勿論、当時、シリコンバレーに残ったのは、インドでは、まだ仕事がなかったからですが・・・
◆3つめは、インド人が英語がよくできるだけでなく、本当に優秀な人が多かったことです。現在は、コンピュータやプログラム作成には、英語が必須です。英語的考え方が、設計においても重要です。
私の会社でも、インドの会社にソフトの注文を出しますが、むしろ我々の方の英語力と技術力の方が、はるかに貧弱で、嘆いているくらいです。しかも、人件費はメチャクチャに安い。インドでは、まともな仕事が無く、ほんの一握りのトップレベルの人だけが、ソフト関連の仕事をしているのですから、今のところ、呆れるくらいに優秀な人ばかりです。
神名さんの「あとは頭脳で勝負できます。」という表現は、インド人くらい超優秀なら、そう言えるでしょう。でも、これくらい優秀な民族は、ほかにユダヤ人くらいしかいない感じです。そのくらい優秀ですね、インド人は。
◆4つめは、これが一番の原因かも知れませんが、CORBA等のソフトウェア技術が実用化になり、インドで作成したソフトが日本も含め、世界中のコンピュータシステムで、簡単に動くような環境が整いはじめたことです。
以上の4点位が原因で、米国を中心に「インド製ソフトが急成長しています。」
■時差の関係で、米国人が深夜にプログラム仕様をまとめて、インドの会社にメール送信しておくと、翌朝、その米国人が会社に来たときは、出来あがったソフトがインドから届いているとう具合です。米国の金融関係のソフトなど、このようにして、迅速にしかも24時間体制で、しかもインド人による格安価格で作っているのですから、日本人が逆立ちしてもかないません。
■日本の場合、ソフトウェアは「ゲームソフト」以外は世界に通用しません。今後も、ソフトよりハード志向でがんばるしかない感じです。以上
なるほど、インフラ以外にもこんなにたくさんの理由があったんですね。私が前回挙げた条件だけなら他にも該当する国はあるわけですけど、「そういう国々の中でも、なぜインドだけが」・・・という疑問が、これで解けました。確かに、これだけの条件を備えた国は、いくらもなさそうですね。
しかも、1970年代からの取り組み。確かに一朝一夕で実現できる事ではありませんけど、思った以上に早かったんですね。私などは、パソコンレベルでの簡単な仕事(ネットワークの構築とメンテナンス、ホームページの製作代行)くらいしかやった事がありませんので、追いつきようがないという感じです(特に英語が致命的で・・・)。
今回は大変勉強になりました。どうもありがとうございました。
