from 宇氷さん (1999年09月02日 02:30)
こんばんは。私は非 T's 男性の宇氷(うひょー)という者です。数日前に、何
か忘れましたが哲学的な単語をキーワードに、適当にサイトを検索していて、
偶然 EON/W がヒットしました。その後、“ジェンダー素描”と“りゅこ倫”
をあっという間に読んでしまいました。
どこにそんなに惹かれたのかと言うと、「人権」とか「反権力」とかいった、
手垢の付いた武器には一切頼らず、自分の人生経験と読書経験を材料にして
練りに練った言葉、これだけで勝負するんだ、という書き手の想いが、多くの
文章からヒシヒシと伝わってくる所です。
また、私は批評家の小浜逸郎さんの愛読者で、先日ファンサイト(?)を
作った程なのです。ジェンダー素描の「13.男と女の非対称」を読んだとき、
「非常に小浜逸郎っぽいな.....」と感じた。で、りゅこ倫の「哲学の味わい方」
を読んで、小浜さんの思想を大きく取り入れていらっしゃるという記述を目に
して「ウヒョー!」と喜びました。
また、「哲学の味わい方」で名前の挙がっていた竹田青嗣さんも、私の大事な
著者の一人です。(さらに、思想的近縁者として社会学者の橋爪大三郎さんも
挙げられると思います)
同じく「哲学の味わい方」の西研さんという人を私は初めて知ったのですが、
にわかに読んでみたくなりました。今後、著作を書店で見つけ次第、買います
(お金なかったりして)。
>それが今では、T's に限らず、「自分の悩み」に向き合うための方法として、
>「ジェンダー素描」等に共感してくださる方々が現れはじめている。
やっぱりこういう人はいるんですね。
久しぶりに楽しみなサイトを発見して嬉しくなって投稿しました。“ジェンダ
ー素描”と“りゅこ倫”の新しい掲載を首を長くして待っています。
(私も自分のサイトをもっと充実させなければ(^ ^ゞ)。
しかし、かなりの分量があったはずなんですが、数日の間に「ジェンダー
素描」と「りゅこ倫」をすべてお読みくださったとは。読み難いところも、
多々あったとは思いますが、どうもありがとうございます。
お読みいただいてお判りかと思いますが、「ジェンダー素描」の初期の頃は、
まだ T's について考える方法として現象学を使っていなくて(というより、知ら
なくて ^^;)、構造主義の応用や記号論で何とかならないかと、まったく手探りの
状態でした。「ジェンダー素描」のファイル名が sign.hmtl になっているのも、
実はその名残で、記号論にちなんだファイル名が残っているんです(^^;)。
「りゅこ倫」はもちろんのこと、「ジェンダー素描」も基本的には私の「手作り」
です。もちろん、「考える方法」としての哲学(特に現象学や実存主義)を学んだり、
ご指摘のように、小浜さんを含めた先人の考察を参考にすることもありますが、
その一方で、「『人権』とか『反権力』とかいった、手垢の付いた武器」は、頼る
どころか、「これは一体、何なのだ?」と疑い直すことさえしています。そこまで
掘り下げないと、どうしても T's と非 T's の差異ばかりが目に付いて、社会に
受け入れられるどころか、どんどん対抗主義(告発糾弾型の運動)になって
ゆきますね(^^;)。
でもこれは、以前から何度も書いて来たように、「社会に受け入れられたい」
という、そもそもの目的に照らして考えれば、本末転倒というしかありません。
この場合、「自分と違う他者も理解して受け入れるべきだ」という要請ないし
命令としての主張を繰り返すだけでは、何も考えていないのと同じだと
思うんです。それでは、どこまで掘り下げればお互いの理解が可能になるのか。
どこかに理解の共通の土台になる「根っこ」になっているレベルがあるはずだと、
それを考えている内に、あんなに膨れ上がってしまいました・・・(^^;)。
しばらく前から、それらをなんとか体系立てて、一つにまとめることが出来ない
かと考えているんですけど、しかし、これはまた別の難しさがあるんですね(^^;)。
今は、その難しさをヒシヒシと感じ取っているところです。
それから、これまで参考にして来た本というのはたくさんあるんですけど、
やはり「哲学の味わい方」で挙げた、小浜逸郎、竹田青嗣、西研の三氏と、
宇氷さんからお名前が挙がっている、橋爪大三郎氏の影響が大きいんです。
特に重要と思う本は、「ジェンダー素描」に「参考図書」として挙げてありますが、
やはりこの四人のお名前が目立ちますね(^^;)。その中でも挙げていますが、
西研さんの単著では、特に、
がお勧めで、また入手も容易だと思います。
この四人の方の中では、これまで小浜さんだけが、関連ホームページが
なかったんですよね(実は時々、検索して探していました ^^;)。これからは、
宇氷さんのところも、楽しみに拝見させていただきます。どうか、今後とも
よろしくお願いいたします(^^)。
