業務連絡です


from 純子さん (1999年11月21日 12:50)

塚田先生にお聞きしたところ、スタンダードオブケアの第5版の翻訳は、終了したとのことでした。現在、高松先生のもとでチェック中とのことです。

あと細かい用語で、gender identitiy を性自認とするか、もっとわかりやすく、性別アイデンティティにするか?とか。適格条件と推奨条件を、もっとくだけて必要条件と十分条件にしちゃっていいか?というのは、お医者さん仲間のお話あいになるのでしばらくかかるだろうとのことでした。

もうしばらくすれば、埼玉医大のホームページにあがると思います。龍子の翻訳とどっちが早いか競争ですね。これは

以上業務連絡でした。


誰かと思ったら・・・(^^;)

 サブオペではないの。もしかして【EON/W】3年余にして初登場では?(^^;)。

 いや、まぁ、競争してるつもりはないので(^^;)、ちゃんとしたものが一般公開できる形で出て来てくれるんなら、それはそれでいいんだけどね(笑)。

 私は英語にも医学にも門外漢だから、別に SOC の翻訳に自分の存在意義を賭けてるとかそういう事は全然なくて(^^;)、要は現状の不便が解消されれば構わないのだし、それは他の人がやってくれるならそれに越したことはないもの(笑)。だいたい、中学3年以来ずっと英語で赤点を取り続けて来た私が SOC の翻訳に取り組むのは、清水の舞台でカラオケ歌うくらい度胸がいるんよ(^^;)。

 それで gender identitiy は、・・・そうねぇ・・・。医師がどういう基準で判断するのか、私には判らないけど、私の考えでは、結局はこの言葉をどういう意味で使うのかによるんじゃないのかな。

 この言葉は、現在の私達の間では「自分自身の性別に対する認識、またはその認識内容」というような意味で使われていて、その意味なら「性自認」の方が判りやすいでしょう。

 一方、小浜逸郎氏が「男はどこにいるのか」で使っている「性のアイデンティティ」という言葉なんかは、これは私の解釈ではもっと意味が広くて、おそらくは「社会において自分が男性(女性)であることの確信」というような意味で使われている。あるいは、ヘーゲルのいう「自己意識」に近いものがある。この意味であれば、「性別アイデンティティ」という言葉の方が相応しいと思う。両者は例えば、

MTF である私は、性自認が女であるにもかかわらず、周囲からは女として
扱われないために、脆弱で不安定な性別アイデンティティを背負わざるを得ない

のように使い分けられるでしょう(あまりいい例ではないかも知れないけど、なんとなく判る? ^^;)。原文が、どちらの意味なのかは、最終的には原著者にでも問い合わせるより他にないと思うけど・・・。私はたぶん、SOC に関しては前者(性自認)のニュアンスにとっていいと思うけどなぁ。


 「適格条件と推奨条件」というのは・・・探してみたら、神名訳では「資格条件と準備条件」になってました。どっちも判り難いけど(^^;)、「必要条件と十分条件」でも、わかりにくさは変わらないような気がするね・・・。ん〜、いや、やっぱり「必要条件と十分条件」の方が、まだ判りやすいかなぁ・・・。これは、私も悩んだので、とりあえず暫定のつもりで「資格条件と準備条件」としておいたんだけれども・・・。あるいは、「受療資格と受療準備」(受療は進療にしてもいい)なんて造語(たぶん)まで考えちゃう。ざっと表にしてみるけど、翻訳という作業がいかにややこしいものか、よく判る(^^;)。

原文高松・塚田訳神名訳
eligibility criteria適格条件必要条件資格条件受療(進療)資格
readiness criteria推奨条件十分条件準備条件受療(進療)準備

 判らない人のためにちょっと説明しておくと、適格条件(資格条件)というのは、治療を受ける人が、そのために必要とする資格で、例えば18歳以上であるとか、ある治療を必要最低限の期間受けたかというような事です。推奨条件(準備条件)というのは、ある治療を受けるにあたって、その前の段階の治療で一定以上の効果を上げているかどうか、つまり次の段階へ進む準備が整ったかどうかという事ですね。

 まぁ、とりあえずこちらも、作業だけは続けましょう。「お医者さん仲間のお話あいになるのでしばらくかかる」というのが引っかかるし、少なくとも理解の足しにはなるでしょうから、無駄骨にはならんでしょう(笑)。たぶん、その過程で用語概説の中身も増えたり変わったりすると思う。ただ、作業の優先度は、かえって落ちたかな(^^;)。

L.Jin-na


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