第3話 プロジェクト完全始動
「本当に、よろしいんでしょうか?」
「ええ、何事も経験と言いますか、社会勉強になりますし・・・ただ、」
「もちろん、解ってます。安全面、健康面、芸能活動以外についての行動及び、
その後の人生設計についても、何一つ支障を来たさぬ事は保証致します」
「そうですね、あの子もまだ16ですから・・・くれぐれもよろしくお願いいたします」
ご察しの通り千奈の家のリビングである。
4つ子入りの妊婦である千奈の母、和奈とダークスーツの男が談合している
「お任せ下さい! しかし、奥さん美人ですねぇ・・・いっそのことデビューしませんか?
「あらやだ、こんなオバサンつかまえて・・・わたくし、こう見えても結構歳いってますのよ・・・(笑)」
ピンポ〜ン・・・
ドアチャイムが鳴り、しばらくしてドアが開く
急に入って来て、驚かしたりしないようにと決められた、この家のマナーだ
「ママただいま〜っ、晩ご飯いつ〜ぅ?」
千奈が学校より帰って来た。寄り道したので既に夜である。
まだまだ成長期の16歳、色気より食い気というより、この時代は食い気が色気を助長する傾向があるみたいだから当然とも言えよう
「ウワサをすれば・・・・ですな」
千奈は驚いた。母親 和奈は日頃から話好きで、近年のプライバシー重視の風潮に反して近所の主婦を集めては、連日のようにお茶会を開いているのだが、今回の客は、今までに無いタイプだった。
「千奈さん、こちら、CNCのスカウトマンさん」
「え゛?!」
千奈は言葉を失っていてた
しかし相手は説得のプロ(笑)、小一時間もする前に元から乗り気だった和奈はもちろん、
千奈もなんとなく“やる気”させれられてしまい、
アイドル登録の契約を交わしてしまったのであった・・・
とある企業・・・もといCNN芸能セクションの一室
「NA計画、プロジェクトP、フェーズ2、候補No.01 大谷千奈、
契約、完了致しました。」
先ほどのスカウトマンが、目一杯生真面目な表情で報告する、
しかし、その目の奥には、笑いがあふれかけている
「よくやった! 候補No.01は最高の体質の持ち主とのデータだ」
そして、この名も無きスカウトマンは、多額のボーナス&昇給を引き換えにこの小説での出番を終えたのであった(爆)
数日後、またしても久しぶりの登校日なのではあるが、千奈は一日じゅう“上の空”であった・・・
「千奈、今日はどーしたのよ?」
「ううん、なんでもないよ」
もちろん原因はCNNの件である。
契約が終わっての数日間で、スタッフとの顔見せや健康診断その他は終わっているのだが
今日は特別な日なのである。
健康状態等の検査結果から計算された結果、今日が「仕込み」の日となっているだった。
このような事態は納得済みで契約したはずなのだが、千奈は不安のピークなのであった・・・
「オナカのあたりさすってるトコからして、美容関連の悩みかな?」
千奈の無意識の行動を察したミア、彼女は日頃からスルドイ切れ者だ。
「まぁまぁ、悩んでるときは甘いモノでも食べながら雑談してれば気分も晴れるって!
今日も寄っていこうよ、いつもの店」
「うぅん・・・ゴメン、今日ダメなんだ・・・
・・・えっと・・・ウチのママがね・・・・・・」
とっさの事で、言い訳をひねり出せず、しどろもどろになる
「そっかぁ、千奈のおかーさん、ポンポン状態だったですぅ
きっと、膨らみすぎてフーセンみたいに“ぱぁん!”っていっちゃったんですぅ」
「ンなハズないでしょ!」
眉間を押さえながら、おおボケのユーリにツッコミをいれるリアであった・・・
半ば駆け込むように玄関を抜けた千奈は、そのまま自分の部屋へと走りこんだ。
何を急ぐ必要があるわけではないのだが、どうにも落ち着かないのである。
カバンを放り投げる様に置き、手早く制服を脱ぐと、シャワールームへと飛び込む
何かスッキリしない事がある時の千奈の行動パターンだ。
この時代、20世紀末と比較して、ほとんどの女性の発育が格段に向上している中においても
千奈の発育状況は良好そのものである。
比較的華奢な骨格だが、しっかり広い腰幅、筋肉量は少な目のソフトな女の子らしい体質、
皮下脂肪は胸尻下腹部を中心に分布しており、全体的にふっくらと丸みを帯びた体型
20世紀の人間から見れば、やや過度に肉付きが良過ぎるように見えなくも無いが、その肌はパンと張り詰めていて、弛みなぞ何処にも見られない。まさに弾けんばかりの身体だった。
シャワールーム内で下着を脱ぐ、さすがにブラをはずすと重力の影響でムネが少し下がるのはいたしかたない(笑)
千奈は、他人にこそ言わないが、自分のソフトボール大はある胸が、結構気に入っていた。
もちろん、この時代の風潮どおりに、胸も腹も“もっと大きかったら”とは思っているのだが・・・
シャワールーム内のセンサーが作動して、ルーム四隅からパルス状の温水が吹き出す。
自分では体の一部に手の届かない所のある母、和奈の為に設置された、大谷家自慢のオートシャワーだ。
千奈はシャワーの水流を全身に浴びながら、自分の腹へと手を伸ばした
緩やかな丸みを帯びた、ふっくらとしたオナカ、妊娠こそしていないが、ぷっくりと少しだけ出っ張っている。
本人は気付いてないが、これだけでも、男子達にはかなり人気がある。
「今度シャワー浴びるときは、こんなんじゃないんだろうなぁ・・・」
下腹をさすっていた手が、少しずつ離れ、想像上の腹のラインをたどる
「ふふ・・・なんかステキかもしれない・・・」
パンパンに膨らんだ自分の姿を想像する千奈、再度自分の腹に手を当てる
「どこまで大きくするのかなぁ・・・」
脂肪でむっちりと膨らんだ下腹を、指でつまんで伸ばしてみようとした。
弛みのまったくない張り詰めた肌は、引き伸ばす暇を与えず、指を弾いた。
「う・・・つまめない・・・・こんなんで大丈夫なのかなぁ・・・ちょっとコワいような・・・」
プログラミングされた通りの行程を終え、最後に温風のジェットタオルが全身の水滴を吹き飛ばし、乾燥する。
千奈はバスタオルを体に巻きつけ、自室へともどる。
ハイテク駆使のオートシャワーも、千奈の不安感を洗い流してはくれなかったようだ。
バスタオルを取り、下着を身に着ける。
何故か無意識のうちに“お取っとき”の下着を選んでいた
この時代では、貴重品になりつつある天然シルク素材の下着を・・・
「う〜ん・・・もっとダイタンなヤツも買っておけばよかったかな〜・・・
でもアタシ、お肉多いからあんま小さいの履くと食い込んじゃうし・・・これでいっかな・・・」
かれこれ着替えに30分はかけてしまった千奈であった(笑)
千奈が着替えを終えたころ、丁度のタイミングで、迎えの車が到着した。幸先良好なのかもしれない。
「千奈ちゃ〜ん、まだ着替えてるの〜? お迎えきたわよ〜」
母親の声が急かす。
「い、いまいく〜〜〜」
慌てて駆け出す千奈であった。
「それでは、お願いいたします。」
見送りに表まで出てきた母は、深々と頭を下げようとしたが、自分の体型が体型なのでバランスを崩しかけ、慌てて立て直した。
「大丈夫ですか?いえいえ、こちらこそ宜しく・・・それでは、数日お預かりいたします。」
定番の挨拶が交わされた後、車は千奈を乗せ走り出した。
CNCの本社は首都圏にある。車が進むに連れ、窓から見える景色も次第に人通りが増えてくる。
比較的出不精で行動範囲の狭かった千奈は、窓の外の景色の変化に目を奪われていた。
「あ、あの服カワイイ・・・わぁすっごいグラマーなおねーさん・・・」
「君はもうすぐ、その頂点に立つようになるんだよ」
半分妄想モードに入っていた千奈は、急に聞こえた声に、少々パニックしかけてしまった。
そうこうしているうちに車はCNC本社へと到着した。
CNCのロビーで一休みした後、千奈はビルの地下へと案内された。
「ここは・・・?」
案内役と入れ替わりに奥から出てきた白衣の男が静かに答えた。
「ここは、言わば保健室のようなものだよ。アイドル達の体調や美容面など一通りの医療関係がここに集約してある」
「すると、アタシの・・・その・・・も?」
「そうだよ、心配はしなくていいからね」
千奈は直接的な言葉を口にすることはできなかった・・・が、ニュアンスは通じたようだ。
「では、そちらのベッドに寝てくれるかな?仰向けでいい」
千奈は手術台のようなベッドに上がった。すばやくシーツのような布がかぶせられ首から下を覆う。
「では、はじめるよ・・・下着は脱いでおいてくれるかな」
ここまで言うと、白衣の男は立ち去り、千奈の視野から消えていった
代わりに近づいてくる足音が聞こえる。仰向けに寝ているのでまだ視界に入らない
「あらぁ〜、カワイイ子ね〜・・・やりがいあるわぁ」
覗き込んできたのは比較的若い女医さんであった。
無針無痛インジェクターで注射を受けると、千奈は少し落ち着いてきた。
上半身と下半身を区切る様にカーテンのついたてが設置される
千奈は本で見た産婦人科の情景を思い浮かべてしまった。
「じゃあ、始めるわよ。痛みはないと思うけど麻酔する?」
「さっきのは違うんですか?痛まないんなら構いませんけど・・・
「さっき撃ったのは、安定剤みたいなもんね、不安を和らげる薬よ
では、さっさと終わらせちゃいましょう」
千奈の股間に何かが触れた。そして細長いものが入ってくる・・・
多分手術用のマイクロマニピュレータだと千奈は思った。
おなかの奥のほうに、何かを放出した・・・ような感覚・・・
『今のは、消毒か麻酔かな?』千奈は思った
マニピュレータは、一旦するすると千奈の体内から戻っていく
『コレからが本番ね』千奈は雑誌で読んだ、美容膨腹手術の記事を思い出した。
「ハイ、完了! これでおしまい」
カーテンの奥で女医の声が聞こえた。
「え?もう終わりですか?」
「そうよ、定着するまでしばらくは、大人しくしていてね」
カーテン付きのついたてを外しながら、答が返ってくる
千奈はシーツの中でもぞもぞと下着を直した。
ついたてが無くなってみると、いつのまにか最初の白衣男もそばに来ていた。
千奈はシーツの中で、自分の下腹に手をあてつつ聞いた
「定着したら膨らますんですよね?」
「心配しなくていいわ、そんなことしなくても、じきに大きくなるわよ」
「へぇ、これでアタシもフーセン入りかぁ・・・」
千奈はこれから大きく膨らむであろう腹をさすってみた。
「そんな物入ってないわよ、さっきしたのは人工授精処置よ」
「え゛?・・・・・」
あっけらかんとした女医の言葉に、一瞬思考停止してしまった
「忘れてしまったのかい?説明は一回じゃなかったはずだが・・・」
男の方がツッコミをいれる
「何回も言うようだけど『キミは天然の“爆腹アイドル”になるんだ』って・・・」
「・・・つー事は、妊娠・・・」
「そうよ、計算によるとほぼ確実に受精したと思うわよ」
「精子提供者についての情報は完全に極秘扱いとなっているから安心していいからね」
2人がフォローをいれた
千奈はおずおずと聞き返す
「コレって、“初体験”なのよ・・・ね?」
「そう・・・なるのかな
あくまでもアイドルとしての処置の一環としての事として直接の行為は排除した。清純路線というわけではないが
あくまで必要なのは“体型”であって子供ではないからね」
「う゛・・・処女懐胎かぁ・・・
初体験は、贅沢は言わないけど、せめてステキなシチュエーションで迎えたかったなぁ・・・」
[ナレーション(爆)]
結局の所、千奈は男性経験の全く無いままで、身ごもることになってしまった
安心しろ、千奈、コレだって初体験だ
だれだってアイドルは清純な方がいいと思っているぞ!
千奈「なんか ちが〜〜〜〜〜〜う!」
第3話 後書き
全5話と宣言しました第3話、ちょうど真ん中です。
はっきり言って“つなぎ”の話です。
でもそれだけじゃ、あまりにも申し訳が立たないので千奈のシャワーシーンを入れてみました。
これでご容赦を・・・m(_ _)m
さて、今回で“仕込み”の終わった千奈ちゃんです。
次話からぷぅぷぅと膨らんでくれる事でしょう。
えっ?“仕込み”なのにHシーンがないって?
ハイ、ありません。コレは“エロ小説”ではありませんから
御巫さんとアイドルはHしちゃいけませんって・・・(そうでないのは、認めん!)
(この頃の実在アイドルってのは、けっこーやりまくってるみたいですが・・・ケシカラン!
だから、Alは芸能人って覚えられないんだな、認めてないから・・・)
う〜ん、しかし18歳未満でもOKな“ぼて小説”って・・・・(笑)
さて、気になるのが“千奈のオナカの中身”なんですが、
コレは、正直な所 考えていません ・・・ってダメ?
ひょっとしたら、子種ぢゃなくって薬品とかナノマシンだったりして・・・・
・・・でも、それじゃ“天然”じゃなくなっちゃいますね。
う〜ん、やっぱ千奈はウチの看板娘だし、最愛キャラだし、アイドルだし
どこぞの馬の骨とも解からん♂にヤらせたくないにゃあ・・・
千奈をヤっていいのは、Alだけだぁい!!
よし決めた!! 千奈のオナカの中はAlのです。今決めた!!
作者の特権!!(横暴ともいう)
さて、戯言はコレくらいにしておきまして、いよいよ本編は本題に入りつつあります。
続きは第4話でということで・・・